NTTドコモおよびKDDI、ソフトバンクは25日、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が運行する「上越新幹線」の「上毛高原駅〜越後湯沢駅」間および「長岡駅(手前)〜長岡駅」間、「東北新幹線」の「八戸駅〜七戸十和田駅(手前)」間、「北陸新幹線」の「上田駅(手前)〜飯山駅」間におけるトンネル内での携帯電話サービスの提供を2019年3月31日(日)始発より開始すると発表しています。
これにより、各区間でトンネル内を含めて携帯電話サービスを快適に利用できるようになり、上越新幹線では東京駅から駅誤湯沢駅まで、東北新幹線では東京駅から七戸十和田駅(手前)まで、北陸新幹線では東京駅〜飯山駅までの区間でエリアが途切れないようになります。
各社では共同でトンネル内における携帯電話サービスエリア拡大や品質改善を目的にエリア整備を進めており、今後もサービスエリア拡大や品質向上ならびに利用者がより使いやすい環境の整備を進めていくとしています。なお、ワイモバイルや各社の仮想移動体通信事業者(MVNO)も同様に利用可能です。
トンネルなどの人工的な構築物によって電波が遮へいされ、携帯電話などが利用できない地域において移動通信用中継設備などを設置して携帯電話などが利用できるように電波の適正な利用を確保することを目的として実施されている「電波遮へい対策事業」に基づく国の補助金を活用して工事が行われています。
今回、利用可能になるのは東北新幹線の八戸駅〜七戸十和田駅(手前)の区間にある9つのトンネル(総延長約14.8km)と、上越新幹線の上毛高原駅〜越後湯沢駅および長岡駅(手前)〜長岡駅の区間にある7つのトンネル(総延長約35.4km)、北陸新幹線の上田駅(手前)〜飯山駅の区間にある6つのトンネル(総延長約33.4km)となります。
これらの区間についてはそれぞれ以下のように電波遮へい対策事業の補助金の交付が決定していました。なお、総務省では「関東総合通信局管内の電波遮へい対策事業の新幹線トンネルの対策状況(PDF)」を公開しています。その他、各社では電車内における携帯電話の利用についてマナーを守るように案内しています。
路線 | 区間 | トンネル名 | 事業費 | 補助金額 | 交付決定日 |
東北新幹線 | 八戸駅〜七戸十和田駅(手前) | 錦ヶ丘、館野、柴山、六戸、三本木原、南部山、高館、市川、五戸 | 16億4,700万円 | 5億4,899万9千円 | 2017年6月20日 |
上越新幹線 | 上毛高原駅〜越後湯沢駅 | 月夜野、第一湯原、第二湯原、大清水(南) | 20億5,900万円 | 6億8,633万3千円 | 2017年5月25日 |
大清水(北) | 15億800万円 | 5億266万6千円 | 2017年5月25日 | ||
長岡駅(手前)〜長岡駅 | 魚沼(北)、妙見、滝谷 | 3億円 | 1億円 | 2018年1月26日 | |
北陸新幹線 | 上田駅(手前)〜飯山駅 | 八重原(西)、丸子、五里ヶ峯、高丘、高社山、月岡 | 38億4,900万円 | 12億8,299万9千円 | 2017年6月14日 |
また各社では東北新幹線 「七戸十和田駅(手前)〜新青森駅(手前)」や上越新幹線 「越後湯沢駅〜浦佐駅(手前)」および「浦佐駅〜長岡駅(手前)」、北陸新幹線 「飯山駅〜上越妙高駅」、山形新幹線(奥羽本線)「赤岩駅〜板谷駅」の各区間について2019年度内に携帯電話サービスエリアの提供を開始する予定だと案内しています。
■関連リンク
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・報道発表資料 : 東北新幹線、上越新幹線および北陸新幹線のトンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大について | お知らせ | NTTドコモ
・東北新幹線、上越新幹線および北陸新幹線のトンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大について | 2019年 | KDDI株式会社
・東北新幹線、上越新幹線および北陸新幹線のトンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大について(PDF) – ソフトバンク
・新幹線における携帯電話サービスの一部開始について(PDF) – 東日本旅客鉄道
・総務省|関東総合通信局|上越新幹線トンネル内(上毛高原駅〜越後湯沢駅)で携帯電話の利用が可能に 《管内の新幹線の全区間で携帯電話の利用が可能に》
・総務省|信越総合通信局|北陸・上越新幹線トンネル内(長野・新潟県内の一部区間)で携帯電話の利用が可能に 〜電波遮へい対策事業による対策工事が完了〜
(引用元:livedoor news)