テクノロジー普及にまつわる問題について考えてみた! |
6月も後半に差し掛かった頃、筆者が海外のニュースサイトを巡っていると、懐かしい製品の「訃報」を目にしました。「セグウェイ」(Segway PTシリーズ)が7月15日をもって生産終了するというものです。
セグウェイと言えば、2001年に颯爽と登場し、その未来的なフォルムや操縦方法も相まって「これが21世紀の乗り物だ!」とばかりに大きな話題となりました。
今でもその動作原理は素晴らしい発想だと感嘆するばかりですが、世界中で持て囃される一方で交通事情や法律的な問題から公道を自由に走れる国は少なく、特に日本では道交法による規制が厳しかったため、ショッピングモールの警備やイベントアトラクションなどの限定された利用以外ではあまり普及しませんでした。
テクノロジーの世界を振り返ると、セグウェイのように革新的な技術と画期的なアイデアだったにもかかわらず、世界を変えるどころかブームすら生み出せずに終わったデバイスやガジェットは多数あります。その理由は実に複雑で、後世で「10年早すぎた製品」などと呼ばれることもしばしばです。
感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はそんな「10年早すぎた製品」たちの姿を思い出しつつ、テクノロジーの発展や普及に関連する諸問題について考察します。
テクノロジーの発展に不可欠なものとは何か
■歴史に散っていった「早すぎた端末」たち
(引用元:livedoor news)
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