本日発売の「AutoMemo」を試した! |
既報通り、ソースネクストが展開するAI翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」(以下、ポケトーク)の技術を活用した新製品としてAIボイスレコーダー「AutoMemo(オートメモ)」を本日12月4日(金)に発売する。
AutoMemoは音声を録音するボイスレコーダーだが、録音した音声をクラウド経由でテキストデータに変換するサービスとセットになった製品となっている。専用のスマートフォン(スマホ)など向けアプリや指定したメールアドレスに録音した音声データと音声から変換されたテキストデータが届く仕組みだ。
今回、ソースネクストからAutoMemoのサンプル版をお借りすることができたので、製品概要をはじめ、実際に初期設定や録音、専用アプリの操作をしてみたので、写真や動画を交えてレビューしていく。
●外観や同梱品、製品概要
AutoMemoは本体デザインやパッケージ内容、専用アプリのUI(ユーザーインターフェース)や操作方法など、あらゆる点でシンプルさを感じる製品だ。まずはパッケージ内容や本体について見ていこう。
個装箱
本体および同梱品一式
パッケージ内容は本体の他にUSB Type-Cケーブル、はじめにお読みくださいの用紙、ユーザー登録カード&ハードウェア保証書、スタートガイドが同梱する。用紙類はいずれも2つ折りもしくは4つ折りにした1枚もの。
スタートガイドを開いた外面
スタートガイドを開いた内面
スタートガイド内側には初回の設定方法とお問い合わせの項目があり、外側は同梱品確認、本体の各部名称、充電方法が記載されている。このスタートガイドを含め、ほかの2つの用紙類もすべて日本語表記だ。
AutoMemoの本体正面(画像=左)と背面(画像=右)
AutoMemo本体を持った状態
本体正面に向かって右側面
上部側面
下部側面
背面にはソースネクストのロゴや型番のAM1の表記
AutoMemoの本体サイズは高さ約130mm×幅41mm×厚さ12mm、重量は約86g、1400mAhのリチウムイオン電池を内蔵している。本体正面には丸いボタンが2つ搭載されており、上の大きい方のボタンは録音(開始および停止)ボタンで、その下に配置されているボタンはブックマークボタンだ。ブックマークボタンは通常点灯や点滅することはないが、録音時にブックマークを付けるためにボタンを押した際に点灯する。
本体正面に向かって右側面には、電源ボタンとWi-Fi LED、上部側面にはマイクを搭載し、下部側面には3極ステレオマイク端子(マイクジャック)とUSB Type-C端子、充電時に点灯するLEDを備えている。
AutoMemoはスティックタイプのボイスレコーダーで録音した音声データをクラウドにアップロードし、AIによる音声認識やテキスト変換、さらには音声データの保存もできる。音声や変換されたテキストデータは専用アプリに届けられるが、専用アプリでメールアドレスを指定すれば、音声の保存先URLとテキストデータをメールで受け取ることもできる。専用アプリの動作環境は、iOSが13.0以上、Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)以上となっている。
音声データをクラウドにアップロードするための通信はIEEE802.11b/g/n準拠(2.4GHz)に準拠した無線LAN(Wi-Fi)に対応している。またスマホやタブレットなどとAutoMemo本体の接続はBluetoothを使用するため、バージョン4.2のBluetoothも備えている。
右側面のWi-Fi LED
充電用のUSB Type-Cケーブルを接続している状態
Wi-Fi LEDはWi-Fi接続状態であれば点灯し、録音後にデータをアップロードしている際(通信中、送信中)は点滅する。
下部側面のLEDはUSB Type-Cケーブルを接続すると点灯する。満充電の状態であれば緑に点灯し、充電中であれば赤く点灯する。
なお、AutoMemoの価格は19,800円(税込)で、毎月1時間までの録音データをテキスト化できる「ベーシックプラン」は無料。
また毎月30時間までの録音データをテキスト化できる「プレミアムプラン」は月額980円(税込)だが、発売記念キャンペーンとして2021年6月末までの期間は無料。つまり、期間中は無料で毎月30時間までの録音データをテキスト化できる。
1回のチャージで10時間分の録音データのテキスト化が可能で、さらに余った時間は翌月以降に繰り越すことができる「10時間チャージ」も用意されており、こちらは1回につき980円(税込)が必要。プレミアムプランおよび10時間チャージの有料プランは、アプリ内課金で利用できるため、別途契約などのわずらわしい手続きの必要はない。
●専用アプリでセットアップ
ここからはスマホなど向けアプリ「『AutoMemo(オートメモ)』専用公式アプリ」の画面を中心にセットアップについて解説する。
左からアプリを初めて起動したときの画面、「利用規約」画面、アカウント選択画面、「アカウントの選択」画面
アプリをダウンロード、インストール後、初めて起動したときに表示される画面で「次へ」をタップすると利用規約が表示される。
利用規約の画面で「同意する」をタップすると、AppleかGoogleを選択する画面に推移する。iOSであればAppleを、AndroidであればGoogleをタップする。次に推移した「アカウントの選択」画面では、表示されている自身のアカウントをタップしてサインインしよう。
左からBluetoothのONを促す画面、AutoMemo本体とType-Cケーブルの接続を促す画面、アクセス許可画面、Bluetooth接続完了画面
サインイン後はアプリを操作しているスマホもしくはタブレットと、AutoMemo本体をBluetoothで接続するセッションに移行する。まずはAutoMemo本体にType-Cケーブルを接続して充電状態にする。
スマホもしくはタブレットのBluetoothをONに切り替えて「再スキャン」をタップし、しばらくするとアクセス許可画面に推移するのでここで「アプリの使用中のみ許可」をタップする。
アプリを操作しているスマホもしくはタブレットと、AutoMemo本体が正常にBluetoothで接続できれば「見つかりました」と表示が出るので「次へ」をタップする。
左から「オートメモのWi-Fi設定」画面、「Wi-Fiパスワード」画面、「セットアップが完了しました。」画面、セットアップ完了後のアプリトップ画面
Bluetoothの次はAutoMemo本体とWi-Fiアクセスポイントの接続だ。アプリに表示されるWi-FiのSSID一覧から使用するものをタップし、その後パスワードを入力、正常に接続が完了すると「セットアップが完了しました。」の表示があらわれ「次へ」をタップすると、セットアップが完了した状態のアプリトップ画面に推移する。
アカウント選択→Bluetooth接続設定→Wi-Fi接続設定、この3段階でセットアップが完了する。注意する点はBluetooth接続設定の際、アプリを操作しているスマホあるいはタブレットのBluetoothを手動でONに切り替える点と、AutoMemo本体にType-Cケーブルを忘れずに接続する点だろう。どちらかを忘れていると何回「再スキャン」をタップしても完了しないので注意しよう。もちろんこの注意は筆者の経験の元だ。
左からメニュー画面、「アカウント」画面、「端末一覧」画面、「端末設定」画面
セットアップ後のトップ画面左上の3本線をタップするとメニューが表示される。
・アカウント
・端末追加
・端末設定
・メール転送
・プランの管理
・ヘルプ
・オートメモについて
の7項目が表示され、それぞれタップすることで各画面に推移する。
「アカウント」では別のアカウントを追加したり、ログアウトをすることができる。ログアウトした後にアプリを起動すると、再びアプリセットアップ前の最初の画面から始めることになる。
「端末一覧」はアプリを操作しているスマホもしくはタブレットとペアリングを完了したAutoMemo本体が一覧表示される。
「端末設定」では各種設定が可能。恐らくセットアップが完了すると「ソフトウェアの更新」の項目に「!」マークが出ていると思われるので、この項目をタップしてまずはAutoMemo本体のアップデートをしよう。
左から「言語設定」画面、「メール転送」画面、「オートメモについて」画面
「端末設定」内にある「言語設定」はテキスト表示の言語を選択できる。通常、日本語でテキスト化する場合はデフォルトの「日本語」で問題ない。他言語変換も試してみたが、今のところあまり精度が高くないように感じた。
「メール転送」では音声データとテキストデータをアプリ以外で受け取りたい場合に「追加」をタップしてメールアドレスを登録する。
「オートメモについて」の画面ではバージョン、利用規約、ライセンスが確認できる。
左から「プランの管理」画面、プレミアムプラン購入画面、Google Playの決済画面
メニュの中にある「プランの管理」をタップすると、プレミアムプランと10時間チャージが購入できる画面に推移する。前述のようにプラン購入やチャージはアプリ内課金として提供される。
●専用アプリで各種操作
ここからは、実際にAutoMemo本体で録音した後に、アプリで音声データとテキストデータを受け取った状態での各種操作を解説する。
左から通知画面、トップ画面、テキスト&音声プレイヤー画面、テキスト(ブックマーク付き)&音声プレイヤー画面
AutoMemo本体で録音ボタンを押して録音を開始し、もう一度録音ボタンを押して停止すると、停止するまでに録音したデータを自動的にアップロードする。アップロードしているかどうかはAutoMemo本体のWi-Fi LEDが点滅していることで確認できる。
しばらくすると、アプリを操作しているスマホもしくはタブレットに通知が表示され、通知をタップするとアプリのトップ画面に推移する。データ量や通信環境によるが、5分程度の録音であれば、1分かからないくらいでアプリ側に音声とテキストのデータを受け取ることができた。
アプリのトップ画面では、これまでに受け取ったデータの見出しを一覧で表示。確認したいものをタップすると、テキスト&音声プレイヤー画面に推移する。
録音時にブックマークボタンを押してマーカーを付けた場合は、テキスト&音声プレイヤー画面でオレンジの印でブックマークがわかるようになっている。
左からテキスト&音声プレイヤー画面、テキスト&音声プレイヤー画面でテキストを選択、テキスト&音声プレイヤー画面でメニューを開いた画面、「タイトル変更」画面
テキスト&音声プレイヤー画面ではテキストを任意で選択することができる。ただし、この画面でテキストを編集できるわけではないので、テキストをすべて選択か部分的に選択して、メモアプリなどに「共有」するか、一旦コピーしてからメモアプリなどを起動させてそちらにペーストして編集することになる。
またテキスト&音声プレイヤー画面の右上にある3つの点をタップするとメニューが開く。タイトルの編集やデータの削除、共有、さらにはテキスト化された文字列を「検索」することができる。「再生速度」では、音声を「0.5倍」「0.75倍」「1.0倍」「1.25倍」「1.5倍」「2.0倍」のスピードに変更できる。音声を再生させながらの変更も可能だ。
実際に使ってみた感想としてはテキスト認識は完璧ではないが、それでも思っていたよりは文章になっている印象だ。句点が付いたり、改行されたり、S-MAXやXperia、iPhoneもしっかりアルファベット表示だったり、年月は数字表記だったりなど、イチから手入力すると若干めんどうなところが最初からテキスト化されているのはとてもありがたい。
AutoMemo本体にディスプレイ表示やアプリ内でもAutoMemo本体の状態を確認できる項目がなくやや不安ではあるもの、録音停止からアプリでデータを受け取るまでの早さには驚いた。
最後に開封・製品概要解説、セットアップから録音再生までの操作、スクリーンレコーダーによる画面操作の各動画を紹介するのでぜひ参考にして欲しい。
アプリ名:「AutoMemo(オートメモ)」専用公式アプリ
価格:無料
カテゴリー:仕事効率化
開発者:SOURCENEXT CORPORATION
バージョン:1.0.19
互換性:
iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1530516066?mt=8
アプリ名:「AutoMemo(オートメモ)」専用公式アプリ
価格:無料
カテゴリー:仕事効率化
開発者:SOURCENEXT CORPORATION
バージョン:1.0.9
Android 要件:6.0以上
Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.sourcenext.automemo
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(引用元:livedoor news)