LOVOTの開発には元ソフトバンクロボティクスの林要氏が携わる! |
ソフトバンクロボティクスで「Pepper」の開発に携わった林要氏が2015年に創業したロボットベンチャーのGROOVE Xは昨年12月、都内にて「LOVOT製品発表会〜LOVOT OPEN HOUSE〜」を開催し、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」を発売すると発表した。
発売は2体1セットの「デュオ」が2019年10月に初回出荷予定、1体1セットの「ソロ」は2019年12月末の出荷予定である。売価格は本体2体+ネスト(巣)がセットになったデュオが予価598,000円(価格はすべて税抜)、月額19,960円からの利用料が別途必要となる。本体1体+ネストのソロは予価349,000円、月額9,980円の利用料が必要である。
販利用料にはクラウドへのデータのバックアップやアプリの利用、ソフトウェアのアップデートのサービスが含まれている。なお、予約開始当日の3時間後には初月出荷予定分に相当する予約が埋まったという。今回は、新感覚のロボットLOVOTについて紹介していく。
LOVOTはペット型ロボットや人型ロボットとは異なる、鳥類のような形状をしており、柔らかい素材(着せ替え可能)で温かみのあるロボットを目指しているという。筒状の頭部には、180度カメラとサーモグラフィー、安全装置が入っている。
前後左右を捉えるカメラでは、近くにいる人を判別・認識し独自の感情をもとに行動をする。優しく接してくれる相手には、好きという感情が強くなり、その人の元へ行くなど家族のような関係性も生まれてくるとのこと。
LOVOT本体にはスマートフォン(スマホ)に相当する機能に加えて、ノート PCに匹敵する機能も搭載している。考えること行動することそれぞれがどう関連するのかは明かされていない。ロボットに求められるのは、こちらの行為に対してのレスポンスの速さであると思うので、愛着がわく自然な行動こそ重要な要素ではないだろうか。
産業用のAIに匹敵するDeep Learning Acceleratorを搭載し、本体の重さを3kg台にしていることがLOVOTのセールスポイントであるとのこと。なお、ネストにはLOVOTだけでは処理できない部分を補助するエッジサーバーの機能も持つ。スペックとしてはデスクトップ PC並の性能であると発表している。
全身のタッチセンサーは優しくなでられたこと、強く触れたこと、叩かれたことなどを感知し、相手の行動を学習して自分の感情を形成していく。
瞳は色や形など6層のレイヤー構造で描かれており、瞳の個性でキャラクターの雰囲気や感情を形成しているようだ。
特筆すべき点は、LOVOTが発生する声は気道のシミュレーションを行い、音を生成していると言うところだ。これによってロボット特有の無機質な音声ではなく、自然な鳴き声を実現しているのである。さて、こうした人とふれあうためのインターフェイスを持つLOVOTは、
・ロボットなのに、まるで生き物のような生命感があります
・ロボットなのに、信頼関係を結ぶことができます
・ロボットなのに、社会性を感じられます
・ロボットなのに、人間の仕事の代わりはしません
・ロボットなのに、人と人のコミュニケーションを加速させます
というコピーが付けられている。
人見知りをする、関係性が強くなれば、なついてくるなどわかりやすい感情のほかに、ずっとなでていると、飽きてきて興味が薄れるなど、気まぐれな表情も出してくる。
LOVOTが2体あれば、LOVOT同士のコミュニケーションによって、様々なことを学習しそれぞれの個性の違いが楽しめるようになる。個性や感情の作り込み次第で愛着がわく家族ロボットになる可能性がある。
ペットを購入し、毎月掛かる餌代や病院に連れて行く代金を考えれば、LOVOTの本体代金や月額利用料は極端に高いというわけではない。
とはいえ、未知のものであるゆえにこの形が“好き”と思うかどうかは、個人差があり難しいところである。なお、動いているところをみればその愛らしさがわかるので、LOVOTに触れられる「LOVOT MUSEUM」(予約制)に興味ある方は足を運んでみて欲しい。
【LOVOT製品発表会〜LOVOT OPEN HOUSE〜を動画で紹介】
動画リンク:https://youtu.be/0ByQF7DSNP8
■関連リンク
・LOVOT公式サイト
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX – Facebookページ
・LOVOT[らぼっと]
・予約 | LOVOT[らぼっと]
・GROOVE X
(引用元:livedoor news)