19日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)で、日本の長時間残業を自慢する風潮について、痛烈な指摘があった。
番組では、「NHK記者 過労死問題」を取り上げた。NHK首都圏放送センターに所属していた記者の故・佐戸未和さんは2013年7月、都内の自宅で心不全のため死亡し、2014年5月に過労死と認定されていた。亡くなる1カ月前の残業は159時間だったという。
コメンテーターの白鴎大学客員教授・下村健一氏にとって、佐戸さんは教え子だったそう。その関係の取材を受けた中で、ドイツ人の記者からは「なんで日本はこんなに健康ドリンクがいっぱいある? 疲れたら限界まで働くのが常識になっている。疲れたら休むのが人間、当たり前なんじゃないの?」と言われ、あらためて、そこを忘れていると思ったとか。
司会のフリーアナウンサー・渡辺真理が、佐戸さんは「すごくまじめで頑張り屋さんだった?」かと尋ねた。すると下村氏は「頑張り屋さん」だと言うと、「自分が働き過ぎて死んじゃった」ことになるが、「過労死の多くは会社に働かされ過ぎて、死なされた問題」だと分析する。
さらに下村氏は、過労死した佐戸さんの残業時間が明らかになると出てくる、「私も同じぐらいやってる」「私はもっとひどい」という意見は、「9割は自虐」だが、残りの1割は「過酷自慢」「過酷サバイバル自慢」だと指摘。そして、「みんながそういう意識を持っている限りは、(過労死が)また起きる」と述べていた。
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(引用元:livedoor news)
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