シャープがCES 2020で8Kカメラ搭載5Gスマホの開発を表明! |
シャープがアメリカ・ラスベガスにて2020年1月7日(火)から10日(金)まで開催されていた世界最大級のIT・家電関連展示会「2020 International CES(以下、CES 2020)」に出展し、8Kムービーが撮影できる“8Kカメラ”を搭載した5Gスマートフォン(スマホ)を開発していると発表しています。
同社がコンセプトとしている「8K+5G」をスマホでも展開していくとし、現時点ではすべての5Gスマホに8Kカメラを搭載する予定だとのこと。これにより、スマホで手軽に8Kムービーを撮影してそのまま高速・大容量の通信が行える5Gで多くの人と共有できると説明していました。
なお、製品の詳細については明らかにされませんでしたが、日本では今年3月より移動体通信事業者(MNO)の各社によって5Gの正式サービスが提供開始される予定となっており、それに合わせてメーカー各社から5Gスマホが投入されると見られ、シャープもそのうちの1社だと思われます。
日本で実施されている5Gを用いた8Kムービーの伝送トライアル
シャープは昨年の2019年に4年ぶりにCESに出展をし、2年連続の今年も出展となり、プレスカンファレンスも開催しました。テーマは「“Realize” 〜8K+5GエコシステムとAIoTワールドによるスマートライフの実現〜」。
初出展となる「8K PC」や世界最大級の「120V型8K液晶ディスプレイ」などの8K関連機器に加え、5Gスマホなどの5G関連機器が展示され、最先端の機器やソリューションの展示を通じて変革を続ける同社の取り組みを世界に発信することが目的とされていました。
シャープの5Gスマホは昨年7月に開催された野外ロック・フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」にてソフトバンクの5Gプレサービス向けにデモ機が用いられるなど、これまでにも開発されていることが伺えましたが、新たに8Kカメラを搭載した5Gスマホの開発が明らかにされました。
NTTドコモの5Gプレサービスに使われている5G対応ルーター。Sub-6(6GHz未満)とmmWave(ミリ波)に両対応
CES 2020で展示されていた5Gスマホはそのソフトバンクの5Gプレサービスに使われていた「AQUOS R3」をベースにしたデモ機でしたが、日本でシャープの次期フラッグシップスマホとなると後継機「AQUOS R4」(仮称)となる可能性も高そう。なお、AQUOS R3ベースのデモ機も5G NR方式のSub-6(6GHz未満の低周波数帯)とミリ波と呼ばれるmmWave(6GHz以上の高周波数帯)の両方に対応しています。
また米連邦通信委員会(FCC)ではSoftBank向けの次期フラッグシップスマホと見られる製品(FCC ID:APYHRO00281)も2月13日付けで通過しており、5Gに対応しているかどうかはわかりませんが、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)への対応や3730mAhバッテリー搭載などが判明しており、NTTドコモやau、ソフトバンクでは今年3月から5Gの正式サービスを開始する予定のため、近くシャープからも5Gスマホが正式に発表されるのではないかと予想されます。
またCES 2020におけるシャープの展示では他にも「90V型シースルー液晶ディスプレイ」や「巻取型 30V型4Kフレキシブル有機ELディスプレイ」、初出展の「屋外での視認性に優れる「31.5V型反射型液晶ディスプレイ」など、ビジネスでの新たな活用シーンを提案するディスプレイやスマートオフィス関連機器も紹介されていました。
90V型シースルー液晶ディスプレイ
■関連リンク
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・SHARP @ CES 2020 – CES 2020:シャープ
・APYHRO00281 – OET List Exhibits Report – FCC
(引用元:livedoor news)