シャープのフラッグシップモデル「AQUOS R6 SH-51B」をチェック! |
既報通り、NTTドコモは19日、オンラインにて「2021 夏 新サービス・新商品発表会」を開催し、5Gに対応したハイエンドなスマートフォン(スマホ)として「AQUOS R6 SH-51B」(シャープ製)を2021年6月中旬以降に発売すると発表した。
発売に先立ち、ドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」にて5月19日11時から事前予約が実施されている。現時点での販売価格は未定だが、スマホおかえしプログラムには対応する。
また同社は発表会に合わせて同日にメディア向け新製品体験会を実施し、そのタッチ&トライ会場にてAQUOS R6 SH-51Bの実機を試すことができたので、写真や動画を交えながらレポートする。
AQUOS R6 SH-51Bの本体正面
AQUOS R6 SH-51Bの本体背面。左からブラック、ホワイト
AQUOS R6 SH-51Bは17日にシャープが都内で開催した「スマートフォンAQUOS新製品発表会」にて「AQUOS R6」として発表されていた製品のNTTドコモ版で、シャープの新しいフラッグシップモデルだ。
本体サイズは約162mm(高さ)×約74mm(幅)×約9.5mm(厚み)、重量は約207g、ディスプレイは約6.6インチWUXGA+(1260×2730ドット)のPro IGZO OLED(有機EL)を搭載しており、本体のカラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色。
液晶ではなく自社開発のOLED(有機EL)を採用し、映像の美しさ、応答速度の速さ、省エネの3つを実現した。
本体正面向かって左側面(上)と右側面(下)(画像=上)、上部側面(上)と下部側面(下)(画像=下)
本体正面に向かって左側面にはボタン類やスロットはなく、右側面には上下(音量)キー、Google アシスタントキーおよび電源キーを搭載。上部側面にはnanoUIMカード(4FF)およびmicroSDカードのスロット、下部側面にはUSB Type-C端子と3.5mmイヤホンジャックを搭載している。
本体背面上部のカメラ
本体背面中央には「docomo 5G」のロゴ、その下にFeliCaマーク、本体背面下部には「AQUOS」ロゴと型番「SH-51B」の記載がある
AQUOS R6 SH-51Bのホワイトを手に持ったところ
背面上部には、有効画素数 約2020万画素のCMOS/広角レンズ(35mm換算で24mm相当/F値1.9)カメラおよびToFセンサーを搭載する。「AQUOS R5G SH-51A」の標準カメラの約5倍となる大型の1インチセンサーを搭載するだけでなく、Leica(ライカ)の「SUMMICRON(ズミクロンレンズ)」により歪みを低減。また、ライカ監修の元、センサー選定やレンズ設計、画質調整などを含めたカメラシステムを共同開発した。
3眼カメラや4眼カメラの搭載が標準仕様になってきた昨今としては、珍しいシングル構成だが、それだけでなく、かなり主張の強いカメラ周りのデザインも特徴だ。シングルカメラながら、最大6倍のウルトラレゾリューションズーム(35mm換算で152mm相当)の超解像ズーム、超広角(35mm換算で19mm相当)での撮影も可能。
また、動画の8K撮影には対応していないが、4Kで撮影した動画を8K HDRにアップコンバートする「8Kリマスター」機能を備えている。
「背景ぼかし」機能も搭載
AQUOS R6 SH-51Bでは「背景ぼかし」機能にも対応している。一般的な「ポートレートモード」における被写体を際立たせるために背景をボカす機能そのものだが、ポートレートモードの場合は、被写体が人物であることを前提としているため、顔認識によって人物だと認識した被写体の背景をボカす機能となっている。もちろん撮り方次第で人物ではない被写体(物など)にフォーカスを当てて背景をボカすことが可能ではあるが、あくまでも「ポートレートモード」なので被写体は人物であることが前提だ。
一方、AQUOS R6 SH-51Bの「背景ぼかし」は、被写体が人物である前提ではなく背景をボカしてくれる機能だ。タッチ&トライの会場ではポインコのぬいぐるみなど「物」を被写体にして「背景ぼかし」機能を試すことができた。背景をボカすレベルの調整も可能。ボケみを楽しむのはもちろん、背景の写り込みが気になる場合にも活用できる機能だ。
ディスプレイ上部中央にインカメラを搭載
両サイドのエッジ部分は美しい曲線を描いた仕様
前面のディスプレイ上部のパンチホールには有効画素数 約1260万画素CMOS/広角レンズ(F値2.3)インカメラを搭載する。こちらはアウトカメラとは反対に、極力ディスプレイ表示を遮ないようかなりの小型化が図られている。また、ディスプレイ両サイドは、丸みを帯びた曲線ディスプレイとなっている。
ディスプレイは、リフレッシュレートおよびタッチサンプリングレートともに最大240Hzに対応しており、超高速表示や低遅延駆動を実現。さらに、10億色表示やピーク輝度2000nit、コントラスト2000万:1のHDR画質にも対応。リフレッシュレートの範囲は、表⽰の条件や状態によって変化するなど、鮮やかで明るいディスプレイではあるものの、様々な技術によって省エネ対策が施されている。
画面内指紋認証にも対応し、指紋認識領域が広い「Qualcomm 3D Sonic Max」を搭載することで、アバウトにタッチしてもロック解除ができるほか、セキュリティレベルも向上している。また、指紋センサー長押しで電子決済アプリを起動する「Payトリガー」にも対応。指紋センサーでロックを解除してから決済アプリを立ち上げて素早く決済できる。
指紋センサーモジュールの違い
ロック画面における指紋認証範囲が広い
どの程度アバウトにタッチできるのかを会場の説明員に確認したところ、ロック画面に表示される四角い枠内であれば問題なく指紋を認識してくれるとのこと。また、指紋認識領域が広くなったことにより、指紋を登録する際「1回の認識」で完了するようになった。
指紋認証機能を使ったことがある人ならわかると思うが、指紋を登録する際、画面表示の指示に従って何回もディスプレイに触れる動作が必要だ。これが、ほぼ1タップ、登録したい指を1度ディスプレイに触れるだけで完了するようになった。ロック解除時はもちろんだが、この指紋登録作業がかなりラクになったのは注目するポイントだ。指紋認証の登録や解除については以下の解説動画で確認できるので参考にしてほしい。
左が「デフォルトのホームアプリ」画面、右が「セキュリティ」画面
左が「ストレージ」画面、右が「デバイス情報」画面
OSはAndroid 11、チップセット(SoC)はQualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform(2.8GHz+1.8GHzのオクタコアCPU)、内蔵メモリー(RAM)は12GB(LPDDR5)、内蔵ストレージ(ROM)は128GB(UFS 3.1)を搭載する。外部メモリは、最大1TBのmicroSDXCまで対応する。
モバイルネットワークは5G NR方式で下り最大4.2Gbpsおよび上り最大218Mbps、4G LTE方式で下り最大1.7Gbpsおよび上り最大131.3Mbpsに対応し、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)、Wi-Fiでのテザリングは最大10台まで、USBでのテザリングは1台、Bluetoothでのテザリングは最大4台まで可能。なお、BluetoothはVersion 5.2に対応する。
生体認証機能は前述の画面内指紋認証に加え、フロントカメラによる顔認証にも対応。内蔵バッテリーは5000mAhを搭載し、大容量というだけでなく「インテリジェントチャージ」機能によってバッテリー自体の劣化を抑制してくれる。その他、おサイフケータイ(FeliCa)、IPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備え、ハイレゾにも対応する。なお、ワンセグやフルセグ、ワイヤレス充電には対応しない。
最後に、上記で紹介した動画と同じだが、会場の説明員に主な特徴などを聞いてみた動画を改めて紹介する。
機種名 | AQUOS R5G SH-51A |
サイズ[高さ×幅×厚さ/?] | 約162×74×9.5mm |
質量[g](電池含む) | 約207g |
OS | Android 11 |
ディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式] | 約6.6インチPro IGZO OLED WUXGA+(1260×2730ドット) |
HDR表示 | ○ |
SoC | Snapdragon 888 5G Mobile Platform |
CPU | オクタコアCPU (2.8GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4) |
内蔵メモリー(RAM) | 12GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ(最大対応容量) | microSDXC(1TB) |
リアカメラ[有効画素数/F値] | 約2020万画素CMOS(F1.9、広角・超広角レンズ) |
フロントカメラ[有効画素数/F値] | 約1260万画素CMOS(F2.3、広角レンズ) |
バッテリー容量 | 5000mAh(内蔵電池) |
連続待受時間(静止時)[4G(LTE)] | 未定 |
連続通話時間(LTE)[VoLTE/VoLTE(HD+)/VoLTEビデオコール] | 未定/未定/未定 |
接続端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | − |
5G通信速度(受信時/送信時の最大速度) | 4.1Gbps/218Mbps |
4G(LTE)通信速度(受信時/送信時の最大速度) | 1.7Gbps/131.3Mbps |
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ |
WORLD WING[対応ネットワ−ク:LTE/3G/GSM] | ○/○/○ |
テザリング同時接続数[Wi-Fi/Bluetooth/USB] | 10台/1台/4台 |
Bluetooth | ○(5.2) |
防水・防塵 | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ー/ー |
おサイフケータイ[FeliCa/NFC(FeliCa搭載)] | −/○ |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
ハイレゾ | ○ |
スグ電 | ○ |
SIMカード | nanoUIM |
本体カラー | ブラック、ホワイト |
メーカー | シャープ |
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(引用元:livedoor news)