【年末企画】新スタンダードスマホ「AQUOS sense」がヒット!シャープ復活の1年~日本メーカーがスマホ…

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ハイエンドからスタンダードまで魅力ある商品揃えたシャープが大躍進!


この1年は購入したスマートフォン(スマホ)はなく、今夏発売された1万3千円で買えるHuawei Technologies(ファーウェイ)製の激安Wi-Fiタブレット「HUAWEI MediaPad T3 7」を購入しただけとなりました。MediaPad T3 7は主にメディアビューアとして利用しています。今年から高速Wi-Fiが整備されたユアテックスタジアム仙台にてDAZNで放送されているJリーグ中継映像を記者席でMediaPad T3 7を使って確認しながら、パソコンで原稿執筆ができるようになりました。安価ですが、DAZNをはじめ動画配信アプリは問題なく動きますので、重宝しています。

以前と比べると、総務省の指導もあって、ハイスペックなスマホやタブレットを安価に購入することは難しくなりました。そんな事情もあり、昨年から続く流れを加速させ、今年は必要十分の機能を備えたローエンド、ミドルエンドのスマホがさらに元気な1年になったと思います。

特にただ安いだけではなく、安定して使える商品が増え、月額1,500円(税別)の割引が永続的に受けられるNTTドコモの「docomo with」や、価格と通信料を完全分離し、利用するデータ料が少なければコストを安く抑えられるauのピタットプラン・フラットプランなど、キャリア側のMVNO対抗策が進んだことも相まって、高コスパを求める消費者のニーズに応えた商品がたくさん出ました。

中でも今年前半はNTTドコモのdocomo withに対応したサムスン電子製の「Galaxy Feel SC-04J」がバランスの取れた高コスパスマホとして人気を博し、ワイモバイルの「Android One」シリーズも一定の支持を得ましたが、今年後半大きな流れがありました。スマホ時代に入ってからこれまで試行錯誤を続けてきた国内メーカーシャープの逆襲・復活が始まったと強く感じました。

◯安かろう悪かろうを打ち破ったAQUOS sense


しっとりとした背面の塗装が魅力

今年の10月、NTTドコモの新商品発表会の展示会場でAQUOS sense SH-01Kの紹介を担当することになった筆者。シャープはスマホ時代になってから意欲的な商品も出してきましたが方向性が定まらない印象があり、最近爆発的なヒットが生まれていなかったこともあって、あまり期待しないで展示会場のシャープブースへ行きました。

ブースでは「まずはちょっと触ってみてもらえますか」と、シャープの説明員の方に促されて持ってみると、すぐに「おや?」と驚きました。一見、マットな質感でサラサラした手触りだろうと思って触ってみたところ、しっとりとして手になじむ不思議な手触りだったのです。docomo with対応で長く使うユーザーが多いこともあり、手に馴染むことを第一を考えたという背面の塗装にまず驚かされました。


側面が少し尖っていてしっかりホールドできる

そして側面のデザイン。完全な丸ではなく、少し尖っています。この尖りによってしっかりとホールドできるようになっています。安売り用の機種でこういうところに手間をかけているのかと好印象になりました。


水がついても誤操作しづらいIGZO液晶

さらには霧吹きで水を付けてもらったフルHD(1080×1920ドット)のIGZO液晶に触ってみると、確かに誤操作しづらく、水がついていない状況と同じように操作できることにも驚かされました。しかもこの価格帯の商品でフルHD液晶を搭載したことも非常に良いな、と思いました。


自撮り時に画面が白くなりレフ板効果がある

アプリの縦スクロールも自動にできる

AIブームに先がけて搭載されていたエモパー

その他SNSなどの縦スクロールを自動にできる機能や、自撮り撮影時に画面が白くなりレフ板のような効果があるなど、面白い機能も多く、AI(人工知能)ブームの遥か前からシャープが手がけてきたAI機能「エモパー」も使え、安価なスマホでありながら、いろいろと遊べるのも大きな魅力でした。かくして展示会場でAQUOS senseを大いに気に入ったのです。

さらに感心したのは販売方法。NTTドコモおよびau、UQ mobileの3キャリア(2MNO、1MVNO)で販売するとともに、SIMフリーモデルAQUOS sense lite SH-05M(前面のガラスや背面の塗装を変更したもの)を販売するなど、あらゆるユーザー向けの商品を販売。今までのシャープはキャリア毎に別々の商品を出していて、開発部隊が分散していました。しかし今夏のAQUOS Rより、同じ商品を複数キャリアで並行販売する形への販売方法変更を断行。開発部隊が集約されて品質が上がったのかな、とも思います。

そして、OSアップデートの2年間保証や、メーカー作り込みアプリを減らすといった、スマホ時代ユーザーのストレスとなる部分を取り除いたのも素晴らしい試みでした。スマホ時代にユーザーが何を求めているのか、ようやく直視して万全の体制で商品を出せるようになったことで、AQUOS senseのような魅力的な高コスパスマホが出せたのかな、と思います。

11月にはKDDIよりAQUOS sense SHV40をお借りし、レビュー記事を何本か執筆しましたが、この価格でこれだけ快適に使えるのかと本当に驚かされました。ゲームなどをしない私としてはこのくらいのスペックでちょうど良いなと思いました。安かろう悪かろうではない、新しいスタンダードスマホという地位を確立した商品だと思います。

今年一番感動した商品であり、今年のスマホベストバイは文句なくAQUOS senseと言えます。

◯ハイエンド・ミドルエンドでも攻めの姿勢貫くシャープ


EDGESTディスプレイ復活のAQUOS R compact

よくよくシャープの夏以降のラインナップを見てみると、今夏発売されたAQUOS R、今冬発売された「AQUOS R compact」も素晴らしい商品でした。AQUOS Rは派手さは薄いものの、細かな使い心地が良く、ハイスピードIGZO液晶は色彩も鮮やかで操作感の良さは抜群。充電台ロボクルも付属するサービスの良さ。爆発的なヒットという形ではなく、じわじわクチコミで広がって売れていく形だったようで、私の周りでも買ったという方がいらっしゃいました。

AQUOS R compactは一時期シャープ製スマホで見られていた狭額縁設計の「EDGEST」が復活し「EDGEST fit」に。「IGZOフリーフォームディスプレイ」は液晶画面を自由な形にデザインできるため、自撮りを自然な形で撮れるよう、iPhone Xのような液晶切り欠き型でインカメラを組み込んだ意欲作。小型ながら約4.9インチの液晶画面を備えており、これもまた魅力的な商品です。

AQUOS RやAQUOS senseは売れ行き好調とのことで、シェアも上がっているようです。筆者はここ4年間ソニーの「Xperia」シリーズを使ってきましたが、来年2〜3月にメイン回線であるauの更新月を迎えることもあり、そのタイミングで「AQUOS」シリーズに乗り換えようと決断しました。senseの購入を基本線として、値下がりするようであればRかR compactの購入も考えようと思っています。

スマホ時代苦しみ続けてきた日本メーカーが、ようやくスマホ時代に何を求められているのかに気づき、全力で改善した商品を出してきたというのは喜ばしいことです。しかもローエンドからハイエンドまで幅広く商品を揃えてきており、来年以降の躍進も大いに期待できそうです。

というわけで、シャープの復活がこの1年で一番印象に残った出来事でした。来年もシャープの躍進が続くのか、ソニーや富士通や京セラの逆襲はあるのか、海外メーカーもどんな商品を出してくるのか、大いに楽しみです。iPhoneが発売され、10年。スマホが一気に普及してからかなりの月日が流れましたが、ローエンド、ミドルエンドで面白い商品が出てきたことで、スマホ業界がまた面白くなってきたと思えた1年でした。

記事執筆:小林健志

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(引用元:livedoor news)

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