Googleの次期スマホなど向けプラットフォーム「Android 11」の開発者向けプレビュー版をPixelで試してみ…

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Google PixelスマホにAndroid 11 Developer Preview 1を入れてみた!の変更点を紹介


既報通り、Googleは19日(現地時間)がスマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android 11」を発表し、合わせて開発者向けプレビュー版「Android 11 Developer Preview 1(以下、Android 11 DP1)」を公開しています。

今回提供されたAndroid 11 DP1はAndroidエミュレーターのほか、Pixel 2、Pixel 2 XL、Pixel 3、Pixel 3 XL、Pixel 3a、Pixel 3a XL、Pixel 4、Pixel 4 XLでテストするためのファクトリーイメージやSDKが含まれており、ファクトリーイメージ( https://developer.android.com/preview/download )から手動で導入するようになっています。

正式版のリリースまでのスケジュールは3月に「Developer Preview 2」、4月に「Developer Preview 3」、5月に初のベータ版となる「Beta 1」が提供され、6月にPlatform Stability版となる「Beta 2」、そして今年の第3四半期(Q3:7〜9月)にRC(Release candidate)版となる「Beta 3」を経て正式版がリリースされる予定。

なお、ネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)は現時点では用意されておらず、今後提供が開始される予定の一般向けベータ版「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )によって提供される予定となっています。今回はPixel 3a XLに実際にAndroid 11 DP1を導入してみたのでざっくりとユーザー目線での変更点を紹介したいと思います。


bootloader起動画面

導入方法はAndroidの公式Webページ( https://developers.google.com/android/images#instructions )に記載されている通りの手順を行いますが、おおまかには以下の通りとなります。またこの方法では初期化されてしまうので、事前にバックアップはきちんと取っておきましょう。

1. 端末で「開発者向けオプション」を有効にしておく(「設定」→「端末情報」で「ビルド番号」を連打)
2. 「開発者向けオプション」から「USBデバッグ」を有効にする
3. パソコンで端末用のシステムイメージをダウンロードして展開(解凍)しておく
4. 端末とパソコンをUSBケーブルで接続する(RSAキーを認証する)
5. ターミナル(macOS)またはコマンドプロンプト(Windows)で「adb reboot bootloader」を実行する
6. 端末がbootloaderで起動したらパソコンのターミナルまたはコマンドプロンプトで展開したディレクトリー(フォルダー)に移動して、flash-all(MacOS Xなら「flash-all.sh」、Windowsなら「flash-all.bat」)を実行する


なお、端末のbootloaderがアンロックされていない場合には、5.の後にターミナルまたはコマンドプロンプトで「fastboot flashing unlock」を実行し、アンロックする必要があります。その場合は事前に開発者向けオプションで「OEMロック解除」をオンにしておかなければならないのでご注意ください。

ちなみに筆者は今回、最新バージョン(ビルド番号:)にしてある日本向けのPixel 3a XL(型番:G020D)にAndroid 11 DP1を導入してみましたが、OEMアンロック後にflash-all.shを実行しただけではbootloaderのバージョン違いでエラーとなってしまっため、再度、以下の「fastboot flash bootloader」を実行後にflash-all.shを行っています。

・イースターエッグは現時点ではなさそう

Pixelシリーズにおけるビルド番号は各機種ともに「RPP1.200123.016」で、すでにAndroidセキュリティーパッチレベルは「2020年3月5日」となっており、Google Play servicesは「20.04.14」となります。

なお、実際にAndroid 11 DP1を導入したPixel 3a XLではAndroidバージョンは「11」ではなく「R」となっていました。また恒例のAndroidバージョン部分を連続タップすると現れるロゴやイースターエッグは現時点では存在せず、何も起こりませんでした。


Android 11 DP1を入れた初期設定画面(画像=左)とホーム画面(画像=右)。Android 10と代わり映えしない

Androidバージョンやビルド番号などを端末情報で確認した画面(画像=左)と認証画面(画像=右)。もちろん、きちんと技適マークも表示されている

・プライバシー&セキュリティーの強化で1回だけ許可が可能に

Android 10からの変更点としては5Gやフォルダブルへの対応をより強化しているほか、パンチホールやウォーターフォールといった画面への対応、通知の返信に画像を入れたりできるなどのコミュニケーション機能の改善、プライバシーおよびセキュリティーの強化などが行われるとのこと。中でも「ワンタイムパーミッション」としてアプリの権限を1回だけ許可する項目が追加されます。


設定画面のトップメニューの並びも変化なし

新たに権限には1回だけ許可する「毎回確認」が追加(画像=左)。プレビュー版なので「Feedback」があるが、それ以外はアプリ一覧も特に変わらず(画像=右)

・ダークテーマがスケジュールによる自動オン/オフが可能に

ダークテーマがスケジュールによる自動オン/オフに対応しており、「日の入りから日の出までON」と自由に時間を決められる「Turns on at custum time(正式版では日本語化されているはず)」から選べるようになっています。このスケジュールによるオン/オフは以前から「夜間モード」では対応していたため、これがダークテーマでも利用できるようになりました。


ダークテーマが夜間モードと同様にスケジュールによる自動オン/オフに対応

・スクリーン録画機能が標準機能に

他社製品では標準機能として利用できることが多くなっている画面録画機能がPixelシリーズでも標準で搭載されることになりました。なお、これまでもPixelシリーズでもサードパーティー製アプリをGoogle Playストアからインストールすることで画面を録画することは可能でしたが、やはりアプリを入れずにできるのは楽ですかね。また海外メディアによると、Android 11 DP1では隠されているものの、スクロールして全画面を撮影できるスクリーンショット機能も実装されているとのことで、正式版に向けて順次追加されるかもしれません。


通知エリアに「Screen Record」というショートカットボタンを追加でき、そこから画面の動きを動画(MP4形式)で保存可能に

・ユーザー補助に「開く操作のショートカットの使用」が追加

あまり普通の人は使わないユーザー補助機能だとは思いますが、新たに「開く操作のショートカットの使用」機能が追加されています。オンにすると、ナビゲーションバー(2ボタン式および3ボタン式)の右側にボタンが表示され、押すと「色補正」や「色反転」、「ユーザー補助メニュー」などを利用できるようになっています。また開く操作のショートカットの使用が1つだけのときにはその機能がすぐにオン/オフされます。なお、ユーザー補助機能の従来からある音量上下キーの同時押しも引き続いて利用可能です。


色補正(画像=左)と色反転(画像=右)の設定画面。これまでと各機能とも表示項目などが追加されている

「開く操作のショートカットの使用」をオンにしたところ。仕様なのかバグなのかわかりませんが、ボタンとキーの片方だけをオンにすることができず

・サードパーティー製アプリの動作状況はまずまずか

サードパーティー製アプリは比較的対応している模様で、Android 10のプレビュー版やベータ版のときにはきちんと動かずに開発者が対応する必要があった「Pokemon Go」や「雨っす」はともにAndroid 11 DP1で動作しており、Android 10ではかなり正式リリース後まで動作しない、またはきちんと動作しないアプリが多かったものの、筆者が利用しているアプリの範囲内ではありますが、Android 11では現状ではそこまでまったく動作しないというようなアプリはなさそう(もしくは少なそう)です。


Android 11 DP1でPokemon Go(画像=左)と、雨っす(画像=右)を利用しているところ
記事執筆:memn0ck

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(引用元:livedoor news)

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