iPhone SE(第2世代)を写真でチェック!帰ってきたホームボタン&Touch ID |
既報通り、Appleから新しいスマートフォン(スマホ)「iPhone SE(第2世代)」が4月24日に発売されました。日本でもまずは同社の公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)のほか、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店でSIMフリー版が販売されています。
またNTTドコモやau、SoftBankといった移動体通信事業者(MNO)の各者からも5月11日に発売予定で、現在、事前予約受付を実施中です。なお、価格(金額はすべて税込)はSIMフリー版の64GBで49,280円、128GBで54,780円、256GBで66,880円となっており、その他のMNOでは以前に掲載した記事をご覧ください。
iPhone SE(第2世代)は名称こそ2016年3月に発売された「iPhone SE」を継承していますが、iPhone SEが「iPhone 5s」までの4インチサイズだったのに対し、iPhone SE(第2世代)は「iPhone 6」からの4.7インチサイズとなっており、実質的には「iPhone 8」の後継機となります。
一方でiPhone SEと同様に“Special Edition”を受け継いだことで、現在のメイン路線である「iPhone X」から続く全画面デザインとは別の特別なモデルであることが示されています。今回はそんなiPhone SE(第2世代)について発売から少し遅れましたが、筆者も購入しましたので開封して外観などを写真を交えて紹介したいと思います。
ヨドバシカメラで購入した外箱の様子。上には大きさがわかるようにiPhone 8を置いてみた。2018年9月に購入したiPhone 8以来の久しぶりの4.7インチなので小さく感じただけなのか、外箱はAppleの公式Webストアで購入したときよりも小さい印象
iPhone SE(第2世代)はiPhone 6からiPhone 8まで続いた4.7インチサイズで画面の下に指紋認証「Touch ID」に対応したホームキーを搭載した少し前の“お馴染み”のスタイルの製品で、iPhone 8と比べて新たにチップセット(SoC)が最新の「iPhone 11」シリーズと同じ「Apple A13 Bionic」で高性能となったほか、カメラ画質向上やeSIM対応などが行われています。
筆者はiPhone 5s以降は自分で使う分についてはAppleの公式WebストアでSIMフリー版を購入していたのですが、今回は発売日以降お届けとしてヨドバシカメラやビックカメラの公式Webストアでも販売するということで、試しにヨドバシ・ドット・コムで購入してみました。
外箱を開けると、中にはiPhone SE(第2世代)のパッケージが入っています。緩衝用の保護材もなく外箱の中でかなり動く状態だったのでちょっとお届きましたが、ヨドバシエクストリーム便で頼んだからかもしれません
単に当初は久しぶりにMNOで購入しようと思っていたため、Appleの予約をしていなかったというのもあったのですが……。また注文したのもちょっと出遅れたため、実際に届いたのは5月に入ってからとなりました。
そういったこともあり、紹介も遅くなりましたが、最近は「何が何でも発売日にゲット!」といった気力もなくなっているので気が付いたら届いたいたという感じです。また今回は特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響もあったのかもしれません。
iPhone SE(第2世代)のパッケージ。購入したのはWhiteですが、各色ともに前面が黒なので箱に描かれているiPhone SE(第2世代)は共通かと思われます
一方でAppleの公式Webストアでは注文時にお届け予定時期が記載されていますが、ヨドバシ・ドット・コムの場合には「発売日以降お届け」以外の情報はなく、支払いが確定した後も注文履歴に「準備中で在庫を確認しています」しか記載がなかったのは早く手にしたい人には不向きかもしれません。
とはいえ、ヨドバシカメラやビックカメラといった量販店の公式Webストアなら普段から使っているという人も多いでしょうし、何よりポイントもApple製品は通常1%還元と少ないですが、付かないよりは付いたほうが良いですし、SIMフリー版の販路が増えたのは嬉しい人もいるかなと思われます。
パッケージを開けるとまずは紙類が入った小箱があり、それを持ち上げるとiPhone SE(第2世代)の本体が現れます
iPhone SE(第2世代)の本体の下にUSB電源アダプターおよびLightning – USBケーブル、EarPods with Lightning Connector(イヤホン)、SIMピン、マニュアルなどの紙類
同梱品一覧
最近の製品としては“いつも”の付属品ですが、かなり前の「iPhone 6s」より前の製品から乗り換えた場合にはイヤホンがLightning端子に接続するEarPods with Lightning Connectorになっているのでご注意を。後、iPhone 6sまで付属していたEarPods with 3.5 mm Headphone Plugはプラスチックのケースに入っていましたが、EarPods with Lightning Connectorは紙でまとめられています。
iPhone SE(第2世代)に貼られている保護シートを剥がします
最近のAndroidスマホでは購入時に画面保護フィルムが貼られていたり、透明ケースが付属したりしていますが、iPhoneではそういったものはないので必要なら別途購入しておきたいところです。なお、ケースは既存のiPhone 8などのものが使えると思われます(手持ちのiPhone 8用ケースは特に問題なく装着できていました)。
本体右側面にある電源キーを長押しして電源をオンにします
iPhone 7からは3.5mmイヤホンマイク端子がなくなっていますが、それ以外のキーなどの部品配置はiPhone 6以降で同じですし、電源オンなどの多くの操作は同じとなっているのですでに使ったことがあれば問題なく使えると思います(逆にすでにiPhone X以降の全画面デザインに乗り換えている人で久しぶりにホームキーのあるiPhoneを触ったという人は戸惑うかもしれませんが)。
電源を入れるまでにSIMカードを入れるのを忘れていましたので、装着してしておきます
iPhoneは電源が入った状態でSIMカードを抜き差ししても再起動されることがないのはありがたいです。なお、別途紹介するかもしれませんが、iPhone SE(第2世代)でもiPhone XS以降と同様に楽天モバイルのMNOによる携帯電話サービス「Rakuten UN-LIMIT」の通話やデータ通信は使えました。ただし、楽天モバイルが案内しているように動作保証外で、パートナー(au)回線エリアでのSMSや緊急速報メール(ETWS)、Rakuten Linkなどは利用できないのでご注意ください。
iPhone SE(第2世代)を持ってみたところ
筆者は「Pokemon GO」用にiPhone 8を使っているため、大きさとしてはそれと変わりなく、ただ画面の周りが黒いのが気になるくらい。発表されたときは「iPhone 3GS」かと既視感があったのですが、よく考えればベゼルがそれほど太くないので気にしていませんでしたが、後で並べて紹介する「iPhone XR」も白黒のパンダカラーでした。
機種 | 画面サイズ | 大きさ | 質量 | SoC |
iPhone SE(第2世代) | 4.7インチ | 138.4×67.3×7.3mm | 148g | A13 |
iPhone 8 | 4.7インチ | 138.4×67.3×7.3mm | 148g | A11 |
iPhone 7 | 4.7インチ | 138.3×67.1×7.1mm | 138g | A10 |
iPhone 6s | 4.7インチ | 138.3×67.1×7.1mm | 143g | A9 |
iPhone 6 | 4.7インチ | 138.1×67.0×6.9mm | 129g | A8 |
iPhone SE | 4.0インチ | 123.8×58.6×7.6mm | 113g | A9 |
iPhone 11 | 6.1インチ | 150.9×75.7×8.3mm | 194g | A13 |
iPhone 11 Pro | 5.8インチ | 144.0×71.4×8.1mm | 188g | A13 |
iPhone XR | 6.1インチ | 150.9×75.7×8.3mm | 194g | A12 |
iPhone XS | 5.8インチ | 143.6×70.9×7.7mm | 177g | A12 |
iPhone X | 5.8インチ | 143.6×70.9×7.7mm | 174g | A11 |
iPhone SE(第2世代)の画面は約4.7インチ750×1334ドットIPS液晶Retina HDディスプレイで、背面はiPhone 8と同様にガラス仕上げの背面パネルとなっており、ワイヤレス充電(Qi)にも対応しています。また側面などのフレームは航空宇宙産業で使われているものと同じグレードのアルミニウムが採用されています。
従来通り、防水(IPX5およびIPX7準拠)および防塵(IP6X準拠)に対応し、決済サービス「Apple Pay」(FeliCa)にも対応します。またTouch IDは耐久性を高めてセンサーを保護するためのサファイアクリスタルとスチール製リングで構成されたお馴染みのホームキーを搭載。
背面は綺麗な白です
iPhone SE(第2世代)はWhiteの他にBlackと(PRODUCT)REDの3色展開となっています。なお、リアカメラはシングルカメラですが、Appleではシングルカメラでは史上最高の写りとのこと。またガラス仕上げの背面パネルで、中央にAppleのロゴがあり、下部の「iPhone」ロゴがなくなっています。
リアカメラはiPhoneシリーズで最高のシングルカメラを搭載し、約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.8、6P)のリアカメラとなっており、ポートレートモードのようなコンピュテーショナルフォトグラフィの利点を最大限に活用可能。光学式手ぶれ補正(OIS)やLED True Toneフラッシュなどに対応。フロントカメラは約700万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)。
iPhone SE(第2世代)の左右側面。右側には電源キーとnanoSIMカード(4FF)スロット、左側には音量キーとマナースイッチが配置
iPhone SE(第2世代)の上下側面。下側にはLightning端子やステレオスピーカーなどが配置
その他の仕様では2×2 MIMOやWi-Fi 6に対応した2.4および5GHzデュアルバンド対応のIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、リーダーモード対応NFC、Assisted GPS+GLONASS+Galileo+QZSS、電子コンパス、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー、気圧センサー、iBeaconマイクロロケーション、nanoSIMカード(4FF)スロット×1などを搭載。
iPhone 11シリーズに搭載されているUWB対応「U1チップ」は搭載されていないとのこと。通信方式には2G(GSM方式)および3G(W-CDMA方式・CDMA方式)、4G(FDD-LTE方式・TD-LTE方式)に対応。L通信方式などの違いによって各機種ともに複数のモデルが用意され、日本で販売されるモデル(型番:A2296)の対応周波数帯は以下の通り。
FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66)
TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
CDMA EV‑DO Rev. A(800、1,900MHz)
UMTS/HSPA+/DC‑HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
電池持ちはiPhone 8とほぼ同じとされており、ビデオ再生で最大13時間、ビデオ再生(ストリーミング)で最大8時間、オーディオ再生で最大40時間。30分で最大50%の高速充電(最大18W)にも 対応。なお、電池容量は1820mAhとiPhone 8と同じとなっていることが明らかとなっています。
大きさ比較。左から5.8インチのiPhone X、4.7インチのiPhone SE(第2世代)とiPhone 8、6.1インチのiPhone XR
こちらは並び順が違っていてすみませんが、左からiPhone XR、iPhone SE(第2世代)、iPhone 8、iPhone Xで、カラーリング的にはiPhone XRのホワイトに似ていました。
参考までにベンチマークアプリ「GeekBench 5」を実施(3回実施したうちのマルチコアの結果の中央値を掲載)。CPUのシングルコアで「1336」、マルチコアで「3418」と、同じApple A13 Bionicを搭載したiPhone 11シリーズと近い数値に。ちなみに同時に測定したiPhone 8はシングルコア「933」、マルチコア「2438」でした。内蔵メモリー(RAM)は3GBでiPhone 8の2GBから増量
iPhone SE(第2世代)で撮影した写真作例。シングルカメラながらAI(人工知能)によるソフトウェア処理で背景をぼかすポートレート撮影にも対応しており、同じくシングルカメラでポートレート撮影に対応していた「Pixel 3」と同様に背景をぼかすことはできそう
ざっくりと外観を中心に紹介しましたが、iPhone SE(第2世代)はiPhone SEのようなさらに小さなiPhoneが良いという人には少し残念な第2世代となった一方、長らくスタンダード機として定着していたiPhone 6以降の4.7インチサイズの最新機が欲しいという人にはベストな製品となったと言えると思われます。
個人的にはWhiteの前面が黒いのが気になるほか、カラーバリエーションがBlackと(PRODUCT)REDの3色というのが選びにくい気もしますが、久しぶりのホームキー&Touch IDスタイルということもあり、iPhone X以降の全画面デザイン&Face IDスタイルが馴染まなかった人には嬉しい製品でしょう。
また販売価格も当初からスペックを考えればかなり手頃に設定されており、どうしてもなるべく安く買いたいという人は別ですが、価格差を考えると128GBにAppleCare+を付けて購入したいと思わせ、実際に筆者もAppleCare+を付けて128GBを購入してしまいました。これでPokemon GOをするために手に持って出歩いても安心です。
さらに日本でもいまだに2015年9月に発売されたiPhone 6sが販売されていること、次の4.7インチサイズの製品が出ないかもしれないことを考えると、このiPhone SE(第2世代)も数年は販売され、下手をすると10年後でも使っている人がいるのではと思われ、息の長い製品になるのでないかと思われます。
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(引用元:livedoor news)