教育ICT導入進む宮城県富谷市の小学校でオンライン始業式実施 |
これまでにもNTTドコモが教育現場でのICT活用を支援するためにタブレットや携帯電話回線などを自治体に貸し出す「ドコモ教育ICT加速化プロジェクト」について当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では何度か取り上げており、宮城県富谷市でのタブレットを用いた教育の事例や、東北地域でのプロジェクト2次選考会の模様を紹介しました。
そうした中で6月1日に「ドコモ教育ICT加速化プロジェクト」に参画し、NTTドコモとともに教育ICTの導入を推し進めていた宮城県富谷市の小学校にて始業式が行われました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響で新学期の始動が大幅に遅れた上、体育館で全校生徒が集まっての式の開催ができない状況ということで、同市内8校の小学校ではNTTドコモの携帯電話回線を活用してのオンライン始業式が行われました。
オンライン始業式は校長先生が放送室に入って話すものをただ中継するだけではなく、各教室を双方向で結び、各教室にいる転入生や新任の先生を紹介したことなどが特長となります。今回はそんな富谷市立富谷小学校で行われたオンライン始業式の模様を紹介します。
各教室からの中継映像も交えた形に
富谷小学校のオンライン始業式は感染症対策で、8:30〜と11:30〜の2グループに分けて実施され、生徒や担任の先生は各教室に分かれて、教室に置かれた大画面モニターを見る形で行われました。はじめに新たに小学校へ転入してきた生徒が、モニターを通して1人ずつ自己紹介を行いました。
この始業式は放送室からの一方向の放送ではなく、NTTドコモの携帯電話回線(4G/LTE)を通じ、すべての教室をインタラクティブ(双方向)に結ぶ形で行われたので、各教室にいる生徒が放送室まで移動することなく、挨拶をすることができました。
次に校長の千葉信明先生の挨拶が行われ、コロナ禍の影響で始業が遅れた説明があった後に「気持ちがいい挨拶をしよう。落ち着いた学校生活を送ろう。誰も病気にならない学校にしよう」といった内容を生徒に呼びかけました。
その後、新たに小学校に転任または新任となり着任した先生方がこちらも1人ずつ自己紹介を行い、最後に生徒代表として6年生の齋藤 大燿(サイトウ タイヨウ)さんが「みなさんとより良い富谷小学校を作っていきたいです」とお迎えの言葉を新しく小学校へやって来た生徒や先生に送り、無事式は終わりました。
校長の千葉先生は「今回のオンライン始業式を迎えるにあたり、NTTドコモ協力によって教員向けに勉強会を実施しました。事前に職員会議などを活用し、在宅勤務の先生たちとも何度かシミュレーションを行い、試験的に取り組んだ結果、今日の始業式はスムーズに実施することができました」と先生方も在宅勤務を余儀なくされた中で、NTTドコモの協力の下、双方向でのオンライン始業式を実現できたとのことです。
加えて「本来であれば、体育館で生徒たちひとりひとりの表情を見ながら実施したかったのですが、今の状況を考えると仕方ありません。今後、また新型コロナウイルスの影響が拡大し、このようなオンラインを使っての授業を使用する場面が出てきても、今回実施したスキルを活かしていきたい」と、今後もこうしたイベント、あるいは遠隔授業などを行っていきたいという考えを示しました。
また「各教室から新任先生・転入生が移動することなく中継できたのが良かった」と双方向でのやり取りができたことを喜んでいました。なお、生徒たちは3月24日の終業式以来の登校で、この日の午後には入学式も行われました。翌日2日から15日までは分散登校で授業を行い、16日から一斉登校となる見込みです。富谷市の子どもたちがICT技術によって楽しくスムーズに勉強に取り組めることを期待しています。
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(引用元:livedoor news)