実売2万円半ばの高コスパなエントリースマホ「OPPO A73」をチェック! |
既報通り、オウガ・ジャパン(旧:オッポジャパン)は日本市場向けにOPPO Mobile Telecommunications製の低価格なSIMフリースマートフォン(スマホ)「OPPO A73(オッポ・エーナナサン)」型番:CPH2099)を2020年11月20日(金)から順次発売した。
メーカー希望小売価格(金額はすべて税込)は30,800円で、2021年1月2日時点ではOPPOの公式楽天市場店やPayPayモール店ではこの価格で販売されており、大手Webストア「Amazon.co.jp」においてはネービー ブルーが25,910円、ダイナミック オレンジが25,989円と2万円台中盤の価格で販売されている。
なお、取扱店としてはエディオンおよび上新電機、ノジマ、ビックカメラグループ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、WonderGOOといった量販店のほか、ECサイトのAmazon、ひかりTVショッピング、OPPO公式楽天市場店、OPPO公式PayPayモール店でも販売している。
また通信事業者では移動体通信事業者(MNO)の楽天モバイルをはじめ、仮想移動体通信事業者(MVNO)のIIJmioやイオンモバイル、エキサイトモバイル、X-mobile、QTmobile、goo Simseller、NifMo、BIGLOBEモバイル、Fiimo、LINEモバイル、LinksMateでも取り扱われている。
今回、そんなOPPO A73をオウガ・ジャパンからお借りしたので、まずは外観や同梱品、基本的な仕様や特徴的な機能を中心にレビューしていく。
OPPO A73を手に持ったところ
OPPO A73はOPPOが展開する「Aシリーズ」にラインアップされたミッドレンジスマホで、日本におけるAシリーズとしては2019年11月に発売された「OPPO A5 2020(型番:CPH1943)」以来となり、Aシリーズの特徴である価格を抑えつつも必要十分な機能やスペックを搭載している。
さらにOPPO A73ではフルHD+の有機ELディスプレイ、超広角レンズ搭載4眼カメラ、薄型軽量かつ背面レザーのスタイリッシュデザインである点が特徴となっており、カラーバリエーションは今回紹介する「ダイナミック オレンジ」に加えて「ネービー ブルー」の2色展開だ。
OPPO A73の個装箱
OPPO A73本体および付属品一式
クイックガイドを開いた表面
クイックガイドを開いた内面
安全ガイド
パッケージには本体の他にはACアダプターやUSB Type-Cケーブル、イヤホン、保護ケース、SIMカードスロット用ピン、クイックガイド、安全ガイドを同梱する。
保護ケースはクリアタイプのソフトケースで、背面のカメラおよびフラッシュライト部分、上部側面のサブマイク部分、下部側面の3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C端子、メインマイク、スピーカー部分が開いている。
クイックガイドは本体の各部名称や製品仕様、SIMの挿入、本体を強制再起動する方法、データ移行などについての説明が日本語で記載されている。安全ガイドも、使用上の注意や取扱上の注意などが日本語で記載されている。
クイックガイドおよび安全ガイドは、外国語での表記は一切ないので注意が必要。また、文字サイズも小さいため、人によっては見えにくいと感じるかもしれない。
本体正面(画像=左)と背面(画像=右)
本体サイズは高さ約159.8mmx幅72.9mmx厚さ7.45mm、重量は約162g、ディスプレイはアスペクト比20:9、解像度FHD+(2400×1080ドット)の約6.44インチの有機ELを搭載する。
前面パネルは画面占有率90.7%の狭額縁仕様で物理キーはなく、Corning Gorilla Glass 3を採用している。背面は4つのカメラとフラッシュライトを搭載している。
有機ELの映像の美しさと狭額縁仕様により、前面部分のほとんどがディスプレイ表示(フルディスプレイ)という印象を受ける。また、約6.44インチという大画面ながら本体の幅や薄さ、側面のフラットなフレーム、さらに背面もフラットな形状で「板」感はあるものの、とても持ちやすい印象を受けた。
本体正面向かって左側面(画像=上)と右側面(画像=下)
上部側面(画像=上)と下部側面(画像=下)
本体正面に向かって左側面にはSIMおよびmicroSDカードトレイと音量(上下)ボタンを、右側面には電源(スリープ)ボタンを備える。上部側面にはサブマイク、下部側面には3.5mmイヤホンジャック、メインマイク、USB Type-C端子、スピーカーを搭載している。
Androidスマホでは、右側面に上下の音量ボタンと電源ボタンが並んで搭載されていることが多いが、OPPO A73は、上下の音量ボタンが左側面に搭載されている。珍しいといえば珍しいがとくに不便さを感じることはなかった。
むしろ、スクリーンショットを片手でサクサク撮れたり、インカメラで自撮りする際に音量ボタンでのシャッターが切りやすかったりして便利だなと感じた。ただ、ボタンの配置に関しては人によって便利なのか不便なのかはわかれるところなので、購入前には確認しておいたほうがいいかもしれない。
SIMおよびmicroSDカードトレイを取り外したところ
SIMカードはnanoSIM(4FF)サイズに対応するほか、OPPOとしては国内初のeSIMを採用。これにより、nanoSIMとeSIMによるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応する。またSIMカードトレイにはSIMカードとmicroSDカードをそれぞれ1枚ずつセットできる。microSDは最大256GBまでのmicroSDXCに対応している。
本体正面下部
前面中央上部にフロントカメラを搭載
背面のカメラ部分
前面上部には、しずく型のノッチ部分に約1600万画素CMOS/広角カメラ(F2.2)を搭載する。自撮りをたくさんする人にとっては盛れる写真を撮影しやすい「AIビューティー」や、背景をボカして被写体を際立たせる「ポートレートモード」にも対応している点は魅力だ。
背面にはスクエア状に4つのカメラを備え、その隣にフラッシュライトを配置している。ハイスペックモデルでは4000万画素レベルが主流になりつつあることを考えると画素数的に見劣りはするが、実際に撮影してみるとしっかりとした写真が撮影できる印象だ。
・約1600万画素CMOS/メイン(広角)カメラ(F2.0)
・約800万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2、画角119°)
・約200万画素CMOS/モノクロカメラ(F2.4)
・約200万画素CMOS/ポートレート(ToF)カメラ(F2.4)
特にISOやシャッタースピード、ホワイトバランスなどを手動で設定可能な「エキスパート」モードのほか、「パノラマ」や「スローモーション」「タイムプラス」などにも対応しており、さまざまな撮影ができる。なお、カメラ機能については改めてレビューする予定だ。
背面にはOPPOのロゴ
背面は心地よい質感
OPPO A73で見た目のインパクトが強い背面デザインはこれまでのAシリーズやRenoシリーズのイメージとはまったく異なる印象を受ける。
実はこの背面はプラスチック素材に特殊な技術を応用したものになっているとのことで、プラスチック的な質感は否めない。しかしながらレザー調のテクスチャーが施されたマットな仕様は指紋跡が付きにくく、サラサラとした質感がとても心地良い。
またダイナミック オレンジは鮮やかなオレンジ色ではなく、薄めの落ち着いた色合いのオレンジで、少しくすんだような、ピンクが入っているような、朱色が入っているような、言葉で表現するのも写真や動画といった映像でも再現が難しい色合いだ。もし店頭などで触れる機会があれば背面のデザインやカラーにも注目して欲しい。
デフォルトのホーム画面は3画面
左から「ツール」フォルダのアプリ、「Google」フォルダのアプリ1ページ目、「Google」フォルダのアプリ2ページ目
ホーム画面はデフォルト状態で左右中央の3画面となっており、ツールフォルダとGoogleフォルダ内にもアプリアイコンが収められている。ツールフォルダには、本体の状態を最適化する「フォンマネージャー」、ボイスレコーダーの「レコーダー」のほか、「コンパス」「計算機」「データ移行」「ワンタップロック画面」「FMラジオ」「HeyTap Cloud」「Keep メモ」が入っている。なお、「FMラジオ」を利用する場合は、有線イヤホンを装着する必要がある。
左から「スマートサイドバー」を表示させた画面、「画面分割」で上にChrome(ブラウザ)を下にYouTubeを表示した画面、「画面分割」の上下サイズを変更した画面
OPPO A73の特徴といえる機能を少し紹介しておこう。「スマートサイドバー」は、画面右横に設置されている「フローティングバー」を画面中央方向に引き出すと表示されるショートカット機能を搭載したバーだ。
フローティングバーは長押しすることで、上下左右に移動できる。デフォルトでは右横に設置されているが、好みにあわせて画面左サイドに設置することもできる。
「設定」画面の「便利ツール」→「スマートサイドバー」からON/OFFの切り替えやフローティングバーの不透明度の設定も可能だ。
「画面分割」の設定画面
「画面分割」機能は対応するアプリ画面を表示中に、画面の下から上に3本指でなぞるだけで画面を2分割表示できる。ほかにも、アプリ履歴表示から画面分割できたり、画面分割表示中にスマートサイドバーからドラッグして画面分割したりすることも可能。画面分割は分割している境界線を上下に移動してサイズを変更することもできる。
分割表示中にも文字入力は可能なので、動画を観ながらブラウザで検察したり、メモを取りながら計算機を使ったりすることもできる。
あくまでも「対応しているアプリ」のみ分割表示できるため、ホーム画面をいきなり3本指でなぞっても分割はされないので注意しよう。
左から「ロック解除方法」画面、「バッテリー」画面、「省エネ」画面
ロック解除方法は、生体認証として指紋認証と顔認証に対応している。指紋認証はディスプレイ指紋認証に対応しているため、物理ボタンを用いた指紋センサーは搭載していない。
「設定」内にある「バッテリー」ではバッテリーのマネジメントが可能で、ワンタップで省エネの最適化ができるほか、「省エネモード」「超省エネモード」のON/OFF切り替えもできる。ちなみに「省エネモード」「超省エネモード」はデフォルトではOFFになっている。ほかにも「電力使用量」では電力を使用している機能やアプリの確認ができ、「高パフォーマンスモード」のON/OFF切り替え、ステータスバーにバッテリー残量を「%」表示するかの設定もできる。
なお、バッテリーは 4000mAhを内蔵し、急速充電のQuickCharge 3.0(9V/2A)に対応している。
「設定」画面(クリックで画像拡大)
設定内の「その他の設定」画面(クリックで画像拡大)
左が「ストレージ」画面、右が「端末情報」画面
OSはAndroid 10をベースにした独自のユーザーインターフェース(UI)である「ColorOS(カラーオーエス)」のバージョン7.2を搭載している。
チップセットはQualcomm製SoC「Snapdragon 662」のオクタコアCPU(2.0GHz×4+1.8GHz×4)とAdreno 610 GPU、内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は64GBを搭載、外部ストレージは最大256GBまでのmicroSDXCカードに対応する。
通信ネットワークは4G(FDD-LTE/TD-LTE)、3G(W-CDMA)、2G(GSM)に、無線周りはWi-FiがIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4GHzおよび5GHz)に、Bluetoothはバージョン5.0に対応する。
防水や防塵、耐衝撃性能、地上デジタルテレビ(ワンセグ・フルセグ)、おサイフケータイ(FeliCa)、赤外線通信、ワイヤレス充電には対応していない。
突出したハイスペック性能はないものの、しっかりとした基本性能と使い勝手のよさが考えられた細かな機能や操作方法など、ハードウェア的にもソフトウェア的にもバランスのよい機種だと感じた。まさに普段使いには必要十分、人によっては必要十分以上なモデルかもしれない。その上で、2万円台〜3万円程度という価格はコストパフォーマンスがとても高く、魅力的な機種といえるだろう。最後にOPPO A73を操作した動画を紹介する。
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(引用元:livedoor news)