シャープとE Inkがデジタルサイネージ分野で協業!42型モノクロ電子ペーパーディスプレイ「ePoster」を発売 |
E Ink Holdings(以下、E Ink)およびシャープは29日、E Inkの電子ペーパー技術を応用してデジタルサイネージ市場における電子ポスター分野で協業すると発表しています。合わせてシャープが表示した画像を保持するための電力が不要な高い省エネ性能を実現した42型モノクロ電子ペーパーディスプレイ「ePoster(型番:EP-421)」を日本市場にて2023年4月上旬に発売します。
ePosterは電子ペーパー分野のパイオニアであり世界最大手のE Inkの電子ペーパー技術を搭載し、紙のように高い視認性と必要なときに表示を書き換えることのできる電子ディスプレイの特長を両立させ、“消費電力0W”での表示保持の実現しており、表示を書き換えるときのみ電力を必要とするため、一度表示すれば電源を抜いてもそのまま表示を維持することが可能です。
これにより、店舗やイベント会場などでのお知らせや広告用途、工場・倉庫での予定表掲示など、電子ポスターとして活用できるとのことで、カーボンニュートラル時代の表示保持時“消費電力0W”の新たな電子ポスターとして提案し、今後はサイズ展開やカラーモデルなどのラインアップ拡充に取り組んでいくとしています。
デジタルサイネージは豊富な情報をタイムリーかつ表現力豊かに発信できることから広告用途はもとより、公共空間やさまざまな施設におけるコミュニケーションツールとして普及が進んでいます。一方、電源のない場所や強度や耐荷重の問題からデジタルサイネージの設置が困難な場所があり、紙のポスターもいまだ多くのシーンで活用されています。
そうした中でE Inkの電子ペーパー技術は視認性や携帯性など、紙の特長を電子ディスプレイ上で実現し、表示の保持に電力を必要としない独自技術によってこれまで電子書籍リーダーや電子ノート、店舗用の棚札など、さまざまな市場において革命を起こしてきました。
またシャープは2005年にデジタルサイネージ事業へ参入して以来「街を変える・オフィスを変える」をテーマに電子ディスプレイの開発のみならず、設置場所に応じた企画・プロデュース、コンサルティング、システム構築から設置、保守メンテナンスまでをワンストップで担い、デジタルサイネージ分野のリーディングカンパニーとして市場をリードしてきました。
今回、両社は互いの強みを融合することで、カーボンニュートラルに貢献する電子ポスターの普及促進に取り組むことを目的に約3年前より協議を開始し、国内外の展示会にプロトタイプを出展するなど、マーケティング活動も実施して市場性・将来性を確認してきましたが、協業の第一段として42型モノクロ16階調2880×2160ドット電子ペーパーディスプレイのePosterを発売することになったということです。当初月産台数は100台とのこと。
電子ペーパーディスプレイはバックライトを搭載しておらず、表示保持時の“消費電力0W”を実現した上、外光の反射を利用して表示するので明るい環境下でも高い視認性を確保しており、サイズは約908.8×694.6×33.8mm(突起部を除く)、質量は約8kgと、薄型軽量も実現しているとのこと。また防水・防塵(IEC規格IP65相当)にも対応しているほか、音声出力端子として3.5mmイヤホンマイク端子も搭載しています。電源は専用ACアダプターを使用します。
さらにUSB Type-A端子(USB 3.0)×2やUSB Type-C端子×1を搭載しており、表示するコンテンツはUSBメモリーで簡単に更新できるほか、有線LAN端子(10BASE-T/100BASE-TX)×1やIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)にも対応しており、シャープ独自のコンテンツ配信・表示システム「e-Signage S」にも対応(別売)しているため、ネットワーク経由での表示の更新などが可能で、管理・運用も円滑に行えます。
これにより、シャープが長年培ってきたデジタルサイネージの設置・運用に関わるノウハウや日本全国にまたがるサービス網を活用し、紙のポスターに替わる電子ポスターとしての提案やこれまでデジタルサイネージの設置が困難だった場所への提案を、積極的に推進していくということです。なお、協業に当たってE Inkの日本法人であるE Ink Japanの代表取締役を務める住田直樹氏とシャープの執行役員 スマートビジネスソリューション事業本部長の河村哲治氏は以下のようにコメントしています。
<E Ink Japan 代表取締役 住田直樹氏>
「電子ペーパー技術を搭載したシャープの『ePoster』の展開に協力できることを大変嬉しく思います。世界は、二酸化炭素の排出量削減を目指しています。E Inkは、持続可能な社会の実現に向け、電力網を必要としないソリューションの提供に取り組んでいきます。」
<シャープ 執行役員 スマートビジネスソリューション事業本部長 河村哲治氏>
「電子ペーパーの第一人者であるE Inkとタッグを組み、電子ポスター市場の発展に貢献できることを大変光栄に思います。長時間表示が求められるデジタルサイネージにおいて、表示保持時“消費電力0W”の実現は画期的なことであり、カーボンニュートラル時代に相応しい新たな市場形成に邁進してまいります」
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・E Inkとシャープが電子ペーパー技術を応用した電子ポスター分野で協業|ニュースリリース:シャープ
・42型モノクロ電子ペーパーディスプレイ『ePoster(イーポスター)』<EP-421>を発売|ニュースリリース:シャープ
・電子ペーパーディスプレイ eposter 42型「EP-421」:シャープマーケティングジャパン
(引用元:livedoor news)