KDDIとSpace X、衛星通信サービス「Starlink」にて衛星とスマホの直接通信サ…

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KDDIが衛星とスマホの直接通信を提供予定!音声通話やデータ通信も順次対応


KDDIは30日、都内にて「au・スペースX共同会見」を開催し、同社の携帯電話サービス「au」においてSpace Exploration Technologies(以下、Space X)が提供している衛星通信サービス「Starlink」の最新鋭の衛星とスマートフォン(スマホ)との直接通信サービスの提供に向けて新たに業務提携したと発表しています。

衛星とスマホの直接通信サービスはSpace Xが開発したStarlinkとau通信網を活用することによってau通信網を利用するスマホが衛星と直接つながり、空が見える状況であれば、au通信網の圏外エリアでも通信をすることが可能になります。

これにより、これまで日本国内のどの通信事業者でも5Gや4G、3Gでは提供が困難だった山間部や島しょ部を含む日本全土にau通信網のサービスエリアを拡張でき、スマホにおける「空が見えれば、どこでもつながる」体験を実現していくということです。またKDDIではauだけでなく携帯電話サービス「UQ mobile」や「povo」でも使えるようにしたいとのこと。

なお、直接通信サービスは2024年内を目途に提供開始予定で、まずはSMSなどのメッセージ送受信から開始し、音声通話/データ通信も順次対応予定となっており、既存の携帯電話の周波数帯を使用することからすでに利用しているauのスマホのまま衛星と通信が可能となります。

KDDIでは世界各国の通信事業者とも協力して海外渡航時においてもこの衛星とスマホの直接通信サービスが利用できるよう検討していき、世界中にいる家族や友人との連絡手段として、また緊急時にも活用できるようにしたいとしています。

なお、同社ではは今後もStarlinkの活用などによって利用者に安定的な通信サービスを提供するほか、事業環境の変化に迅速に対応しながら経済発展と社会課題の解決を両立するレジリエントな未来社会に向けて掲げた「KDDI VISION 2030」である「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる」ことをめざしていくということです。

KDDIは日常をつなぐため生活動線のエリア整備を「ずっと、もっと、つなぐぞ。」をスローガンとして積極的に行い、au通信網における4G LTEの人口カバー率は99.9%を超えており、また非日常をつなぐ通信エリアの実現に向けて光ファイバー回線を敷設しづらい地域においてはすでにStarlinkをバックホール回線としたau基地局を順次展開しています。

しかしながら、日本国土は1万6千以上の山々と1万4千以上の島々を有しており、諸外国と比べて国土面積に占める可住地面積率は33%(欧米では約60%以上)と小さく、地理的条件により基地局の設置が困難な場所が存在することから国土における5Gや4Gなどの携帯電話ネットワークの面積カバー率は約60%に留まっています。

そうしたことからこれまでの取り組みに加え、新たに直接スマホが衛星につながることによって「日本のどこにいても、つながらないがなくなるように」を実現していくことにしたということです。なお、山が多いと思われるスイスでも9千程度の山々となっており、島々についても日本は世界で5番目に多い国だという。

一方、Starlinkは低軌道衛星を使用する世界初かつ最大の衛星群を活用し、世界中にて高速で低遅延のインターネットを提供しています。これにより、どこにいてもストリーミングやオンラインゲーム、ビデオ通話などをサポートするブロードバンドインターネットが利用可能となっています。

設計および運用は世界をリードする航空宇宙企業であるSpace Xが独自に行なっており、宇宙船および軌道上のオペレーションに関する豊富な経験を活用して世界で最も先進的なブロードバンドインターネットシステムを展開するとともに、既存のスマホに直接接続するための衛星群を提供します。

なお、KDDIでは基本的に同社に割り当てられている既存の携帯電話ネットワーク用の周波数を利用することを予定しており、いわゆるミッドバンド(1.x〜2.xGHz帯)の周波数帯を使えるように国内外のルールをクリアしていく計画だとし、au通信網が圏内の場合には基本的にはau通信網を利用し、圏外の場合に衛星に直接接続するような形となるということです。

記事執筆:memn0ck

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・KDDIとスペースX、衛星とスマホの直接通信サービスを提供 | 2023年 | KDDI株式会社
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(引用元:livedoor news)

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