SIMフリースマホ「moto g8」を外観や基本機能をチェック!25,800円で5月4日に発売 |
既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパンが新しいSIMフリースマートフォン(スマホ)「moto g8(モデル名:XT2019-1)」および「moto g8 power(モデル名:XT2045-6)」(ともにMotorola Mobility製)を2020年5月4日(月)より順次発売します。価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格でmoto g8が25,800円、moto g8 powerが32,800円。
すでに先行して発売されている「moto g」シリーズの第8世代「moto g8」ファミリーの上位モデル「moto g8 plus」が希望小売価格38,800円となっており、チップセット(SoC)や内蔵メモリー(RAM)、内蔵ストレージといった基本仕様は同じながら画面やカメラ、バッテリー容量が異なるラインナップとなっています。
そこで今回は最も安いmoto g8をモトローラ・モビリティ・ジャパンにお借りしましたので、外観や設定、プリインストールアプリなどの基本機能を中心に紹介したいと思います。なお、公式Webショップ「モトローラ公式オンラインストア」ではmicroSDXCカード128GBが付いてくるとのこと。
moto g8は画面左上にパンチホールが配置されたアスペクト比9:19の縦長な約6.4インチHD+(720×1560ドット)IPS液晶「Max Vision display」(約269ppi)を搭載し、画面占有率は約88%となっており、大きさは約161.3×75.8×9.0mm、質量は約188.3g、本体カラーはノイエブルーとホログラムホワイトの2色展開です。
主なmoto g8ファミリー3機種の仕様を以下にまとめておきますが、おおよそのサイズ感と重さはほぼ同じクラスとなっており、moto g8 plusと同じように最近のスマホとしては標準的だと思われますが、若干厚く感じました。なお、画面の解像度が3機種の中ではmoto g8だけがHDクラスとなっているものの、パッと見ではそこまで違いはありません。
製品 | moto g8 | moto g8 plus | moto g8 power |
画面 | 6.4型HD+ (パンチホール) |
6.3型FHD+ (U型ノッチ) |
6.4型FHD+ (パンチホール) |
大きさ | 161.3×75.8×9.0mm | 158.4×75.8×9.1mm | 156.0×75.9×9.6mm |
重さ | 188.3g | 188g | 197g |
SoC | Snapdragon 665 | Snapdragon 665 | Snapdragon 665 |
RAM | 4GB | 4GB | 4GB |
本体ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB |
microSDXC | ○ | ○ | ○ |
電池容量 | 4000mAh | 4000mAh | 5000mAh |
背面カメラ | 16MP/F1.7(広角) 8MP/F2.2(超広角) 2MP/F2.2(マクロ) ToFカメラ |
48MP/F1.7(広角) 16MP/F2.2(超広角) 5MP/F2.2(深度) ToFカメラ |
16MP/F1.7(広角) 8MP/F2.2(超広角) 8MP/F2.2(望遠) 2MP/F2.2(マクロ) |
前面カメラ | 8MP/F2.0(広角) | 25MP/F2.0(広角) | 16MP/F2.0(広角) |
NFC | ー | ○ | ー |
Wi-Fi | b/g/n | a/b/g/n/ac | b/g/n |
moto g8を持ってみたところ。決して軽くはない重さ
パンチホール部分に約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが搭載されています。moto g8 plusのみが2.4GHz帯だけでなく5.xGHz帯の無線LAN(Wi-Fi)やNFC Type A/Bにも対応しています。
主な共通仕様は11nmプロセスで製造されたQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 665(SM6125)」(2.0GHzオクタコア)および4GB内蔵メモリー(RAM)、64GB内蔵ストレージ、microSDXCカード(最大512GB)、FMラジオ、Dulby技術に対応したデュアルステレオスピーカーなど。
本体右側面には音量上下キーと電源キー、左側面にはmicroSDXCカード・nanoSIMカード(4FF)のスロット、上側面には3.5mmイヤホンマイク端子とマイク、下側面にはOTGに対応したUSB Type-C端子(USB 2.0)とマイク、外部スピーカーが配置されています。
バッテリー容量はmoto g8はmoto g8 plusと同じ4000mAhですが、充電は10Wまで。OSはmoto g8 plusではAndroid 9(開発コード名:Pie)でしたが、moto g8とmoto g8 powerは発売時からAndroid 10をプリインストールしており、ジェスチャーナビゲーションに対応しています。
moto g8の左右側面
moto g8の上下側面
携帯電話ネットワークは対応周波数帯は以下の通り。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、片方はmicroSDXCカードと共用。日本の移動体通信事業者(MNO)へは従来までのNTTドコモやau、ソフトバンクに加え、楽天モバイルにも発売時から対応しているとのこと。
実際にお借りしたmoto g8でも少なくとも楽天回線エリアにおける通話やSMS、データ通信は利用でき、moto g8 plusのときには通話やSMSが利用できなかったため、確実に対応してきてはいると思われます。なお、auのみはIOTを取得し、それ以外は自社での動作確認のみとのこと。
2G :850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz
3G :B1 / B2 / B4 / B5 / B8 / B19(B6含む)
4G :B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B38 / B40 / B41
moto g8とmoto g8 powerでは発売時から楽天モバイルの自社回線による移動体通信事業者(MNO)としての携帯電話サービスに対応。なお、moto g8 plusについてもソフトウェア更新で対応予定
前面は各色ともにブラックで、背面カラーはmoto g8ファミリー3機種ともにブルー系がラインナップされていますが、moto g8のノイエブルーはシンプルな“紺”といったところ。
そのため、moto g8 powerの緑がかったカプリブルーやmoto g8 plusの深みのある濃紺のコズミックブルーと比べると若干チープ感がなくはないですが、全体的な質感としては値段に関わらず大体同じなのではないでしょうか。
moto g8の背面。カラーはノイエブルーで、Motorolaの「M」ロゴ部分に指紋センサーを搭載。リアカメラのでっぱりはmoto g8 plusよりは控えめ
センサー類は加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、環境照度センサーに加え、背面に指紋センサーを搭載。なお、moto g8 powerには地磁気センサーが搭載されていますが、moto g8には非搭載。
リアカメラはトリプル構成で、レーザーオートフォーカスに対応した約1600万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F1.7)および画角118°の約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/超広角レンズ(F2.2)、最短2cmまで寄れる約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロレンズ(F2.2)。加えてToFカメラも搭載。
カメラアプリのファインダー画面。スライドでカメラ・ビデオ・その他が切り替わり、その他にある機能はよく使う機能がスライド切り替えに自動追加される
Android 10になったものの、カメラアプリのUIはmoto g8 plusなどの旧機種と変わらない。横持ちで左側中央にある2つの点のうちの下を押すと超広角カメラによる「ウルトラワイド」モードになる
カメラアプリの設定画面。なお、カメラのシャッター音はmoto g7シリーズやmoto g8 plusと同様にSIMカードを装着しない状態ではオフにできるものの、日本の携帯電話回線のSIMカードを装着するとシャッター音のオフにできなくなる仕様ですが、マナーモードにすることでシャッター音を鳴らないようにできる模様(製品版で同じかどうかは不明)
その他に「ポートレート」や「マクロ」などの撮影モードがある。なお、被写体に近づけると自動的にマクロモードを切り替えらえるボタンも表示される。料理などのシーンについても同様にAIによって自動認識され、こちらは自動適用されるものの、ボタンで手動でオフすることは可能。またサードパーティー製アプリでもRAW形式による撮影に対応する
ホーム画面とプリインストールアプリ一覧。Facebookやドキュメント・スプレッドシート・スライドなどのアプリは削除(アンインストール)可能
通知画面。ユーザーインターフェース(UI)は“ピュアAndroid”となっており、シンプルな操作体系
設定画面の第1階層目。「Moto」がある以外は非常に標準的に。日本語文字入力はGoogleの「Gboard」がプリインストール
日本向けはモデル番号(SKU)が「XT2045-6」で、FCC IDは「IHDT56YK4」、技術適合認証は「ADF20-0005018」、工事設計認証は「018-200022」
主な仕様の確認
内蔵ストレージは購入時でおよそ14GB使われているため、残りは50GB程度。電池持ちはmoto g8 powerほどではないものの、4000mAhバッテリーなので標準以上は持つ印象
カメラを頻繁に使う場合には「設定」→「システム」→「操作」にて「電源キーを2回押す」を「カメラの起動」にすると便利
Android 10になったのでジェスチャーナビゲーションやダークテーマなどに対応。ベンチマークスコアは「AnTuTu Benchmark」では17万程度
モトローラ独自機能では「クイックキャプチャー」や全画面スクリーンショットを撮影できる「スクリーンショットエディター」、「ピークディスプレイ」、「親切ディスプレイ」のほか、ゲーム向け機能も用意
最近のコストパフォーマンスの良い「格安スマホ」はおサイフケータイ(FeliCa)や防水・防塵に対応していても3万円台で手に入ることもあり、若干安いmoto g8がどこまで受け入れられるのかといったところ。
とはいえ、モトローラ・モビリティ・ジャパンではmoto g7ファミリーは販売が好調だったとしており、この若干でも安いのがmoto g8の売りとなると思われ、こだわりがある人からするとWi-Fiの5.xGHz帯が非対応だったりといったところが気になりますが、ひとまず使えるということであれば十分だという人も多そうです。
また現時点ではこの3万円以下のSIMフリースマホ市場においてはライバルとなるASUS JAPANや華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)の新製品はしばらく出ていないため、少しでも安い新しいスマホが欲しいという人のニーズには合致するのではないでしょうか。
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(引用元:livedoor news)