「moto g9 play」のカメラ機能をチェック! |
既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパンがエントリー向けの超低価格SIMフリースマートフォン(スマホ)「moto g9 play(型番:XT2083)」(Motorola Mobility製)を10月30日に発売した。
前回のレビューでも伝えた通り、価格(金額はすべて税込)はモトローラ公式Webストア「moto store」で24,800円、大手Webストア「Amazon.co.jp」では22,545円で販売されている超低価格のAndroidスマホだ。
また仮想移動体通信事業者(MVNO)でも取り扱われており、IIJmioやNifMoなどでは2万円台前半で、LINEモバイルでは2021年1月27日(水)10:59まではセール価格の14,800円で、OCN モバイル ONEは音声対応SIMでの申し込みとのセット限定で7,150円のセール価格で販売されており、いずれも安価で購入可能となっている。
moto g9 playはコストパフォーマンスの高い低価格機であり、アップルの「iPhone 12」シリーズなどのハイエンドモデルに代表されるように10万円を超えるスマホもたくさん販売されている中、エントリー向けとはいえ2万円台で購入できるのはありがたいという人も多いだろう。
一方で、あまりに低価格なモデルの場合には“安かろう悪かろう”のイメージが付きやすのも事実だ。そこで今回は、モトローラ・モビリティ・ジャパンからお借りしたmoto g9 playでカメラ機能をチェックしてみた。
背面のカメラ部分
まずはリアカメラの仕様について簡単におさらいしておこう。本体背面には3つのカメラに加え、LEDフラッシュを四角く配置している。
ちょうど上記写真の向きで説明すると右上がLEDフラッシュ、右下が約4800万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(F1.7)のメインカメラ、左上が約200万画素CMOS/マクロレンズ(1画素1.7um、F2.2)、左下が約200万画素の深度センサー(1画素1.75um、F2.4)という構成だ。
このうちのメインカメラはクアッドピクセルテクノロジーを採用する。これは4つの画素を1画素に統合することで暗い場所でも明るく撮影できる技術で、有効画素数は約1200万画素(1画素1.6μm)相当として撮影される。
撮影モード切替画面(画像=左)、静止画モード(画像=中央)、動画モード(画像=右)
プリインストールされている標準のカメラアプリを起動すると、まずは静止画(写真)モードの画面が立ち上がる。そして、左右に1画面ずつ移動でき、左側は撮影モード切替画面、右側は動画モードの画面となっている。
横にスワイプもしくはファインダー映像(ライブビュー)とシャッターボタンの間にあるアイコンをタップすることで左右の画面移動が可能で、アイコンが黄色く表示されているのが起動中のモードということになる。
また静止画および動画の各モードにおいて画面上部のクイック設定の内容に違いがあるが、どちらのモードにおいても右端の歯車マークの設定アイコンは変わらない。
ライブフィルター機能(画像=左)、設定画面の一部分(画像=中央)、設定内の「透かし」の設定画面(画像=右)
ライブフィルター機能はその名の通り、撮影前に好みの色合いに設定できるフィルター機能かつ、ライブビューにリアルタイムで反映されるため、実際の色見を確認しながらフィルターを選択できる。
また右上の歯車マークの設定アイコンをタップすると設定画面が表示される。各種設定項目の中に「透かし」の設定があり、デフォルトではOFFになっている。必要な場合はONに切り替えよう。
透かし設定で「タイムスタンプ」をONにした場合
透かし設定で「デバイスの透かし」(著名なし)をONにした場合
透かし設定で「タイムスタンプ」と「デバイスの透かし」(著名なし)をONにした場合
透かし設定で「タイムスタンプ」と「デバイスの透かし」(著名をS-MAXに設定)をONにした場合
透かしの設定では画像の右下に表示される「タイムスタンプ」と左下に表示される「デバイスの透かし」のON/OFFが可能だ。
タイムスタンプは撮影した年月日と時間が、デバイスの透かしはモトローラのロゴと「moto g9 playでのショット」がそれぞれ表示される。なお、上記の画像のように、どちらか片方だけもしくは両方の透かしを入れることができる。
透かしは色の変更や位置の移動といった細かな設定はできないが、デバイスの透かしは最大30文字までの「著名」を設定できる。また、透かしの設定画面では「プレビュー」表示があるため初めて設定する場合でもイメージをつかみやすい。
この透かし機能は、海外メーカー製のスマホでは比較的一般的な機能だ。撮影画像の演出的な効果もあるだろうが、例えば著名を設定しておくことで転載防止あるいは転載された際に自分が撮影した画像であることが容易にわかるというメリットがある。
そのため、普段からネット上によく画像を公開している人は、自分が撮影した写真の目印として透かし機能を活用するといいだろう。
AIによる「料理」判定
「料理」判定で撮影した画像
「料理」判定で撮影した画像
「料理」判定で撮影した画像
AIによる「日の出/夕焼け」判定
「日の出/夕焼け」判定で撮影した画像
「日の出/夕焼け」判定で撮影した画像
最大ズームで撮影
こちらは「日の出/夕焼け」判定なしの状態で撮影
こちらは「日の出/夕焼け」判定なしの状態で撮影
moto g9 playは安価なモデルではあるものの、現在のスマホのカメラ機能は当たり前になりつつある被写体を自動で判別して最適な画像が撮影できるAI機能も搭載している。
設定メニューの中にあるAI設定の中には「ショット最適化」の項目があり、こちらはデフォルトでONになっている。被写体にカメラを向けるとAIが上記のように「料理」や「日の出/夕焼け」といった具合に自動で判定してくれる。
なお、ズームは最大8倍まで可能だが、最大ズームは画像の粗さが目立ってしまう。また、ズームイン/アウトは、撮影時にライブビュー部分を上下にスワイプすること簡単にできるが、このズーム操作は静止画および動画のいずれのモードでもかなりなめらかに動作する。
ナイトビジョン(夜景モード)に切り替えた画面
ナイトビジョンで撮影
ナイトビジョンで撮影
撮影モード切替画面で選択できる「ナイトビジョン」は、夜景や暗所で撮影する際に活用できる撮影モードだ。夜景に関していうと、主に中国系メーカーのスマホの夜景モードは合成感が強いゴリゴリの加工画像が印象的だが、moto g9 playのナイトビジョンではそうした合成感は控えめになっている。
通常モードで撮影するより明るく撮影でき、よーく見ると合成感もなくはないが、中国系メーカーのゴリゴリ加工な夜景モードに比べると、自然に近い仕上がりになるため、合成感が強い画像が苦手な人にはオススメできる。
筆者はゴリゴリ加工な夜景モードが好みなのだが、そういう人にとってはmoto g9 playのナイトビジョンモードは綺麗だなと感じつつも、物足りなさも感じるかもしれない。
屋外で花を撮影
屋外で花を撮影
屋内で花を撮影
屋内で花を撮影
屋内で花を撮影
上記の花の写真は何か特殊な設定をしたものはなく、オートでシャッターを切っているだけだ。
なお、設定の中に「写真サイズ」があり「比率」では「4:3」「16:9」「19:9」の3種類から選択が可能で、「解像度」では「12MP」「8MP」の2種類から選択できる。デフォルトでは「4:3」「12MP」になっており、このサイズで撮影していると解像度は4000×3000ドットで、1枚あたり3MB台〜5MB台程度のデータ容量になる。一方、ポートレートモードで撮影すると幾分かデータ容量が増してしまう仕様になっているようだ。
通常モードで人物撮影(全身/元データの容量3.59MB)
ポートレートモードで人物撮影(全身/元データの容量7.26MB)
通常モードで人物撮影(バストアップ/元データの容量3.04MB)
ポートレートモードで人物撮影(バストアップ/元データの容量5.87MB)/撮影協力:有里彩さん
「ポートレートモード」は深度センサーと内部のソフト処理で背景をボカして人物を際立たせる機能だ。今どきスマホには必須ともいえる機能だが、もちろんmoto g9 playにも搭載されている。ただ、このポートレートモードで撮影した画像は、前述のように通常モードやナイトビジョンなどの他のモードで撮影した画像よりも幾分かデータ容量が増していた。理由は定かではないが、加工処理による影響なのかもしれない。
いかがだったろうか。実はシンプルなUI(ユーザーインターフェース)や多くの機能は先にレビューをお届けしたmoto g PROとほぼ同等で、実際に使っていても大きな違いに気付くことがなかった。
カメラの構成や搭載されているセンサーに違いがあるため、細かく検証すれば違いがわかるかもしれないが、少なくともスナップ程度の撮影をしている限りでは仕上がった画像は大きく変わらない印象だ。正直、本体価格が2万円台のスマホでここまで撮影できるのであれば、文句を付ける必要もないだろうと感じた。
なお、以下の動画は前回のレビューでも紹介したが、カメラアプリも操作しているので、撮影モード切替画面や設定画面のメニュー画面内のAI設定やシャッター音のON/OFF切り替えなど、すべての項目を操作はしていないが、項目自体は確認できるので、もっと詳しく知りたい人はぜひ参考にして欲しい。
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(引用元:livedoor news)