欲しい機能をひと通り網羅したSIMフリースマホ「OPPO Reno3 A」のカメラ機能をレビュー! |
既報通り、オッポジャパンがSIMフリーのスタンダードスマートフォン(スマホ)「OPPO Reno3 A(型番:CPH2013)」(OPPO Mobile Telecommunications製)を6月25日に発売した。価格はオープンながら希望小売価格で税抜36,182円(税込39,800円)。
家電量販店やECサイト、仮想移動体通信事業者(MVNO)が取り扱うほか、移動体通信事業者(MNO)では楽天モバイルも取り扱う。別途、各拠点における販売価格を紹介しているようにMVNOによっては携帯電話契約とセットで割引になるキャンペーンなどもあるので、乗り換えなどを検討している場合はうまく利用したいところ。
主なスペックは約6.44インチFHD+(1080×2400ドット)有機EL(AMOLED)やQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 665」、6GB内蔵メモリー(RAM)、128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロットなどで、OSにはAndroid 10ベースの独自ユーザーインターフェース(UI)「ColorOS 7.1」を搭載する。
これまでに外観や基本機能や前機種「OPPO Reno A」との比較を紹介してきたが、今回はOPPO Reno3 Aのカメラや動画、ベンチマークなどを中心をレビューしたいと思う。なお、OPPO Reno3 AはY!mobileからも「OPPO Reno3 A(型番:A002OP)」が8月下旬以降に発売予定となっているが、こちらは購入時にSIMロックがかかっており、シングルSIMモデルとなっている。
OPPO Reno3 Aの前面。狭額縁デザインを採用
税込3万円台のスタンダードスマホだが、パッケージの中には充電器とクリアケース、そして3.5mmジャックのイヤホンマイクが付属する。本体にも3.5mmイヤホンマイク端子があるので、使い方の自由度が高まる。また有線イヤホンを装着することで、FMラジオにも対応する。
もちろん、付属のケースで本体を保護するのもいいのだが、本体の質感が高く、左右の角を落としているため、握ったときのフィット感がちょうど良い。横幅は74.1mmと広めではあるものの、薄くて持ちやすいと言ったところである。
水滴型ノッチ部分にはAIビューティー機能を盛り込んだ約1600万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)のフロントカメラを搭載
前面は狭額縁デザインを採用しており、前面カメラは上部の水滴型ノッチ(切り欠き)内に収めている。評価ポイントはこのスッキリとしたデザインだけではなく、画面内指紋認証を搭載しているので、マスクをしていても安心してロック解除が可能で実用的であるところである。
また指紋認証以外に顔認証も対応している。使い勝手としては画面に指を置くだけで、ロックが解除されて直前の画面表示に戻れる指紋認証が良いと感じた。サイズは約160.9×74.1×8.2mm、質量は約175gで、本体カラーは写真のホワイトの他にブラックの2色が用意されている。
カメラは背面に広角カメラ約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2)、メインカメラとなる約4800万画素CMOS/広角レンズ(F1.7)、深度測位用の約200万画素CMOS(F2.4)、約200万画素モノクロCMOS(F2.4)のクアッドカメラ構成だ。
これにより、リアカメラでは標準カメラアプリのファインダー画面内の操作で簡単に超広角撮影の「ウルトラワイドカメラ」に切り替えができるほか、1倍、2倍、5倍、最大10倍までのデジタルズームに対応する。以下はOPPO Reno3 Aで撮影した写真となる。
1倍(メインの広角カメラ)
2倍
色合いは派手過ぎず、明るさの補正もちょうど良い。画質は1倍、2倍ともに解像感があって良いが、さすがにデジタルズームの5倍、10倍は情報量が少なくなっている印象だ。
5倍
10倍
ウルトラワイド
一方で標準よりも画角的に使い勝手が良いウルトラワイドでは、ノイズリダクションでデータを失っているようだ。
カメラは被写体やシーンを認識するAIカメラを搭載しているので、基本的にカメラ任せで綺麗に撮れる。
続いては動画についてだが、最大4K・30Pの解像度に対応する。撮影時間は本体が高温にならない限り無制限のようだ。ホワイトバランスと明るさ、階調などバランスがよく見栄えのする映像が特徴だ。以下にOPPO Reno3 Aで撮影したムービーを掲載しておく。
動画リンク:https://youtu.be/Oa0xEpxZBao
最後にベンチマークアプリ「3DMark」および「PCMark」、「Geekbench 5」にて性能評価を行ってみた。もともとゲーム向けのSoCではないこともあり、3DMarkはOpenGLが1130、Vulkanが1115と、約1.5年前(2018年10月)に発売されて価格が下がって近い販売価格となっている「HUAWEI nova 3」(Kirin 970)の半分以下のスコアとなった。HUAWEI nova 3自体がハイエンドのSoCを搭載していることもあり、あまり参考にならないかも知れない。
動画リンク:https://youtu.be/hHqI1mAFgew
一方でCPU性能を評価するGeekBench 5はシングルスコア310、マルチコア1361と1世代前のSnapdragon 855の約半分、一方でKirin 970のスコアに近い。さらに総合的な評価を行うPCMarkでは7455と、Kirin 970の約300落ちとなかなかのパフォーマンスがあるようなデータとなった。
3DMarkのSlingshot Extremeの結果
Geekbench 5の結果
PCMarkの結果
ただし、あくまで数値での比較であり、実際の動作はHUAWEI nova 3ほどキビキビとしたものではない。例えば、負荷が高いWebページの閲覧はOPPO Reno3 Aではスクロールがもたつくこともある。そこはあくまで価格を重視したベーシックモデルということで、そこまでのパフォーマンスを期待してはいけないところだろう。
またHUAWEI nova 3は販売価格が落ちてきて近い値段となっているとは言え、おサイフケータイ(FeliCa)や防水・防塵には対応せず、そもそもの製品カテゴリーが異なる。
やはりOPPO Reno3 Aの魅力はおサイフケータイや防水など、日本国内の需要に応える機能を盛り込んだちょうど良いSIMフリーのスタンダードモデルである点であり、カメラ機能が強化されたことでより価格を重視しつつもおサイフケータイや防水なども必要とする人への乗り換え需要には最適な製品となったと言えそうだ。
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(引用元:livedoor news)