docomo 5G契約では5月下旬以降に3Gに非対応へ! |
既報通り、NTTドコモが「5G(第5世代移動通信システム)」の商用サービスを3月25日に開始しました。合わせて5G対応スマートフォン(スマホ)「Galaxy S20 5G SC-51A」および「AQUOS R5G SH-51A」を販売開始しています。
これらの2製品について同社ではすでに紹介しているように5G契約で利用する場合に2020年5月下旬以降に同社の日本国内におけるネットワークにて3Gで利用できなくなることを案内しており、5G契約で利用する場合に3Gは利用しなくなります。
同社広報部に確認したところ「昨年10月に発表した通り、今後5Gに経営資源を集中するため、3Gを2026年3月31日に終了します。また4Gは3G相当にエリアが広がっているため、準備が整う2020年5月下旬以降、5G契約で利用の場合、国内では4Gと5Gで快適な環境を提供していきます。」ということです。
公式Webサイトにおける「スペックとサービス・機能 | Galaxy S20 5G SC-51A | スマートフォン(5G) | 製品 | NTTドコモ」の基本スペックの注釈
NTTドコモでは5Gに経営資源を集中するため、3Gサービス「FOMA」を2026年3月31日に終了することを発表していますが、FOMAの終了に向けて段階的に縮小していく一貫で今回の5G契約における3G非利用化が行われます。
なお、あくまで「5G契約」かどうかの契約内容で3Gを利用するかしないかが決まるとのことで、例えば、同社では動作保証をしていませんが、Galaxy S20 5G SC-51Aなどの5G対応製品に同社の4G契約のSIMカードを装着した場合には2020年5月下旬以降も3Gを利用できる見込みだとのこと。
ただし、原則、動作確認などを実施せず、一切の動作保証を行わないとのこと。合わせて5G契約のSIMカードを4G対応製品で利用した場合にも3Gを利用しないことになり、そのため、同社が5G契約のSIMカードを4G対応製品で利用した場合の動作可否について案内している結果になると推測されます。
NTTドコモが公開している「4G端末×5GSIM利⽤時の仕様上の動作可否と制限事項⼀覧」( https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/area/5g/device_information.pdf )の一部分
例えば、iPhoneシリーズであれば、同じく3Gを利用しない楽天モバイルの移動体通信事業者(MNO)のサービスでも「iPhone XS」以降が利用できる状況となっており、同じような状況になるのではないかと推察されます。一方、auも3Gを利用しなくなって久しいですが、Androidにてau VoLTE対応製品への対応が個別に必要だったりするのも同じ理由となりそうです。
総務省が公開するLG V60 ThinQ 5G L-51Aの3G(W-CDMA方式)における認証情報(「総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索」より)。2GHz帯(Band 1)のみに対応
なお、今後発売される製品では「LG V60 ThinQ 5G L-51A」が日本向けの認証(工事設計認証、いわゆる「技適」)にて3Gの800MHz帯(Band 19)に対応しないことが示されており、仮にLG V60 ThinQ 5G L-51Aに4G契約のSIMカードを装着しても3GのBand 19では利用できないようになっていると予想されます。
今後はこのように3Gの対応周波数帯も徐々に減ってきそうです。また現時点では存在しませんが、さらに詳しく確認してみたところ、NTTドコモでは同社の回線を利用した仮想移動体通信事業者(MVNO)についても5Gサービスをはじめた場合に5G契約であれば3Gを5月下旬以降利用しないようになる予定だということです。
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(引用元:livedoor news)