おサイフケータイや防水に対応した余裕のある高コスパスマホ「OPPO Reno3 A」と「OPPO Reno A」を実機で…

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SIMフリースマホ「OPPO Reno3 A」を前機種「OPPO Reno A」と比較!


既報通り、オッポジャパンが新しいSIMフリーのスタンダードスマートフォン(スマホ)「OPPO Reno3 A(型番:CPH2013)」(OPPO Mobile Telecommunications製)を2020年6月25日(木)より順次発売します。価格はオープンながら市場想定価格として量販店やECサイトなどでは税抜36,182円(税込39,800円)。

SIMフリー版は現時点で案内されている取扱拠点が移動体通信事業者(MNO)では楽天モバイル、仮想移動体通信事業者(MVNO)ではUQ mobileやIIJmio、イオンモバイル、エキサイトモバイル、X-mobile、QTmobile、gooSimseller(OCN モバイル ONE)、NifMo、nuroモバイル、BIGLOBEモバイル、Fiimo、LINEモバイル、LinksMateとなっています。

またソフトバンクおよびウィルコム沖縄では携帯電話サービス「Y!mobile」向けに「OPPO Reno3 A(型番:A002OP)」(OPPO Mobile Telecommunications製)を8月下旬以降に発売します。価格は現時点では未定で、ワイモバイルショップや量販店などのY!mobile取扱店および公式Webストア「ワイモバイルオンラインストア」などにて販売されます。

OPPO Reno3 Aは昨年10月に発売されて人気となった「OPPO Reno A(型番:CPH1983)」の後継機種として同様に日本市場でニーズの高い防水や防塵(IPX8およびIP6X)、おサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、期待されています。そこで今回は実際にOPPO Reno3 AをOPPO Reno Aと比較しながら紹介したいと思います。


OPPO Reno3 Aのホワイト(下)とOPPO Reno Aのブルー(上)

OPPO Reno Aはおサイフケータイや防水・防塵などに対応しつつ、Qualcomm製ミッドハイレンジ向けチップセット(SoC)「Snadragpn 710」や6GB内蔵メモリー(RAM)、3600mAhバッテリー、デュアルリアカメラなどを搭載し、スペック的に「いろいろと余裕のあるスマホ」としてプロモーションされ、3万円台という低価格だったために人気となりました。

この後継機種として投入されるOPPO Reno3 Aも「余裕が進化したスマホ」と銘打たれ、おサイフケータイや防水・防塵などへの対応は継続され、新たにクアッドリアカメラや4025mAh、急速充電「Quick Charge 2.0」(最大18W)、FMラジオ対応などに強化され、さらに防水性能もIPX7からIPX8へ向上しています(防塵性能はIP6Xで同じ)。また発売時の価格もほぼ同じで税込で3万円台を維持しています。

【OPPO Reno3 AとOPPO Reno Aの主な仕様】
製品名 OPPO Reno3 A OPPO Reno A
型番 CPH2013 CPH1983
画面 6.44型FHD+有機EL 6.4型FHD+有機EL
大きさ 160.9×74.1×8.2mm 158.4×75.4×7.8mm
重さ 175g 169.5g
ホワイト、ブラック ブルー、ブラック
SoC Snadpragon 665 Snapdragon 71-
RAM 6GB 6GB
ストレージ 128GB 64GB
(楽天モバイル版は128GB)
microSD ○(最大256GB) ○(最大256GB)
電池容量 4025mAh 3600mAh
充電 QC2(最大18W) QC(最大10W)
FeliCa
防水・防塵 ○(IP68) ○(IP67)
生体認証 指紋、顔 指紋、顔
背面カメラ 48MP+8MP+2MP+2MP 16MP+2MP
前面カメラ 16MP 25MP
OS ColorOS 7.1
(Android 10)
ColorOS 6
(Android 9)

一方、OPPO Reno Aの評価が高かったのがSoCにSnapdragonの7シリーズを採用していたからというのも大きく、OPPO Reno3 AがSnapdragonの6シリーズであるSnapdragon 665を搭載していることにスペックダウンしたと残念な声も多く見受けられます。

確かにシリーズ的には完全に下のクラスにはなりますが、Snapdragon 710が2018年第2四半期、Snapdragon 665が2019年中頃に登場しているというように世代が新しくなっており、実際の動作速度やベンチマークなどを考えるとそこまで大きな違いはないように思われます。

製品 OPPO Reno3 A OPPO Reno A
CPU 2.0GHz Kryo 260 Gold(Cortex-A73)コア×4+1.8GHz Kryo 260 Silver(Cortex-A53)コア×4 2.2GHz Kryo 360 Gold(Cortex-A73)コア×2+Kryo 360 Silver(Cortex-A53)コア×6
GPU Adreno 610 Adreno 616
製造プロセス 11nm 10nm
Geekbench 5 Single 310 316
Multi 1359 1426
AnTuTu Benchmark 183257 199745

とはいえ、CPUの性能を測るベンチマークアプリ「Geekbench 5」ではマルチコアで1割ほど、総合的な性能を調べるベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark(v8.3.9)」の総合スコアでも1割ほど下がっており、特にGPUの数値が下がっているため、ゲームなどのグラフィック性能が求められるような場合に影響があり、具体的にはゲームアプリ「PUBG MOBILE」にてOPPO Reno Aでは画質「HD」に設定できているものの、OPPO Reno3 Aでは「標準」までしか選べないなどの違いがありました。

もちろん、WebやSNSを利用したり、カメラで写真・動画を撮影してそれを閲覧したりといった基本的な機能ではほとんど快適さの差は感じられませんが、気になる人は大きな違いになりそうです。またフロントカメラもOPPO Reno Aでは約2500万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)でしたが、OPPO Reno3 Aでは約1600万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)へと画素数が下がっています。


OPPO Reno3 A(左)とOPPO Reno A(右)の正面。サイズ感はほぼ同じですが、OPPO Reno3 Aのほうが縦に長く、持った印象は重さを含めて違いがわからない程度

ディスプレイはOPPO Reno3 Aがアスペクト比9:20の縦長な約6.44インチFHD+(1080×2400ドット)有機EL(AMOLED)、OPPO Reno Aがアスペクト比9:19.5の縦長な約6.4インチFHD+(1080×2340ドット)有機ELで、ともに画面上部中央に水滴型ノッチ(切り欠き)が配置されています。

ノッチ部分にはフロントカメラが内蔵されていますが、フロントカメラの画素数が減ったこともあるのか、微妙にノッチの面積はOPPO Reno3 Aのほうが狭いように見えます。なお、両機種ともに画面内指紋センサーを搭載し、OPPO Reno Aよりもさらに高速になっているほか、生体認証は顔認証にも対応しています。画面占有率はOPPO Reno3 Aが89.9%、OPPO Reno Aが91%となっていますが、パッと見では全画面度の違いはなさそうです。


OPPO Reno3 A(左)とOPPO Reno A(右)の背面。どちらも綺麗なグラデーションカラーで、OPPO Reno3 Aのホワイトは背面向かって本体右下から紫→青→緑→白と変わっています

最も強化されたのがリアカメラだと思われますが、合わせて配置も変更され、OPPO Reno Aでは背面の左上に横並びでしたが、OPPO Reno3 Aでは「OPPO Reno3」シリーズとして上位モデルと同様に左上に縦並びで横持ちだとデジタルカメラのような印象になるデザインになりました。リアカメラの構成は以下の通り。

○OPPO Reno3 A
・1/2.0型の約4800万画素CMOS/広角レンズ(F1.7)
・画角119°の約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2)
・約200万画素モノクロCMOS(F2.4)
・深度測位用の約200万画素CMOS(F2.4)

○OPPO Reno A
・1/2.8型の約1600万画素CMOS/広角レンズ(F1.7)
・深度測位用の約200万画素CMOS(F2.4)


縦はOPPO Reno3 Aが長くなりましたが、画面が縦長になったことから幅はOPPO Reno3 Aのほうが狭くなっています

OPPO Reno3 Aでは超広角撮影に対応したほか、新たにスローモーション動画の撮影にも対応しています。またメインカメラのセンサーは4画素を1画素にまとめて明るく撮影できる機能にも対応し、OPPO Reno Aのメインカメラは1画素1.12μmですが、4画素をまとめると1.6μmとなってより明るく撮影可能となっており、標準では12MP(4000×3000ピクセル)で撮影されます。

望遠(光学ズーム)がないのがフラッグシップなどのハイエンドモデルとの違いとなりますが、それでもスタンダードスマホとしてはカメラ性能も高いように思われます。なお、OPPO Reno3 Aは48MP(8000×6000ピクセル)での撮影も可能です。恐らく実用上は問題ないと思われますが、おサイフケータイのアンテナ(FeliCaマーク)がOPPO Reno3 Aではリアカメラのすぐ下(縦では右)にあるのが気になりました。


リアカメラの出っ張り具合はハイエンドモデルよりは少ないものの、若干あるので背面を下に置くと多少カタカタさせることは可能。OPPO Reno Aと比べるとそこまで違いはない

その他、OPPO Reno3 AはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)およびBluetooth 5.0、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GNSS・GPS・GLONASS・Galileo・BDS・QZSS)、磁気センサー、近接センサー、光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、ステップカウント機能などに対応しています。

SIMカードはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しており、片方のスロットはmicroSDXCカードと共用で、キャリアアグリゲーション(CA)やVoLTEに対応。携帯電話ネットワークの周波数帯は以下の通り。SIMフリー製品の同梱品はACアダプターおよびUSB Type-Cデータケーブル、イヤホン、SIMカードスロット用ピン、保護ケース、保護フィルム(貼付済み)、クイックガイド、安全ガイド。

FDD-LTE: Bands 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28
TD-LTE: Bands 38 / 39 / 40 / 41
WCDMA: Bands 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900MHz


OPPO Reno3 A(ともに上)とOPPO Reno Aの左右側面。カードスロットの配置がOPPO Reno Aでは左にあったものが、OPPO Reno3 Aでは右に変わっている。電源キーが右、音量上下キーが左にあるのは同じ

OPPO Reno3 A(ともに上)とOPPO Reno Aの上下側面。微妙に配置が変わっており、下部のマイク、外部スピーカー、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子の並び順が違っていたりする

OPPO Reno AはSnapdragonの7シリーズを搭載しながらもおサイフケータイや防水に対応して3万円台ということでかなりコストパフォーマンスが高いと感じられましたが、OPPO Reno3 Aでは6シリーズになったことから競合でも「AQUOS sense3」などもSnapdragon 630で3万円台だけにそこまでのコストパフォーマンスが感じられなくなったという印象は確かにあります。

しかしながら、Snapdragon 665も大きく性能が落ちるわけではなく、通常の操作ではもたついたりすることはないため、むしろ多くの人にとってはやはりカメラの画質が上がったことのほうが嬉しいのではないでしょうか。今後、カメラなどのレビューも掲載したいところですが、発売時期が少し遅くなるものの、Y!mobileでも初のOPPO製品として取り扱われますし、OPPO Reno3 AもOPPO Reno Aに続いて人気となりそうです。

OPPO Reno3 A ホワイト【日本正規代理店品】
OPPO
2020-06-25


記事執筆:memn0ck

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(引用元:livedoor news)

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