ソニーから5G対応フラッグシップスマホ「Xperia 1 II」が登場!日本でも今春発売 |
ソニーは24日、子会社のSony Mobile Communication(以下、ソニーモバイル)が新たにフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」およびミッドレンジスマホ「Xperia 10 II(エクスペリア テン マークツー)」を発売すると発表しています。
両機種ともに日本を含む国・地域で今春以降に順次発売されるとのこと。従来通りであれば、NTTドコモやau、ソフトバンクなどから販売されるものと予想され、特にXperia 1 IIは今年3月から日本で提供が開始される5Gの正式サービスに合わせて投入されそうです。
また合わせて両機種向けの周辺機器も発表され、手帳型カバー「Style Cover View」(Xperia 1 II・Xperia 10 II用)および「Style Cover with Stand」(Xperia 1 II用)が販売されるということです。本記事では同社初の5Gに対応したフラッグシップモデルのXperia 1 IIについて紹介します。
Xperia 1 IIは昨年発売された「Xperia 1」の後継機種で、同様に映画のスクリーンのアスペクト比である2.35:1とほぼ同じとなる21:9の約6.5インチ4K HDR(1644×3840ドット)有機ELによるシネマワイドディスプレイを搭載し、ソニーの技術を結集した5G対応のフラッグシップモデルとなっています。
ディスプレイは新たにリフレッシュレート90Hz相当の残像低減技術「Motion Blur Reduction」でクリアな映像を実現し、新たに標準光源・色温度からホワイトバランスを選択できる設定が追加されており、画面の色味を用途や好みなどに合わせて変更可能となっています。なお、D50/D55に設定することで印刷した写真の色味をディスプレイで充実に再現できるようになっているとのこと。
主な仕様はチップセット(SoC)はQualcomm製のハイエンド向け「Snapdragon 865 5G Mobile Platform」を搭載し、Xperia 1が搭載するSnapdragon 855と比べてCPUとGPUがともに約25%高速となったほか、8GB内蔵メモリ−(RAM)や128または256GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロットに。バッテリーは容量が4000mAhに増え、最短30分で50%充電できる急速充電や最大約11Wのワイヤレス充電(Qi)に対応しています。
外観はXperia 1を踏襲していますが、背面のリアカメラはXperia 1のような左右中央に縦並びではなく、「Xperia 5」のような左側に縦並びとなっています。また指紋センサーはXperia 1やXperia 5と同じ右側面に配置されていますが、再び電源キーと一体型となっていて認識率が向上しているとのこと。
サイズは約166×72×7.9mm、質量は約181g、本体カラーはBlackおよびPurple、Whiteの3色展開で、外装は金属フレームと強化ガラス「Gorilla Glass 6」を採用し、防水・防塵(IP68・IP65)に対応。OSはAndroid 10を搭載。本体にはUSB Type-C端子(USB 3.1)のほか、Xperia 1では非搭載となっていた3.5mmイヤホンマイク端子も搭載。
製品 | Xperia 1 II | Xperia 1 | Xperia 5 |
画面 | 6.5型4K HDR OLED |
6.5型4K HDR OLED |
6.1型FHD+ HDR OLED |
大きさ | 166×72×7.9mm | 167×72×8.2mm | 158×68×8.2mm |
重さ | 181g | 180g | 164g |
本体色 | Black White Purple |
Black White Purple Grey |
Black Blue Red Grey |
SoC | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 | Snapdragon 855 |
RAM | 8GB | 6GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 128または256GB | 64または128GB | 64または128GB |
外部ストレージ | microSDXC | microSDXC | microSDXC |
電池容量 | 4000mAh | 3330mAh | 3140mAh |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | ○ | ー | ー |
イヤホン端子 | ○ | ー | ー |
ソニーにレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α」シリーズで培った技術を取り入れた動きに強いクアッドカメラを搭載し、世界初のAF/AE追従20コマの高速連写や60回/秒のAF/AE演算などの高速撮影性能を搭載したほか、人物だけでなく素早く動く動物にも対応して躍動感のある写真が撮影できるリアルタイム瞳AIにも対応しています。
構成は上からデュアルPDAF(像面位相差オートフォーカス)対応の約1200万画素CMOS/超広角レンズ(焦点距離16mm相当・F2.2)およびPDFA対応の約1200万画素CMOS/望遠レンズ(焦点距離70mm相当・F2.4)、深度測定用の3D iTOFセンサー、デュアルPDAF対応の約1200万画素CMOS/広角レンズ(焦点距離24mm相当・F1.7)となっており、光学3倍相当や画角135°のワイド撮影に対応。
製品 | Xperia 1 II | Xperia 1・Xperia 5 | |
広角 | 1/1.7型、24mm、F1.7、OIS | 1/2.6型、26mm、F1.6、OIS | |
超広角 | 1/2.6型、16mm、F2.2 | 1/3.4型、16mm、F2.4 | |
望遠 | 1/3.4型、70mm、F2.4、OIS | 1/3.4型、52mm、F2.4、OIS | |
ToF | ○ | ー |
Xperia 1 IIのリアカメラ
20fps
瞳AI
またセンサーは1/1.7型や1/2.6型の大型な裏面照射積層型CMOS「Exmor RS for mobile」を採用してXperia 1と比べて約1.5倍の高感度撮影が可能となっており、AFエリアカバー率も約70%を実現。さらにドイツの光学機器メーカー「ZEISS(ツァイス)」製レンズを採用し、T*(ティースター)コーティングによってレンズ内反射を低減し、クリアな撮影を実現することで被写体の微細な質感までを忠実に再現できるようになっているとのこと。
フロントカメラはXperia 1から据え置きで、1/4型(1画素1.12μm)の約800万画素CMOS/広角レンズ(画角80°・F2.0)となっています。カメラアプリもαの技術と使い勝手を継承した新機能「Photography Pro」を搭載し、撮影モードダイヤル設定が追加され、シャッタースピードやISO感度、ホワイトバランスなどを自在に変更して本格的な撮影体験を実現しています。
またソニーの映像制作用カメラやハイエンド映像制作機器のブランド「CineAlta」によって映画のような質感や色表現でクリエイティブな撮影体験を楽しめる「Cinematography Pro」を搭載(4K HDR・60fps・水準器・タッチAI・メータードマニュアル・ホワイトバランスカスタムなど)。
Cinematography Pro
位置情報取得はA-GNSS(GSP+GLONASS)、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、BluetoothはVersion 5.0、センサーは加速度・環境光・気圧・ジャイロ・ホール・地磁気・近接のほか、電子コンパスや地磁気回線ベクトル、ゲーム回転ベクトル、歩数検知などを搭載し、NFCにも対応。
またDolby Atmosやハイレゾ音源も引き続き対応し、音響面では横持ちしたときに左右均等に配置されたステレオバランス感が向上したデュアルスピーカーと音圧増加、低音域拡大でシリーズ最高の音質を体験可能となっているとのこと。さらに発表されたばかりのソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」やAIによって高音域の表現力や微細な音の再現性が向上した圧縮音源をハイレゾ相当にする「DSEE Ultimate」にも対応。
これにより、映画音質としてソニー・ピクチャーズ エンターテイメントとの協業による独自のDolby Atmos効果のチューニング、音楽音質としてソニー・ミュージック エンターテインメントとの協業による独自のチューニングで、楽器やボーカルなどの音の定位感やその場にいるような空気感、立体感といった再現性を強化し、クリエイターの創作意図を忠実に再現できるようになっているということです。
ゲームにおいてもゲームモードが拡張され、モードを切り替えることで新たにディスプレイのタッチパフォーマンスが向上したほか、誤操作を防止してゲームに集中するために通知やナビゲーションバーなどの機能を無効化するコンペティションセットが追加されているとのこと。またQualcomm Snapdragon Elite Gamingとのコラボレーションによって独自チューニングを実装した「Call of Duty: Mobile」が快適にプレイ可能となっています。もちろん「PS4リモートプレイ」にも対応。
携帯電話ネットワークは5G(NR方式)におけるSAおよびNSAをサポートし、Sub6(6GHz未満の低周波数帯)のみに対応し、グローバルモデルの対応周波数帯はn1およびn3、n28、n77、n78で、n77は発売後のソフトウェア更新によって対応する予定(時期未定)。
また4G(LTE方式)や3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)にも対応しており、グローバルモデルの4Gの対応周波数帯はBand 1および2、3、4、5、7、8、12、13、17、19、20、25、26、28、29、32、34、38、39、40、41、46、66で、SIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)サイズが1つのシングルSIMと2つのデュアルSIMのモデルが存在するとのこと。eSIMには非対応。
なお、同社ではSub6だけでなく、6GHz以上の高周波数帯であるミリ波(mmWave)にも対応したXperia 1 IIをベースとした「Xperia PRO」を開発していることを合わせて発表していますが、Xperia PROは現時点では発売時期および投入国・地域は未定となっています。
Xperia 1 IIの実機。別途、レポート記事も掲載する予定
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(引用元:livedoor news)