docomoとSoftBankから発売されるデュアルディスプレイ対応スマホ「LG V60 ThinQ 5G」をチェック! |
LG Electronics(以下、LG)が今年2月に発表した最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「LG V60 ThinQ 5G」。日本ではすでに案内されているようにNTTドコモ版「LG V60 ThinQ 5G L-51A」とSoftBank版「LG V60 ThinQ 5G(型番:A001LG)」がともに5月11日(月)に発売される。
最大の特徴はもちろん5Gに対応した高性能なことではあるが、本機にはもう1つ、昨年末にSoftBankから発売されて話題となった前機種とも言える「LG G8X ThinQ」と同様に付属するディスプレイ付き専用ケース「LGデュアルスクリーン」を装着することで“2画面スマホ”として使える点がある。
すでに両機種ともにドコモショップやソフトバンクショップ、量販店などの各取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」や「ソフトバンクオンラインショップ」などで事前予約受付が実施されており、各直営店での本体価格(金額はすべて税込)はNTTドコモ向けLG V60 ThinQ 5G L-51Aが118,008円、SoftBank向けLG V60 ThinQ 5Gが139,680円となっている。
割引やキャンペーンはNTTドコモでは「5G WELCOME割」を3月25日から実施し、契約変更(FOMA→5GおよびXi→5G)では5,500円割引、新規契約および他社から乗り換え(MNP)では20,000円割引(ドコモオンラインショップではdポイント20,000ポイント還元)する。
またドコモオンラインショップでは購入した人の先着1000人に日本未発売のWacom AES 2.0に対応するスタイラスペン「LG stylus Pen」をプレゼントするキャンペーンを実施します(なくなり次第終了)。なお、ドコモオンラインショップにおける購入手続きは発売に先立って5月8日(金)10:00から実施され、お届けは発売日以降となっている。
一方、SoftBankでは5月31日(日)まで購入し、2020年6月7日(日)までに応募した人にもれなく5,000円相当のPayPayボーナスをプレゼントする「LG V60 ThinQ 5G 発売記念購入者キャンペーン」が実施される。
さらにSoftBankのLG V60 ThinQ 5Gを2020年9月30日(水)までに購入し、2020年10月7日(水)までに専用Webページ( https://www.lg-v60-cp.com/ )から応募された先着1万人にVRゴーグルをプレゼントする「5Gスマホを買ってVRゴーグルもらおうキャンペーン」も行われる。
そこで本記事ではNTTドコモが3月に実施した発表会の後の展示会取材にてLG V60 ThinQ 5Gの実機をタッチ&トライしてきたので、外観や仕様の違いを写真を交えつつ紹介したいと思う。
NTTドコモ版およびSoftBank版ともにLGデュアルスクリーンは同梱される
LG V60 ThinQ 5GはLGの最新フラッグシップスマホで、SoftBankから昨年発売されたLG G8X ThinQと同様に同梱される専用のディスプレイ付ケース「LGデュアルスクリーン」を装着することでデュアルスクリーンスマホになり、LGデュアルスクリーンを装着しなければ普通のスマホとしても使えるのが特徴だ。
ディスプレイは上部中央にU型ノッチ(切り欠き)を配置したアスペクト比9:20.5の縦長な約6.8インチFHD+(1080×2460ドット)有機EL「P-OLED FullVision」(約395ppi)を搭載し、HDR10+をサポートするほか、画面内指紋センサーに対応する。また防水(IPX5およびIPX8準拠)や防塵(IP6X準拠)、耐衝撃(MIL-STD-810G準拠)に対応。
ディスプレイ上部中央にあるU字型ノッチの様子。なお、LGデュアルスクリーンにも上部中央にU字ノッチが配置されている
本体のノッチ部分には1/3.0インチの約1000万画素裏面照射型CMOS(1画素1.22μm)/広角レンズ(画角72.5°・F1.9)のシングル構成となるフロントカメラが搭載されており、生体認証は指紋認証のみで顔認証には対応していない。
本体のみのサイズと質量は約170×78×9.2mm(最厚部9.7mm)および約218gで、金属とガラスをシームレスに組み合わせたデザインを特徴とした高級感のある外装となっており、本体カラーはNTTドコモ版がザ・ブラックとクラッシーホワイトの2色展開、SoftBank版がクラッシーブルーの1色展開。
LG V60 ThinQ 5G L-51Aを持ってみたところ。単体でも6.8インチサイズの大画面スマホなのでかなり大きく、さすがに218gあるのでずっしりと重さを感じる
主な仕様はチップセット(SoC)がQualcomm製のハイエンド向け「Snapdragon 865 5G mobile platform」、内蔵メモリー(RAM)が8GB LPDDR5、内蔵ストレージが128GB UFS 3.0、外部ストレージがmicroSDXCカードスロット(最大2TB)、バッテリー容量が5000mAh(取外不可)。
外部接続・充電端子はUSB Type-C端子(USB 2.0)で、急速充電「PD3.0」(最大25W)やワイヤレス充電(Qi)に対応。NTTドコモによる電池持ち時間は4Gで約145時間、5Gで約125時間となっており、同じ5Gスマホでは「Galaxy S20 5G SC-51A」や「AQUOS R5G SH-51A」よりも長くなっている。
NTTドコモ版はカラーバリエーションがザ・ブラックとクラッシーホワイトの2色展開。背面のリアカメラの下には「docomo 5G」ロゴ、中央におサイフケータイマーク、下部に「V60 ThinQ 5G」ロゴと型番「L-51A」が見える。ただし、クラッシーホワイトはドコモオンラインショップ限定販売となっている
SoftBank版はカラーバリエーションはがクラッシーブルーの1色のみ。背面中央に「V60 ThinQ 5G」ロゴ、下部に「LG」ロゴのみ
背面にはトリプル構成の1/1.7インチの約6400万画素裏面照射型CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(画角78°・F1.8)および1/3.4インチの約1300万画素裏面照射型CMOS(1画素1.0μm)/超広角レンズ(画角117°・F1.9)、深度測位用のZカメラ(ToFレシーバー・エミッター)のリアカメラが搭載。
メインとなる広角カメラは4画素を1つにまとめて約1600万画素(1画素1.6μm)として撮影することで暗い場所でも明るく撮れる技術に対応し、LGでは初の8Kムービー撮影に対応し、驚異的な8K品質と驚くほどの精細なビデオ機能が利用可能となっている。なお、リアカメラの出っ張りは控えめに感じた。
LG V60 ThinQ 5G L-51Aの左右側面。右側面には電源キー、左側面にはマイクと音量上下キー、Googleアシスタントキーが搭載。アンテナラインも見える
また音響面でもステレオスピーカーや32-bit Hi-FiクアッドDACを搭載し、新たに4つの高性能マイクによってさまざまな方向からの音声を録音して周囲に関係なくリアルなオーディオ体験を提供するとのこと。
これにより、特に声を背景のノイズから分離する機能であるボイスボケも提供。加えて同社の有機ELテレビ「LG OLED TV」で導入されているオーディオ処理技術「LG 3D Sound Engine」も搭載している。
LG V60 ThinQ 5G L-51Aの上下側面。上側面にはnanoSIMカード(4FF)とmicroSDXCカードのスロットおよびマイク、下側面にはUSB Type-C端子と3.5mmイヤホンマイク端子、外部スピーカー、マイクが搭載
その他、Wi-Fi 6に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.1、NFC Type A/B、FMラジオ(ワイドFM対応)、位置情報取得(A-GNSS・GPS・GLONASS・BDS・Galileo・QZSS)、Android 10など。
携帯電話ネットワークは5G NR方式がSAとNSAをサポートし、SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズが1つ。対応周波数帯については各社の公式Webページをご確認いただきたいが、5GではNTTドコモ版がn78(3.7GHz帯)とn79(4.5GHz帯)、SoftBank版がn77(3.7GHz帯)に対応している。
NTTドコモが案内しているLG V60 ThinQ 5G L-51Aにおける同社の携帯電話ネットワークの対応状況。製品としてはW-CDMA方式のBand 1に対応するものの、FOMAのBand 1は非対応となっている
また製品としてはそれぞれ5Gと4Gの他に3G(W-CDMA方式)や2G(GSM方式)に対応しているものの、NTTドコモでは同社の3Gサービス「FOMA」には対応しないことを案内している。恐らくW-CDMAのBand 1には対応しているため、SIMロックを解除することでNTTドコモ回線のFOMAを利用できるとは思われるが、動作保証はされないのでご注意を。
なお、NTTドコモではすでに紹介しているようにFOMAの2026年3月末終了に向けて段階的に利用を縮小を目的として5G契約のSIMカードでは2020年5月下旬以降にFOMAを利用せず、4Gおよび5Gでのみ接続するようになるとしているが、LG V60 ThinQ 5G L-51AではそもそもFOMA自体に対応しないことになっている。
LG V60 ThinQ 5G L-51AにLGデュアルスクリーンを装着したところ。LGデュアルスクリーンも各本体カラーに合わせた色となっている
続いて、LGデュアルスクリーンおよび装着したところを紹介していく。まず接続は本体とLGデュアルスクリーンは本体下部のUSB Type-C端子で接続し、本体の画面に表示される「デュアルスクリーンON」ボタンを押せば良い。
LGデュアルスクリーンを装着したときのサイズと質量は約177×87×15.0mmおよび約353gとなり、開いた時の横幅は約166mmとなる。なお、本体は防水・防塵・耐衝撃に対応しているものの、LGデュアルスクリーンは非対応なので注意したい。
LGデュアルスクリーンのみ。手帳型ケース形状となっており、閉じるとサブディスプレイによって情報確認も可能
LGデュアルスクリーン側の接続端子
LGデュアルスクリーンを装着することで2画面スマホとして利用可能
LG V60 ThinQ 5G L-51AにLGデュアルスクリーンを装着して閉じたときの各色背面
LGデュアルスクリーンを装着して閉じたときの下側面。3.5mmイヤホンマイク端子は利用可能。なお、装着時に充電するにはマグネット式の専用アダプターによってUSB Type-C端子から行う
フォルダブルスマホのように1画面として使うというよりも2つの画面にそれぞれ違う画面を表示して使うといった用途が主に想定される
ゲーム用に「LGゲームパッド」機能が用意され、片方の画面全体にゲームパッドを表示してゲーム機のようにプレイ可能
LGデュアルスクリーンを装着することによって使い方が増えるというのはすでにLG G8X ThinQで体験しており、新しいものではないものの、さらに大画面化して5Gへの対応を含めた高性能化によってさらにゲームなども快適になっている。
一方、SoftBankから販売されているLG G8X ThinQ 901LGは本体価格が発売時から55,440円でさらに各種割引やキャンペーンなどによってLGデュアルスクリーン付属の高性能機とは思えないほどの価格設定となっていたこともあり、一部で人気となっていた。
そういった点ではLG V60 ThinQ 5GはNTTドコモ版もSoftBank版も本体価格は10万円を超えており、割引やキャンペーンなどを加味してもどうしてもLG G8X ThinQ 901LGと比べてしまい割高に感じてしまうのは惜しいところだ。
機種名 | LG V60 ThinQ 5G | |
型番 | L-51A | A001LG |
サイズ[高さ×幅×厚さ/?] | 約170×78×9.2mm 約177×166×15mm(専用ケース「LGデュアルスクリーン」装着時) |
|
質量[g](電池含む) | 約218g 約353g(専用ケース「LGデュアルスクリーン」装着時) |
|
OS | Android 10 | |
ディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式] | 約6.8インチ有機EL Full HD+(1080×2460ドット) |
|
HDR表示 | ○ | |
SoC | Snapdragon 865 | |
CPU | オクタコアCPU (2.8GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4) |
|
内蔵メモリー(RAM) | 8GB | |
内蔵ストレージ | 128GB | |
外部ストレージ(最大対応容量) | microSDXC(512GB) | |
リアカメラ[有効画素数/F値] | トリプルカメラ[約6400万画素CMOS(F1.8、広角レンズ)+約1300万画素CMOS(F1.9、超広角レンズ)+ToFカメラ] | |
フロントカメラ[有効画素数/F値] | 約1000万画素CMOS(F1.9、広角レンズ) | |
バッテリー容量 | 5000mAh(内蔵電池) | |
連続待受時間(静止時)[4G(LTE)] | 約550時間 | 約550時間 |
連続通話時間(VoLTE) | 約1420分 | 約1260分 |
電池持ち時間[5G/4G(LTE)] | 約125時間/約145時間 | ー/ー |
充電時間 | 約130分(ACアダプタ 07) 約140分(ACアダプタ 06) 約210分(ACアダプタ 05) |
約120分(USB Type-C PD対応 ACアダプタ) |
接続端子 | USB Type-C | |
ワイヤレス充電(Qi) | ○ | |
5G通信速度(受信時/送信時の最大速度) | 3.4Gbps/182Mbps | 2.0Gbps/103Mbps |
4G(LTE)通信速度(受信時/送信時の最大速度) | 1.7Gbps/131.3Mbps | 988Mbps/46Mbps |
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ | |
国際ローミング[対応ネットワ−ク:LTE/3G/GSM] | ○/○/○ | |
テザリング同時接続数[Wi-Fi/Bluetooth/USB] | 10台/1台/4台 | |
Bluetooth | ○(5.1) | |
防水・防塵 | ○/○ | |
ワンセグ/フルセグ | −/− | |
おサイフケータイ[FeliCa/NFC(FeliCa搭載)] | −/○ | |
生体認証 | ○(指紋) | |
ハイレゾ | ○ | |
SIMカード | nanoUIMカード×1 | |
本体カラー | The Black、Classy White | Classy Blue |
メーカー | LGエレクトロニクス |
写真撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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(引用元:livedoor news)