DxOMarkが最新フラッグシップスマホ「HUAWEI P30 Pro」と「Galaxy S10+」をカメラレビュー! |
カメラの評価団体であるDxOMarkが最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「HUAWEI P30 Pro」(Huawei Technologies製)や「Galaxy S10+」(Samsung Electronice製)のカメラレビューを掲載し、リアカメラについてはHUAWEI P30 Proがスマホでは最高点となる112点、Galaxy S10+は「HUAWEI P20 Pro」や「HUAWEI Mate 20 Pro」と同点2位の109点となっています。
詳細にはHUAWEI P30 Proは写真で119点、動画で97点、Galaxy S10+は写真で114点、動画で97点となっており、一方、フロントカメラについてはGalaxy S10+が96点で最高点となり、HUAWEI P30 Proは89点で「Pixel 3」や「Galaxy Note9」の92点に次いで3位となっています。あくまでDxOMarkの評価方法においてではありますが、それぞれ従来製品よりもカメラの性能は確実に上がっているようです。
機種 | DxOMark得点 | |
背面カメラ | 前面カメラ | |
HUAWEI P30 Pro | 112 | 89 |
Galaxy S10+ | 109 | 96 |
HUAWEI Mate 20 Pro | 109 | 75 |
HUAWEI P20 Pro | 109 | 72 |
iPhone XS Max | 105 | 82 |
Galaxy Note9 | 103 | 92 |
Pixel 3 | 101 | 92 |
Galaxy S9+ | 99 | 81 |
最近のスマホにおけるカメラはマルチカメラ化が進んでいるほか、センサーサイズの大型化やレンズの多様化などによって年々進化しており、少し前まではコンパクトデジタルカメラの優位性として語られていた光学ズームなどはすっかりスマホで代用できるようになってきています。
一方でスマホのカメラではAI(人工知能)を活用したいわゆる見たままの写真というよりは人工的な加工した綺麗に見える写真となっており、カメラとは一線を画す画作りとも言え、それをどう受け取るかによって評価も異なってくるように思えます。
HUAWEI P30 Proはクアッドレンズカメラ
そんなスマホのカメラ事情ですが、現在、最もそういった点を強く打ち出しているのがHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)であり、その最新フラッグシップスマホとなるHUAWEI P30 Proではペリスコープ(潜望鏡)式の望遠レンズを採用して800万画素相当において画質の劣化がない10倍ハイブリッドズームに対応しました。
またリアカメラのメインには1/1.7型の大判な約4000万画素CMOS/広角レンズ(27mm、F1.6)を採用し、これに約2000万画素CMOS/超広角レンズ(16mm、F2.2)、約800万画素CMOS/望遠レンズ(125mm、F3.4)、被写体の奥行きを検知するToF(Time-of-Flight)カメラを加えたクアッドレンズカメラ(4眼カメラ)となっています。
さらにイメージセンサーもHUAWEI P30とともに赤色+黄色×2+青色で構成されるRYYBセンサーを世界で初採用したとのことで、従来のRGGBセンサーよりも40%多くの光を取り込むことが可能だとしており、センサーの向上も含めてより暗所での画質がさらに良くなっているということで、最大ISO感度は409600となりました。
フロントカメラは約3200万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)を搭載。その他、詳細な製品情報は「最新フラッグシップスマホ「HUAWEI P30」シリーズを正式発表!上位モデル「HUAWEI P30 Pro」は4眼カメラ搭載で10倍ハイブリッドズームに対応 – S-MAX」をご参照ください。現時点で日本での販売については明らかにされていませんが、日本向けと見られる製品が認証機関に登録されており、発売される可能性は高そうです。
HUAWEI P30 ProのDxOMark
HUAWEI P30 ProのDxOMarkの評価は既存のHUAWEI P20 ProやHUAWEI Mate 20 Proと比べて最も明白な改良点は、ペリスコープ式望遠レンズによる光学5倍ズームを搭載した点とボケ効果モードでより正確な奥行き情報を可能にするToFセンサーの影響によるボケとズームにあるとしています。
ほとんどすべてのテストで優れた性能を発揮し、極端に暗い場所でも被写体が明るくなり、逆光の強い状況では被写体の露出を背景に優先してピントを合わせるのに適度な明るさとなっているほか、ハイライト部分でクリッピングが発生する可能性がありますが、以前のファーウェイスマホと比べて全体的に少しコントラストが強くなっているとのこと。
またAIによるオート撮影があらゆる状況で完璧に動作し、細部とノイズのバランスが非常に良いことを再度確認したしています。これは全体的にノイズレベルを低く抑えることに優れており、露出が良いのでニュートラルホワイトバランスも良く、光量が適切に制御されているフラッシュを用いた撮影にも当てはまります。
しかしながら、色の点ですべての光量におけるテストで彩度がわずかに低いことを発見し、明るい光と他の色被りとともに青い空への不自然なシアンが混ざる状況を観察したとのこと。さらに屋内の場合にはかなり修正された色相やいくつかの光源の周りの処理などが見受けられたとしています。
HUAWEI P30 Proの作例。詳細はより多くの作例も掲載されているDxOMarkを参照してください
Galaxy S10+は背面に3つ、前面に2つの5つのカメラを搭載
一方、Galaxy S10+は「Galaxy S10」とともに背面にはメインの約1200万画素デュアルピクセルCMOS/F1.5・F2.4レンズ(画角77°)に加え、約1200万画素CMOS/F2.4望遠レンズ(画角45°)と約1600万画素CMOS/超広角F2.2レンズ(画角123°)のトリプルレンズカメラを搭載。なお、最上位モデルで5Gに対応した「Galaxy S10 5G」ではHUAWEI P30 Proと同様にさらに3D奥行きカメラ(hQVGA)が追加されたクアッドレンズカメラ(4眼カメラ)となっています。
フロントカメラは約1000万画素デュアルピクセルCMOS/F1.9レンズ(画角80°)と約800万画素CMOS/F2.2レンズ(画角90°)のデュアルレンズカメラを搭載し、Galaxy S10は1000万画素デュアルピクセルCMOS/F1.9レンズ(画角80°)のシングルレンズカメラです。その他、詳細な製品情報は「Samsung、最新フラッグシップスマホ「Galaxy S10」と「Galaxy S10+」、「Galaxy S10e」、「Galaxy S10 5G」を発表!穴あき画面「Infinity-O Display」でさらなるフルスクリーンデザインに – S-MAX」をご参照ください。
そんなGalaxy S10+はGalaxy S10とともに日本での販売については公式には発表はありませんが、各種認証機関を通過しており、現時点では日本ではNTTドコモ向け「Galaxy S10 SC-03L」および「Galaxy S10+ SC-04L」、au向け「Galaxy S10 SCV41」および「Galaxy S10+ SCV42」として発売されそうで、グローバル版がショーケース「Galaxy Harajuku」にて展示中です。
Galaxy S10+のDxOMark
DxOMarkにおけるGalaxy S10+の評価はリアカメラの写真では露出や色、ボケにおいて特に点数が高く、明るい光の中で優れた色と露出となっており、他社のハイエンドスマホと比べてもはるかに広い色調範囲を持ったダイナミックレンジで、ホワイトバランスが正確だとのこと。
ただし、暗い場所でのみ色が少しくすんで見えることがあり、他のGalaxyシリーズと同様にすべての光条件でノイズに対する処理は良くなく、特に室内などの暗い場所で細部の情報を失ってしまうとし、競合他社の特にファーウェイでは暗い場所での細部およびノイズ低減においてより優れているということです。
またAFは非常に信頼性が高く正確で、フラッシュは露出が高く、ボケ効果は従来製品の中で最も優れたものの1つであり、前景の被写体をグラデーションして分離し、素敵で心地良いぼかしとなっているとしています。望遠レンズによる光学2倍ズームもズームインはうまく機能して良いですが、ズーム倍率でファーウェイに追いつくことはできていないとのこと。
Galaxy S10+の作例。詳細はより多くの作例も掲載されているDxOMarkを参照してください
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(引用元:livedoor news)