今年のオリンピックモデルは無事発売されるのか!? |
既報通り、NTTドコモは2021年4月22日から、5Gに対応したハイエンドなスマートフォン(スマホ)「Galaxy S21 5G SC-51B」(Samsung Electronics製)を販売している。
公式Webストア「ドコモオンラインショップ」での価格(金額はすべて税込)は99,792円で、12回払いは毎月8,316 円、24回払いは毎月4,158 円のほか、36回払い(毎月2,772 円)を選択して「スマホおかえしプログラム」を適用した場合は、実質負担額が66,528円となる。
また、NTTドコモは19日に「2021 夏 新サービス・新商品発表会」をオンラインで開催し、Galaxy S21 5G SC-51Bをベースにした東京2020オリンピック記念モデル「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51B」(Samsung Electronics製)をドコモオンラインショップ限定で6月上旬以降に発売することを発表した。発売に先立ち19日から事前予約を受け付けてはいるが、価格は現時点で未定。
予約期間内に予約して購入したユーザーを対象に東京2020オリンピック開会式の体験レポーターを募集するキャンペーンを実施している。
・【docomo】Galaxy S21 5G Olympic Games Editionをご予約&ご購入&アプリ応募された方限定、東京2020オリンピック開会式のレポーター参加者募集!! – Galaxy公式(日本)
そんなGalaxy S21 5G SC-51BおよびGalaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bについて、発表会後のメディア向けタッチ&トライ会場にて実機を試すことができたので、写真や動画を交えながらレポートする。
なお、発売中のGalaxy S21 5G SC-51Bについては、これまでにレポートやレビュー記事を掲載しているのでそちらも合わせて参考にしてほしい。
・新スマホ「Galaxy S21 5G」を「Galaxy S20 5G」や「Galaxy S10」と実機で比べてみた!microSDカードスロットは非搭載に【レビュー】
・NTTドコモとauから発売!新スマホ「Galaxy S21 5G」や「Galaxy S21+ 5G」、「Galaxy S21 Ultra 5G」を写真で紹介【レポート】
・NTTドコモ、新フラッグシップスマホ「Galaxy S21 5G SC-51B」を発表!FeliCa対応。4月22日発売、4月8日予約開始、価格は9万9792円
Galaxy S21 5G SC-51Bの本体正面
Galaxy S21 5G SC-51Bの本体背面。左からファントムグレー、ファントムバイオレット、ファントムホワイト
Galaxy S21 5G SC-51Bは4月8日にサムスン電子ジャパンが都内で開催した「Galaxy S21 Series 5G 記者発表会」にて「Galaxy S21 5G」として発表された製品のNTTドコモ版。海外では1月から発売されている「Galaxy S21シリーズ」のベースモデルとなるのがGalaxy S21 5Gだ。
本体サイズは約152mm(高さ)×約71mm(幅)×約7.9mm(厚み)、重量は約171g、ディスプレイは約6.2インチ Full HD+(1080×2400ドット)のDynamic AMOLED(有機EL)を搭載しており、本体のカラーバリエーションは「ファントムグレー」「ファントムバイオレット」「ファントムホワイト」の3色展開。
ディスプレイのアスペクト比は9:20の縦長仕様で、ピーク輝度は最大1300nit、コントラスト比は200万:1、最大120Hzのリフレッシュレートにも対応している。また、ディスプレイを覆うガラスはCorningの「Gorilla Glass Victus」を採用しており、”Galaxy史上最も頑丈”と謳うほどの強度、耐久性を実現しているという。
本体正面向かって右側面(上)と左側面(下)(画像=上)、上部側面(上)と下部側面(下)(画像=下)
nanoUIMカードスロットを外したところ
本体正面に向かって左側面と上部側面にはボタン類やスロットはなく、右側面には上下(音量)キーと電源キーを搭載。下部側面にはnanoUIMカード(4FF)スロット、USB Type-C端子とスピーカーを搭載している。microSDカードには非対応で、3.5mmイヤホンジャックも搭載していない。
本体背面上部のカメラ
Galaxy S21 5G SC-51Bを手に持ったところ(背面)
背面の左上にはアウトカメラを搭載し、3つのカメラレンズの周囲をメタルフレームで覆う特徴的なデザインが目を引く。各カメラの仕様は以下の通り。
・1/1.7型の約1200万画素CMOS(1画素1.8μm、デュアルピクセルAF)/広角レンズ(F1.8、画角79°、OIS)
・1/2.5型の約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(F2.2、画角120°)
・1/1.7型の約6400万画素CMOS(1画素0.8μm、PDAF)/望遠レンズ(F2.0、画角76°、OIS)
光学3倍ズームカメラとデジタル10倍のハイブリットによって最大30倍のズームが可能なほか、動画撮影においては、4K動画の4倍にあたる8K(7680×4320)動画の撮影が可能。
背景をボカして被写体を際立たせる「ポートレートモード」では、「ぼかし」「スタジオ」「ハイキーモノクロ」「ローキーモノクロ」「背景」「カラーポイント」といった加工スタイルも搭載。一層人物を際立たせることができる機能で、アウトカメラおよびインカメラのどちらにも対応している。
左がアプリ一覧画面、右が標準のカメラアプリを起動した画面(右)
撮影モードの切り替えやシャッターボタン周辺
「プロ」モードの画面
「その他」の撮影モードの画面
「ディレクターズビュー」でマルチカメラ撮影
マルチカメラの表示切替アイコン
通常の「写真」や「動画」のほか、「シングルテイク」「AR手描き」「プロ」「パノラマ」「食事」「ナイト」「ポートレート」「ポートレート動画」「プロ動画」「スーパースローモーション」「スローモーション」「ハイパーラプス」「ディレクターズビュー」といった撮影モードを搭載している。
「ディレクターズビュー」は、3つのアウトカメラでどのように映っているかをリアルタイムに小画面表示して、その表示をタップ(選択)すれば選択したカメラで撮影できる。ほかにも、インカメラとアウトカメラを同時に起動して2画面表示で動画撮影もできる。上下均等に分割もしくはメイン画面と小画面に分割かの切り替えが可能。
ディスプレイ上部中央にインカメラを搭載
Galaxy S21 5G SC-51Bを手に持ったところ(正面)
前面のディスプレイ上部のパンチホールには1/3.2型の約1000万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F2.2、画角80°)を搭載する。パンチホールタイプだが、極力ディスプレイ表示を遮らないようかなりの小型カメラとなっている。
左がコントロールセンターの画面、右が「設定」画面
左が「端末情報」画面、右が「デバイスケア」画面
左が「生体認証とセキュリティ」画面、右が「ストレージ」画面
OSはAndroid 11、チップセット(SoC)はQualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform(2.8GHz+1.8GHzのオクタコアCPU)、内蔵メモリー(RAM)は8GB、内蔵ストレージ(ROM)は256GBを搭載する。前述の通り、外部メモリー(microSDカード)には対応しないので注意が必要。
モバイルネットワークは5G NR方式で下り最大4.2Gbpsおよび上り最大218Mbps、4G LTE方式で下り最大1.7Gbpsおよび上り最大75Mbpsに対応し、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)、Wi-Fiでのテザリングは最大10台まで、USBでのテザリングは1台、Bluetoothでのテザリングは最大3台まで可能。なお、BluetoothはVersion 5.0に対応する。
生体認証機能は画面内指紋認証に加え、インカメラによる顔認証にも対応。内蔵バッテリーは4000mAhを搭載し、急速充電「USB PD 3.0」(AFCやQC2.0互換)やワイヤレス充電にも対応する。その他、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、IPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備え、ハイレゾにも対応する。なお、ワンセグやフルセグには対応していない。
Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51B
右はロックスクリーン
右はホーム画面
Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bは、ドコモオンラインショップ限定で販売される東京2020オリンピック記念モデル。基本スペックはGalaxy S21 5G SC-51Bと同等で、カラーバリエーションは「ファントムブルー」の1色のみ。カメラ周りおよび本体側面を囲むフレームカラーはゴールドを採用。
・本体カラー
・本体背面にオリンピックシンボル(五輪マーク)
・個装箱
・ロックスクリーン
・壁紙
・アプリアイコン
・電源ON/OFF時のアニメーション
・「Tokyo 2020」アプリをプリセット
これらがGalaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bのオリジナル要素となっている。
東京2020オリンピックを巡っては、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行(パンデミック)によって、2020年の開催が延期された。実は、NTTドコモおよびサムスン電子では、昨年も東京2020オリンピックモデル「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition SC-52A」(Samsung Electronics製)を3月に発表していたが、4月には発売中止を決定した。
2020年の3月といえば、日本国内では新型コロナウイルス感染症拡大の第1波といわれる状況で、海外でも瞬く間に拡大していった時期だ。そんな中、2020年3月24日には大会延期が決まり、2020年3月30日には2021年の夏に延期することが決定した。大会延期が正式に決まったことで、Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition SC-52Aも発売中止になった。
一方で、今年も東京2020オリンピックモデルをリリースするという発表などはなかったため、今回初めてお披露目された新モデルになる。現時点においても東京2020オリンピックの開催については賛否がある状況で、発売はあくまでも予定だ。仮に昨年のように、大会自体が延期もしくは中止を迫られた場合、昨年同様に発売を中止することになるのかを説明員に聞いてみたが、その辺りの具体的な内容は「現時点ではなにも決まっていない」とのこと。
大会の開催日程は2021年7月23日から8月8日であり、Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bの発売時期は6月上旬以降となっているため、仮に発売した後に大会中止が決まった場合、販売を続けるのかどうかを確認したところ、こちらについても「現時点ではなにも決まっていない」とのことだった。提供する側としてはなかなかにリスキーなモデルといえるが、これもNTTドコモやサムスン電子だからこそできるのかもしれない。購入を検討する場合は、発売されるまでの状況や情報を確認したほうがよいだろう。
ちなみに、サムスン電子は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のワイヤレス通信機器カテゴリーにおけるワールドワイドパートナーであり、NTTドコモは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のゴールド通信サービスパートナーである。
最後に会場の説明員にGalaxy S21 5G SC-51Bのカメラの特徴的な機能と、Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bの主な特徴や気になることを聞いてみた動画を紹介する。
本体 | サイズ※1[高さ×幅×厚さ/mm] | 約152×71×7.9mm | |
UIM | nanoUIM | ||
質量[g](電池含む) | 約171g | ||
OS | Android 11 | ||
CPU | Snapdragon 888 | ||
2.8GHz+1.8GHz オクタコア |
|||
内蔵メモリー(RAM) | 約8GB | ||
内蔵ストレージ(ROM) | 約256GB | ||
外部メモリー(microSD) | 非対応 | ||
ディスプレイ | ディスプレイ | 約6.2インチ Dynamic AMOLED (有機EL) |
|
ディスプレイ解像度[横×縦] | Full HD+ | ||
1080×2400 | |||
HDR | ○ | ||
カメラ | 有効画素数/F値 | リア | 約1200万画素/1.8 約1200万画素/2.2 約6400万画素/2.0 |
フロント | 約1000万画素/2.2 | ||
電池 | バッテリー容量※4 | 4000mAh | |
通信・通話 | 通信速度[受信時/送信時の最大速度] | 5G 4.2Gbps/218Mbps 4G(LTE)1.7Gbps/75Mbps |
|
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ | ||
テザリング同時接続数 [Wi-Fi/USB/Bluetooth] |
10台/1台/3台 | ||
Bluetooth(対応バージョン) | ○(5.0) | ||
スグアプ/スグ電 | ○/○ | ||
WORLD WING [対応ネットワーク:4G(LTE)/3G/GSM] |
○/○/○ | ||
充電 | 接続端子 | USB Type-C | |
ワイヤレス充電(Qi) | ○ | ||
その他 | 防水/防塵 | ○/○ | |
ワンセグ/フルセグ | -/- | ||
おサイフケータイ[FeliCa] | ○ | ||
生体認証 | ○指紋、顔 | ||
ハイレゾ | ○ | ||
カラー | ファントムバイオレット ファントムグレー ファントムホワイト ファントムブルー(オリンピックモデル) |
||
メーカー | サムスン電子 |
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(引用元:livedoor news)