MNOの楽天モバイルが4月8日に正式スタート!料金プランはシンプルに1つのみ |
楽天モバイルは27日、オンラインにて「楽天モバイル携帯キャリア事業に関する記者発表」を開催し、自社回線を構築して移動体通信事業者(MNO)として提供する携帯電話サービスを正式に2020年4月8日(水)より提供すると発表しています。
合わせて月額2,980円(金額は記載がない限り税抜)で自社回線なら高速データ通信が使い放題となる料金プラン「Rakuten UN-LIMIT(ラクテン アンリミット)」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/ )を発表し、300万人を対象に開通日から1年間月額2,980円が無料になるキャンペーンを実施します。
なお、自社回線が構築できていない地域ではau回線のローミングを利用しますが、au回線は月2GBまでとなっています。すでに新規契約の先行申込受付を3月3日(火)16:00からオンラインでの開始しており、店舗でも3月4日(水)から開始し、4月7日(火)まで実施し、4月8日以降順次商品が配送されます。
また昨年10月から提供している「無料サポータープログラム」の参加者やすでに同社の仮想移動体通信事業者(MVNO)の携帯電話サービスを利用している場合の移行手続きの受付と、他社から乗り換え(MNP)によるオンラインおよび店舗での契約受付を4月8日から開始するということです。
移行手続きは「my 楽天モバイル」もしくは「メンバーズステーション」にてプラン移行で行えるとのこと。さらに同社ではMVNOとして提供している携帯電話サービスを4月7日に新規契約の受付を終了するとしています。ただし、サービスの提供は当面継続するとのこと。一方、無料サポータープログラムは5月31日までで終了するとしています。
MNOの楽天モバイルでは1つの料金プランのみでシンプルかつわかりやすく
料金プラン名は「Rakuten UN-LIMIT」に
楽天モバイルは世界初の完全仮想化モバイルネットワークによって設備投資や運用コストを大幅に削減してMNOとして構築している自社回線による携帯電話サービスの正式サービスを4月8日に開始します。合わせて低廉でシンプルな料金プランであるRakuten UN-LIMITを発表しました。
Rakuten UN-LIMITは料金プランが1つだけなのでシンプルで分かりやすく、国内海外問わず自由に誰でも使いやすい料金をコンセプトとしており、月額2,980円で楽天回線エリア内におけるデータ通信はテザリングなどを含めて無制限に、au回線や海外でのローミングにおいてはデータ容量それぞれ月2GBまで使えます。
ローミングエリアで月2GBを超えた場合は最大128Kbpsに制限されますが、別途、my 楽天モバイルからデータ容量の追加購入「データチャージ」を行えば速度制限は解除されます
Rakuten Linkを使わずに通常の電話・SMSアプリから発信した場合には国内宛では通話料20円/30秒がかかり、SMSは 3円/70文字(全角)などがかかります
データチャージは1GBが500円、2GBが1,000円、3GBが1,500円、4GBが2,000円、5GBが2,500円でデータ容量は31日間有効。またデータチャージは国内・海外それぞれ購入する必要があります
国際ローミングは66カ国・地域で利用可能。通常の電話・SMSアプリを利用した場合の通話料は楽天モバイルの公式Webサイト( https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/international-roaming/ )をご参照ください。なお、SMSは海外では利用できないとのこと
またRCS準拠のスマートフォン(スマホ)など向けアプリ「Rakuten Link」を利用することで、国内は通話とSMSを、海外は国内への通話とSMSを無制限に利用することが可能なほか、さらに月980円のオプション「国際通話かけ放題」を付ければ、日本から海外への通話と海外間の通話がかけ放題となります。
加えて「プラン料金1年間無料キャンペーン」によって先行申込も含めた合計300万人(1人1回線のみ)を対象に料金プランの月額2,980円を1年間無料とするほか、この300万人を対象に「事務手数料3,300円(税込)分ポイントプレゼントキャンペーン」によって開通月の翌月末までにRakuten Linkの初回アクティベーション(SMS認証完了)をした場合に「楽天ポイント」が3,300ポイントプレゼントされます。
さらに2020年3月3日(火)から6月30日(火)の期間中にオンラインよりRakuten UN-LIMITへ新規契約し、8月31日(月)までにRakuten Linkの初回アクティベーション(SMS認証完了)をした人を対象に楽天ポイント3,000ポイントがプレゼントされます。
その他、Rakuten UN-LIMITの契約者は無料期間を含めてこのプランの利用期間中は「SPU」における「楽天市場」の購入金額に対して+1倍の対象となります。なお、無料サポータープログラムの参加者は事務手数料3,300円(税込)分ポイントプレゼントキャンペーンの対象外とのこと(無料サポータープログラムの参加者は移行に事務手数料が発生しないため)。
さらに楽天モバイルでは楽天回線エリアの構築を前倒しで行っており、総務省に提出した基地局開設計画では2020年3月末に3432局を予定していましたが、すでに2020年2月末に3490局と上回っていることが紹介され、正式サービスが開始される4月8日の直前となる2020年4月には4400局に達し、すでに設置場所については7200を超える承認を得ているとしています。
また同社はmy 楽天モバイルにて楽天回線エリアとau回線などのローミングエリアを判別できる機能を提供することを明らかにしました。現在でも接続しているMNC(Mobile Network Code)や周波数帯などから判別は可能でしたが、製品を問わずにmy 楽天モバイルで確認できるようになるということです。
さらにすでに案内されていましたが、室内など向けにフェムトセルと無線LAN(Wi-Fi)のルーターとして使える「Rakuten Casa」を3月下旬以降に順次提供を開始します。これにより、インターネット回線につなぐだけで自宅や店舗などの電波状況の悪いところも4G LTEの利用が快適になるとしています。
楽天モバイルの楽天回線エリアは2020年3月末で4400局を予定
スモールセル用「Rakuten Casa」
発表会にはAST & Science Chairman兼CEOのAbel Avellan氏も登場
スマホなどの製品もSIMロックのかかっていないSIMフリーで販売し、独自モデル「Rakuten Mini」の新色クリムゾンレッドが正式サービス開始に合わせて発売されるほか、新たに高性能スマホ「HUAWEI nova 5T」の取り扱いを発表しました。さらに公式アクセサリーとして「Rakuten SELECT」も展開していきます。
最後に楽天モバイルでは完全仮想化ネットワーク新サービスへの柔軟な展開、5Gへの低コストでスピーディな移行も可能となるとし、今後、楽天ポイントや楽天市場などの「楽天エコシステム」も活用し、柔軟なサービス・プランの提供や最先端の技術を組み合わせた包括的な通信環境の提供を通じてサービス向上を図っていくとしています。