JR東海「そうだ 京都、行こう。」春はあけぼの編」ツアーで龍安寺と仁和寺を巡る

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「そうだ京都、行こう。」はJR東海が主催する観光キャンペーン。これまでITライフハックでは「刀剣乱舞ファンも楽しめる!JR東海の「そうだ 京都、行こう。」× 京(みやこ)のかたな展ツアー」「初秋の京都でモシュ印とコケ寺リウムを楽しむ旅〜初日、東福寺、旧三井家下鴨別邸、常寂光寺〜」「初秋の京都にオリジナル苔アートが登場。苔の名所 5寺院で「モシュ印・コケ寺リウム」展示」と数多くのツアーに参加してきた。今回も「春はあけぼの」をテーマとしたツアーが企画されたので、そのレポートについてお届けしよう。なお本記事のほかにも転法輪寺、東寺、清水寺、平等院、建仁寺を回ったレポートが掲載されているので、そちらも参考にしてほしい。

本記事では、ツアーの2日目、1月18日に訪れた龍安寺と仁和寺についてご紹介していくことにしよう。

■龍安寺方丈の裏に置かれているツクバイはレプリカ!?
まずは龍安寺を訪ねる。龍安寺と言えば「石庭」と言われるほど国内外に有名だが、このため訪れる観光客も多く、じっくりと堪能できないのが悩ましいところ。ツアーで訪ねた時も修学旅行や海外からの旅行者も多く、静かに楽しめるという雰囲気ではなかった。正今回の「春はあけぼの編」に参加すると、一般拝観前の時間に訪れることができるので、静かな石庭を望むことができる。

龍安寺の代名詞とも言える石庭
石庭が見える部屋に置かれているのは「芭蕉図」という襖絵だ。この建物は織田信包(信長の弟)によって建立された方丈で、狩野派の絵師によって制作された襖絵が収められていた。しかし明治の廃仏毀釈運動により、海外などに流出。しかしさまざまな尽力により取り戻し、123年ぶりに帰還した。このため2019年1月10日〜6月10日までの期間、特別公開されることとなった。


特別公開されている芭蕉図
龍安寺石庭とともに有名なのが、「吾唯足知(われただたるをしる)」という文字が刻まれたツクバイ。水戸光圀による寄進とされているが、いつも見ることができるのは、実はレプリカ。本物は別の場所にあり、いつもは見ることができない。このツアーではその本物を見ることができる。

ちなみにツクバイは、茶室に入る前に手を清めるが、背を低くしてつくばうことからその名がある。このため中央は水がたまるようになっている。


これが本物のツクバイ

また特別に公開される場所に「西の庭」がある。なんとも言えない風情のある西の庭だが、これを見られるのもツアーの特権だ。

このほかにも仏殿や茶室が特別公開されるので、ツアー参加の場合はチェックをしておこう。


西の庭を見られるのはツアー参加者の特権

■金堂裏堂の「五大明王壁画」が見られる仁和寺

そして次に訪ねたのは仁和寺。仁和寺は「御室御所」とも呼ばれ、明治になるまで住職を門跡と呼び、皇族が引き継いでいたという。


荘厳な金堂(国宝)が参拝者を出迎えてくれる
まず訪ねたのは、この金堂の裏手に位置する“裏堂”と言う場所。正式名称ではないが、僧侶の方はそう呼んでいるのだそうだ。この金堂は御所の紫宸殿を移築したもの。このため吹き抜けの部分に板を張って壁を作り、そこに仏様を安置した。その時に作られた木の壁に描かれたのが五大明王壁画だ。金剛夜叉明王、降三世明王、不動明王、軍荼利明王、大威徳明王が描かれている。

明王というのは仏法を守護する者。四方に配置することで結界を張り、外から悪い者が入らないようにするという存在だ。

なおこの壁画だが、なぜ描かれたのかの記録が残っていないそうだ。本尊の阿弥陀三尊を守るために裏側に描かれているのではないか、と言われている。


五大明王壁画


不動明王

ちなみに金堂は瓦ぶきとなっているが、本来は檜皮(ひわだ)ぶきだった。加えて、くせ者が入らないよう、天井が作られていないのも特徴となっている。

そして金堂の正面に回ると阿弥陀三尊が祀られている。


金堂の正面


祀られている仏様たち

次は経蔵に移る。この内部は通常非公開だが、ツアー参加者なので特別に許されて拝観することができた。

経蔵の中には「八角輪蔵」があり、引き出しのある八角形の書棚(倉)を配置。その引き出しは768個あり、「天海版一切経」というお経が納められているとのこと。それだけのお経を読むのはとても大変だ。そのため八角輪蔵を回すことで納められている経典をすべて読誦するのと同様の功徳を得られると言われている。


経蔵(重要文化財)


お経が納められている八角輪蔵
経蔵の内部には仏画が描かれているのだが、先ほどの五大明王壁画とは異なり、壁が建物の外壁の内側であるため、痛みが激しい。しかし、描かれた当時の下書きが見られるといういい点もある。


経堂内部の壁に描かれている壁画


「立 池 花」というのはどこに何を描くのか指示をしたものとみられている
金堂の西側にあるのが鐘楼だ。ここは除夜の鐘などをつくために設けられているものではない。お坊さんが修行したのち得度をして伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を受ける際に鳴らすためにあるものだ。


朱色が美しい鐘楼(重要文化財)
鐘楼の西側には「御影堂」がある。ここには弘法大師・空海が祭られている。毎月21日には法要が行われる。


空海を祀る御影堂(重要文化財)
そして五重塔に移る。五重塔のルーツは、お釈迦樣がなくなった後に建てた礼拝用の塔、と言うことをご存じだろうか。お釈迦樣の骨を納めて祀るものであったが、五重塔に骨はもちろん入っていない。その形式だけが伝わってきた、というものだ。日本における五重塔は、地・水・火・風・空の五大要素により構成される仏教の世界観を表している。

今でも中には入って行けるそうだが、回りに階段があるだけ。中には心柱があり、塔を支えているのだが、この仕組みを利用したのが東京スカイツリー。心柱が壁に接しないことで、地震などの際の揺れを吸収するようになっているとも言われている。


仁和寺の五重塔(重要文化財)
とても広い境内を持つ仁和寺。観光客が多くない今の時期だからこそ、ゆっくりと回れるのもいいかもしれない。ツアー参加者だけが特別に見ることができるポイントもあるので、ぜひともツアーに参加してみてはいかがだろうか。


重要文化財の二王門

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(引用元:livedoor news)

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