フリップトリプルカメラ搭載のSIMフリースマホ「ZenFone 7 Pro」で写真を撮ってきた! |
既報通り、ASUS JAPANがフリップ式のトリプルカメラを搭載した新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「ZenFone 7(型番:ZS670KS)」および「ZenFone 7 Pro(型番:ZS671KS)」(ともにASUSTeK Computer製)を日本にて10月23日に発売しました。
価格はオープンながら希望小売価格および公式Webショップ「ASUS Store」ではZenFone 7が税抜85,800円(税込94,380円)、ZenFone 7 Proが税抜99,800円(税込109,780円)で、ASUS Store以外にも量販店やECサイトに加え、仮想移動体通信事業者(MVNO)からも販売されてます。なお、各販路ともにSIMフリーモデルとなっており、海外モデルとハードウェアは共通で、防水やおサイフケータイ(FeliCa)には対応しません。
両機種の違いはZenFone 7はSnapdragon 865および128GB内蔵ストレージ、光学手ブレ補正(OIS)非対応、ZenFone 7 ProはSnapdragon 865 Plusおよび256GB内蔵ストレージ、OIS対応となっており、両機種ともに内蔵メモリー(RAM)は8GBを搭載し、本体カラーも共通してオーロラブラックおよびパステルホワイトの2色展開となっています。
これまでにZenFone 7およびZenFone 7 Proの開封レポートとして外観や同梱品などのパッケージ(箱)を紹介しましたが、今回はZenFone 7 Proを使ってカメラ撮影をしてきましたので、軽くではありますが、撮影した写真も交えて紹介したいと思います。
ZenFone 7 Proの標準カメラアプリのファインダー画面。設定でグリッド線(3×3)を表示しています。なお、グリッド線はフィボナッチスパイラル(右・左)も選択可能
ZenFone 7およびZenFone 7 Proは昨年に日本でも発売された同社のフラッグシップスマホ「ZenFone 6(型番:ZS630KL)」の後継機種で、ZenFone 6に続いて背面側に収納されてるリアカメラが回転して前面側に向いてフロントカメラにもなるフリップ式を採用しており、ZenFone 6ではデュアルカメラでしたが、新たにトリプルカメラとなっています。主な製品情報は以下の記事をご覧ください。
・ASUS、5G対応のフリップカメラを搭載した新フラッグシップスマホ「ZenFone 7 ZS670KS」と「ZenFone 7 Pro ZS671KS」を発表 – S-MAX
・ASUS JAPAN、新フラッグシップスマホ「ZenFone 7」と「ZenFone 7 Pro」を10月23日発売!SIMフリーで価格は9万4380円と10万9780円 – S-MAX
・トリプルフリップカメラ搭載のSIMフリースマホ「ZenFone 7・7 Pro」をファーストインプレッション!外観や基本機能などを紹介【レビュー】 – S-MAX
カメラ機能についておさらいしておくと、メインとなる広角カメラに加え、超広角カメラと望遠カメラのトリプル構成で、広角カメラのセンサーはソニー製「IMX686」(1/1.73型)でQuad Bayerテクノロジーによって4画素を1つにまとめて1画素1.6μm相当で暗い場所でも明るく撮影でき、デュアルピクセルセンサーなので全画素で像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応しています。
また超広角カメラのセンサーはソニー製「IMX363」(1/2.55型)で、動画撮影時にもリアルタイムで歪み補正が行え、4cmまで寄れるマクロ撮影にも対応しています。一方、望遠カメラは光学3倍ズームおよびデジタル12倍ズームに対応。なお、動画撮影は8K UHD(7680×4320ピクセル)/30fpsや4K UHD(3840×2160ピクセル)/60fpsに対応しています。
・約6400万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(F1.8、画角78.3°、35mm判換算26mm、6P)
・約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(F2.2、35mm判換算16.6mm)
・約800万画素CMOS/望遠レンズ(35mm判換算80mm)
標準カメラアプリのユーザーインターフェース(UI)は最近のスマホとしては一般的で、横持ちしたときに上下にスワイプ(または項目を選択)するとモードが切り替えられ、起動時は「写真」で、静止画では「ポートレート」や「パノラマ」、「夜景」、「PROモード」、動画では「動画」や「モーショントラッキング」、「スローモーション」、「ライムラプス」、「PROビデオ」が利用できます。
PROモードにしたところ。ISOなどを細かく設定でき、水準器にも対応しています。またAndroid Camera API v2に対応しており、サードパーティー製カメラアプリでもRAW形式(.dngファイル)での保存が可能
また横持ちで左上にある「Google レンズ」ボタンを押すと、Google レンズでカメラでの調べものが可能となっているほか、左下の歯車ボタンから「設定」が行えます。さらに横持ちで「写真」などのモードの左側にある3つの△をイメージしたボタンで、広角カメラ(中央)や超広角カメラ(下)、望遠カメラ(上)を切り替えられ、ピンチイン・ピンチアウトでもズーム倍率が変えられます。
広角カメラで撮影(屋外・昼間・晴れ)。35mm判換算26mm相当と標準的な画角となっています
超広角カメラで撮影。35mm判換算16.6mm相当で、広角カメラを基準として光学0.6倍相当となっています
望遠カメラで撮影。3mm判換算80mm相当で、広角カメラを基準として光学3倍相当となっています。デジタルズームは最大12倍まで
初期状態ではファインダー(撮影したい場所が写っている)部分で、ピントを合わせたいところをタッチするようになっていますが、設定で「タッチシャッター」をオンにすれば、そのまますぐに撮影もできます。
さらに新機能としてファインダー部分を長押しすると、ピントと露出を別々に設定できるようになっており、より明るく撮影した場合は暗い場所を長押しして露出を合わせ、別途、ピントを別のところで合わせることが可能です。
ピントと露出を別々に設定できるように。ZenFone 7 Proではコントラストの高いシーンではホワイトバランスの調整がうまくいかずに白飛びしたり、影がより強めに出たりするので、露出を調整しやすくなったのは嬉しいところ
自分の影が気になったので望遠カメラで撮影(屋内・蛍光灯)。栗などの濃い色に露出を合わせて明るめに撮影したところ。なお、シャッター音がかなり控えめな音量なのは嬉しい
最大の特長であるフリップ機構は初期状態で画面内にあるシャッターボタンの上にあるカメラ切替ボタンを押すと、リアカメラとフロントカメラ(セルフィー)を切り替えられるほか、縦持ちで本体右側面にある音量上下キーで自由な角度(アングル)で止められます。さらに横持ちで中央やや左の上側にあるフリップボタンでは設定した角度にすぐに移動できるようになっています。
標準カメラアプリの設定画面(画像=左)。メインの広角カメラは通常は4画素を1つにまとめて1600万画素相当で撮影されますが、4:3(64MP)にすれば6400万画素でも撮影可能(画像=右)
フリップ関連の設定。音量キーは他のスマホと同じようにシャッターやズームにも割当可能(画像=左)で、フリップ時に音を鳴らすこともできるようになっています(画像=右)。またカメラアプリではなく、全体の「設定」→「拡張機能」→「スマートキー」にて電源キーの2回押しなどで素早くカメラを起動することもできます
ZenFone 7およびZenFone 7 ProのフリップカメラはZenFone 6と同様にその機構が楽しく、無駄にフリップさせたくなりますが、実際にフリップカメラを途中の角度で止めてうまく撮影するような本格的に活用はなかなか難しく(撮影時にじっくりと考える必要がある)、まだうまく利用できていませんが、わかりやすいところでは机などに置いて90°で止めて撮影などは便利に使えそうです。
またフリップカメラはZenFone 6に続いて素早く動くため、フロントカメラとしてだけでなく、顔認証にも使えるようになっていますが、本体右側面の電源キー部分に配置された指紋認証にも対応しているため、個人的には今はマスクをしていることも多いこともあり、あまり使わなそうです。
最後にざっくりと撮影してきた写真を掲載しておきます。なお、カメラの評価団体であるDxOMarkではZenFone 7 Proのレビューを掲載しており、“写真撮影がうまい人が撮るとこうなる”といった例が見れるのでそちらも参照してみてください。DxOMarkによれば、メインカメラとしては115点と昨年発売された「iPhone 11 Pro」などに若干劣るなど、2020年のハイエンドモデルと比べるとやや画質は劣るものの、セルフィーカメラとしては101点と「HUAWEI Mate 40 Pro」や「HUAWEI P40 Pro」に続く3位となっています。
屋外・昼間・晴れ
屋外・夜
屋外・夜
屋外・夜景モード
室内・白熱灯
室内・蛍光灯
室内・蛍光灯・ポートレートモード
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(引用元:livedoor news)