GoogleがAndroid 12 Beta 2をリリース!正式版はQ3後半に |
Googleは9日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android 12」における一般向けベータ版第2弾「Android 12 Beta 2」を公開したとお知らせしています。すでに同社のスマートフォン(スマホ)「Pixel」シリーズにおける「Pixel 3」シリーズ以降で利用可能です。
対象のPixel製品では一般向けベータ版「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )にアクセスし、対象製品をAndroid Beta Programに登録すれば、通常のソフトウェア更新と同様にネットワーク経由でアップデート(OTA)ができます。なお、Pixelシリーズ以外の他のメーカーの製品についても順次配信されるようになる見込み。
Android 11 Beta 2はPixel製品ではビルド番号が「SPB2.210513.007」となっており、Pixel製品以外でもAndroidエミュレーターでも試せます。またAndroidセキュリティーパッチレベルは「2021年6月5日」になり、Google Play servicesも「21.18.16」となっているほか、APIレベルは新たに「S Beta 2」となっています。
なお、Android 12 Beta 2ではプライバシー ダッシュボードなどの新機能が追加されたほか、正式リリースに向けた改善作業が継続されており、動作の安定性が増し、各種不具合も修正されています。同社ではアプリなどの開発者に向けて最終的にAndroid 12に対応したアップデートに着手し、正式版のリリースに間に合うように対応するよう促しています。
Android 12は現在の最新バージョンの「Android 11」の次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、最近の流れであるセキュリティーやプライバシーをより強化しており、ITのシンプルさと実用性、プライバシーと生産性を向上させる多くの機能が導入されているほか、新たに「Material You」という新デザインが採用されることになっています。
正式版のリリースまでのスケジュールは今年2月に提供開始されたDeveloper Preview 1、3月にDeveloper Preview 2、4月にDeveloper Preview 3、そして前回、5月にGoogle I/O 2021に合わせて初のベータ版となるBeta 1がリリースされ、今回のBeta 2と順調に提供され、今後は7月にBeta 3、8月にPlatform Stability版となるBeta 4、その数週間でRelease Candidate(RC)版を経て正式版がリリースされる予定となっています。
Pixel 4a (5G)をAndroid 12 Beta 2にしたところ
Android 12 Beta 2ではGoogle I/O 2021で紹介されたいくつかの新しいプライバシー機能に加え、機能追加や安定性とパフォーマンスを向上させるためのさまざまな機能の更新が含まれています。Android Developer Blogにて紹介されているBeta 2の新機能は以下の通り。
・プライバシー ダッシュボード
アプリがアクセスしているデータを利用者が見やすくするための新機能「プライバシー ダッシュボード」が追加されました。ダッシュボードにはマイクやカメラ、位置情報への最近のすべてのアプリによるアクセスがシンプルで明確なタイムライン ビューによって表示されます。
利用者はアプリがこれらのプライバシー データにアクセスした理由に関する詳細をアプリに要求することもでき、開発者は新しいシステム インテント「ACTION_VIEW_PERMISSION_USAGE_FOR_PERIOD」を処理することによってアクティビティーでこの情報を提供できます。
開発者にはアプリでこの機能に対応し、利用者が特定の期間内のアクセスを事前に理解できるようにすることを推奨します。コードやサードパーティーのライブラリーでこれらのアクセスを追跡するにはデータ監査APIを使用することをオススメします。詳しくは https://developer.android.com/about/versions/12/features#privacy-dashboard にてご確認ください。
プライバシー ダッシュボード
・マイクとカメラのインジケーター
アプリがカメラまたはマイクを使用していることを利用者に知らせるインジケーターをステータス バーに追加しました。利用者はクイック設定に移動してカメラやマイクのデータにアクセスしているアプリを確認し、必要に応じて権限を管理できます。また開発者はアプリのマイクとカメラの使用を確認し、利用者が予期しない機能を削除することをオススメします。詳しくは https://developer.android.com/about/versions/12/behavior-changes-all#mic-camera-indicators より。
通知エリアに表示されたマイクとカメラのインジケーター
・マイクとカメラの切り替え
サポートされている製品にクイック設定の切り替えを追加して利用者がアプリのマイクとカメラへのアクセスを簡単に無効にできるようにしました。トグルスイッチをオフにすると、これらのセンサーにアクセスするアプリは空のカメラと音声フィードを受け取り、システムはアプリの機能を使用するためのアクセスを有効にするようユーザーに通知する処理を行います。
一方、開発者は新しいAPI「SensorPrivacyManager」を使ってトグルスイッチがサポートされているかどうかを確認できます。マイクとカメラのコントロールはプラットフォームのターゲットに関係なく、すべてのアプリに適用されます。詳しくは https://developer.android.com/about/versions/12/behavior-changes-all#mic-camera-toggles よりご確認ください。
・より直感的な接続エクスペリエンス
利用者がネットワーク接続をよりよく理解し、管理できるようにするためにステータス バーやクイック設定、設定全体でよりシンプルで直感的な接続エクスペリエンスを導入しています。新しいインターネット パネルを使用すると、利用者はインターネット プロバイダーを切り替えてネットワーク接続の問題をより簡単にトラブルシューティングできます。ご意見をお聞かせください。
クイック設定による新しいインターネット コントロール
・クリップボードの読み取り通知
アプリがクリップボードから読み取っているときに利用者の透明性を高めるためにAndroid 12ではアプリがgetPrimaryClip()を呼び出すたびに画面の下部にトースト(通知バナー)が表示されるようになりました。クリップボードが同じアプリからコピーされた場合、Androidではトーストを表示しません。クリップボードからのアプリの読み取りを最小限に抑え、ユーザーが期待するときにのみクリップボードにアクセスするようにすることをお勧めします。詳しくは https://developer.android.com/about/versions/12/behavior-changes-all#clipboard-access-notifications より。
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(引用元:livedoor news)