2022年11月12日

JR東日本がQRコードを利用した物理的にチケットレスな乗車サービスを2024年度以降に開始！

東日本旅客鉄道（以下、JR東日本）は8日、同社が運行するJR東日本エリアの新幹線・在来線全線（BRTによる運行区間を除く）においてチケットレス化の新しい手段として非接触IC機能「FeliCa」を利用した電子マネー・乗車券「Suica」を持っていない人でも駅の券売機や窓口を経由せずに乗車できるように「QRコード」を利用した乗車サービスを2024年度以降に順次開始すると発表しています。

2022年12月から開始する自動改札機の老朽取替に合わせて一部の改札（通路）にQRリーダーを搭載した新型自動改札機を設置していき、事前に「えきねっと」で購入した電子切符「QRチケット」のQRコードをスマートフォン（スマホ）などに表示し、この改札機がQRコードを読み取ることによって利用できるようになります。

まずは2022年12月から代々木駅で新型自動改札機の設置を予定しており、2024年度下期に東北エリアからサービスが開始され、以降順次提供エリアを拡大していき、サービス提供区間はエリアを分けて段階的に拡大する予定で詳細は決まり次第随意案内するとのこと。また新型自動改札機の設置箇所から新たなQRコードによる乗車サービスを行うものではないということです。

同社では詳細なサービス開始日や利用方法などが決まり次第お知らせするとしています。一方、既存のSuicaについても首都圏エリアでは現在、約95％の人が交通系ICカードを利用しているため、今後もSuica利用エリア拡大や地域連携ICカードの導入拡大など、物理的なチケットレス化を推進していくとのことです。

同社ではグループ経営ビジョン「変革2027」においてめざしている「シームレスでストレスフリーな移動」の実現やウィズコロナ・ポストコロナ社会における利用者の非接触ニーズに応えるために、またSDGsの観点から持続可能な社会を実現するためにSuicaを軸とした物理的な「切符」のチケットレス化を推し進めています。

そうした中でこれまでに2020年2月から新宿駅新南口改札および高輪ゲートウェイ駅改札においてQRコードに対応した新型自動改札機の実証実験を実施してきましたが、今回、こうした取り組みの結果から実際に新型自動改札機が2022年12月より順次導入され、この新型自動改札機によってQRコードによる乗車サービスを2024年度以降に順次開始することが発表されました。

QRコードによる乗車サービスは事前にえきねっとでQRチケットを予約・購入しておき、乗車する際に「えきねっと」アプリに表示されるQRコードを新型自動改札機のQRリーダー部分にQRコードにかざすと改札を通れるようになっており、Suicaを持っていない人でもJR東日本エリアの新幹線や在来線にてチケットレスでシームレスに利用できるようになります。

QRチケットはサービス開始後はえきねっとにおいて予約・購入する際に乗車券類を「QR乗車」を選択できるようになり、チケット購入後はえきねっとアプリにて「QRチケットを表示」ボタンをタップすると、乗車に必要なQRチケットが表示されるようになり、QRチケットの予約・購入情報をセンターサーバーと連携して管理し、改札機が読み取ったQRチケットの情報をもとにセンターサーバーで乗車券類の有効判定を行うようになっています。

新型自動改札機（在来線用）へのQRリーダー設置例（開発中のため、画像はイメージ）

なお、自動改札機を設置していない駅では利用者自身でアプリ上にて利用開始・終了する方法を検討しているとのこと。JR東日本ではより多くの人に物理的なチケットレスで鉄道を利用できる手段のひとつとしてQRコードを利用した新たな乗車サービスを導入していくとともに今回のサービス導入を通してより便利で快適な駅の新しい利用スタイルを提案していくということです。

アプリ名：えきねっとアプリ｜新幹線・特急列車の予約
価格：無料
カテゴリー：旅行＆地域
開発者： East Japan Railway Company eki-net
バージョン：2.2.4
Android 要件：Android 8.0 以上
Google Play Store：https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.net.eki.app

アプリ名：えきねっとアプリ新幹線・特急列車の予約
価格：無料
カテゴリー：旅行
開発者：East Japan Railway Company
バージョン：2.2.4
互換性：iOS 12.0以降が必要です。
iTunes Store：https://itunes.apple.com/jp/app/id1484923959?mt=8