スマートオールインワンPC「VAIO S15(2019年モデル)」が登場! |
バイオは10日、OSに「Windows 10」を搭載した15.6型サイズの“スマート”オールインワンパソコン(PC)「VAIO S15」(2019年モデル)を2019年4月19日(木)に発売すると発表した。価格はオープンながらメーカー希望小売価格はベースモデルの119,800円(税抜)から。
VAIO S15は2017年モデルから2年ぶりのモデルチェンジとなり、新たに現行の「VAIO S」ラインのくさび形のウェッジシェイプデザインを採用したスタイリッシュな外観となった。本体カラーはシルバーとブラックの2色で、画面解像度はWHD(1366×768ドット)またはFHD(1920×1080ドット)、4K UHD(3840×2160ドット)から選べる。
また主な仕様はプロセッサーがIntel製「Core i3・i5・i7(第8世代)」、内蔵メモリー(RAM)が4・8・16・32GB、内蔵ストレージが500GB・1TBのHDDまたは1TBのハイブリッドHDDと256GB・512GB・1TBのSSDの組み合わせ、光学ドライブがDVDスーパーマルチまたはUltra HD BD対応ブルーレイディスクだ。
公式Webストアではこれら仕様からカスタマイズが可能なほか、家電量販店などの販売店向けモデルとして、4K UHDディスプレイおよびCore i7-8750H、8GB RAM、1TB HDD+128GB SSD、ブルーレイディスクドライブが用意されており、こちらは市場想定価格が229,800円(税抜)となる。その他に法人向け「VAIO Pro PH」としても展開する。
今回はそんなオールインワンPCを謳う新VAIO S15について記者向けの内覧会にて実際にタッチ&トライをしてきた模様を写真と動画で紹介していく。
これまでモバイルノートPC「VAIO S11」や「VAIO S13」、「VAIO SX14」、新発想のタブレットPC「VAIO A12」などを紹介してきたが、VAIO S15は15.6型の大画面でデスクトップの生産性を叶えるノートPCとしてパフォーマンスを重視したモデルとなる。
VAIO S15の2017年モデルは丸みを帯びたデザインだったが、2019年モデルは直線で構成された現行VAIO Sラインと同じシャープな出で立ちだ。
ディスプレイ上部には無線LAN(Wi-Fi)用のアンテナを搭載している。ディスプレイは写り込みが少ないノングレア仕様で、写真や動画編集、オフィスワークでも快適だ。
テンキー付きのキーボード面のカバーパーツは樹脂からアルミパネルとなり、パーツ単体で合成を持たせている。
またキーボードの基板の裏からさらに補強用のパーツで抑えることで、キーボードの基板のたわみを減らして快適なキー入力を実現する。
タッチパッドも2017年モデルより大きくなり、使い勝手が良くなった。テンキーの「Enter」キーの下には指紋認証用のセンサーを搭載する。
ディスプレイを開くと、キーボードに角度がつく「チルトアップヒンジ」を採用。キーの打ちやすさと、エアフローのための空間確保、そして底面のスピーカーの音の広がりを助ける効果もあり、実用的な設計だ。
端子類は、左側面(写真=上)にACアダプター、Ethernet端子、VGA、HDMI、USB(外部機器の充電対応)、USB Type-C、イヤホン端子がある。右側面(写真=下)にはUSB×2、光学ドライブ、セキュリティーロックスロットがある。
冷却用のスリットが左側面にあるため、本体の左側に熱が集まる。最大パフォーマンスモードでのファンの音はやや大きめ。
VAIO S15は法人向け用途としても大画面・高解像度(Ultra HD 4Kモデル)を用意しているが、個人向けとしても需要が大きい大画面ノートPCでもある。
今やネット配信の動画サービスが増えて来ているが、VAIO S15の購買層としてはDVDやBlu-rayなどの円盤メディアでの視聴の需要も多いとのことで、引き続き光学ドライブを内蔵している。
なお、ブルーレイドライブモデルにはUltra HD BD対応し、Ultra HD 4Kパネル搭載モデルならその映像を存分に楽しむことができる。なお、4K HDRコンテンツはHDR/HDR 10およびHDCP2.2対応ディスプレイをUSB Type-Cで接続する必要がある点が残念なところ。
パネル自体はWindows 10の「Windows HD Color」のHDR ビデオストリーミングに対応しているだけに、性能をもっと引き出して欲しいところ。
タッチパッドの手前にはSDカードスロットがあり、抜き差しが楽であった。デジタルカメラで撮影した静止画やビデオカメラで撮影した動画を取り込むのも簡単だ。
CPUには、Core i7-8750H(6コア12スレッド/最大4.10GHz)を選択可能だ。モバイル向けの低電力プロセッサとは異なり、コア数やベースクロック、ターボブースト時のクロックなどデスクトップCPUに近いものとなっている。
なお、TDPは45WとデスクトップPCよりも低く、システム全体の消費電力も低いことがデスクトップPCよりも運用コストが低くなるというメリットがある。
VAIO S15はこの消費電力とパフォーマンスのバランスにこだわったモデルで、CPUのパフォーマンスが最大となるよう筐体設計や冷却性能を突き詰めている。
例えば、よりパフォーマンスを上げるためにdGPUを搭載した場合、dGPU用の電源と冷却のための設計・パフォーマンスが必要となる。その結果、冷却のための厚さやサイズアップなどの必要が出るほか、ACアダプターの変更など様々な変更が必要となる。
VAIO S15の購買層が重要視するのがパフォーマンスとデザイン、VAIOらしさであるという判断から、CPUのパフォーマンスを最大に活かすチューニングとデザインを取ったというわけである。
一方で、折角のハイパフォーマンスもdGPUがなくては、ゲームや動画編集など重い処理に対応できないのは勿体ない。そこで、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-C端子に外付けのデスクトップPC向けのグラフィックカードの接続を提案。
GIGABYTE製の「AORUS RTX 2070 Gaming Box GVN2070IXEB-8GC」を接続し、ゲームのデモンストレーションが行われた。4Kの美しい映像と、滑らかに動作する様はまさにゲーミングPCと言ったところである。
VAIOもこのGIGABYTE製の外部GPUとの組み合わせは、動作確認しており1つの推奨環境としているようだ。GPUの電力管理と冷却を外付けのソリューションに託するという考え方も、一つの解決策であり選択肢というわけだ。
動画リンク:https://youtu.be/XtNkIdAHQGU
VAIO S15はデスクトップPCなみのパフォーマンスを家の中で移動して使えるというコンセプトのノートPCだ。
カスタマイズでCPUにはCore i7が選べるほか、RAMも最大32GBまで搭載可能(増設不可)なので、写真編集や動画編集と言ったパフォーマンスを必要とする作業にも対応できるのも強みである。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX – Facebookページ
・VAIO S15 <New!> 15.6型(2019年4月発売) | VAIO
(引用元:livedoor news)