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| GoogleとQualcommが連携してAndroidのOSバージョンアップやセキュリティー更新のサポート期間を延長！ |
GoogleおよびQualcomm傘下のQualcomm Technologiesは16日（現地時間）、Googleが提供するスマートフォン（スマホ）やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」においてより多くの製品で最新のOSバージョンを利用できるように「Project Treble」を拡張して強化すると発表しています。
Project Trebleは各メーカーなどが独自に機種ごとに実装する部分とAndroidのOSフレームワークを切り離すことでOSバージョンアップを簡単に行えるようになる仕組みで、2017年に発表されてAndroid 8.x（開発コード名：Oreo）より実装されてきました。
これにより、Qualcomm Technologiesが発表した新しいハイエンド向けチップセット（SoC）「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」などのProject Trebleの拡張機能に対応した「Snapdragon」シリーズではAndroidの4世代のOSバージョンと4年間のセキュリティーアップデートをサポートするようになるということです。
Android 9（開発コード名：Pie）とAndroid 10、Android11の比較
Googleではここ数年、Project Trebleを導入するなどによってOSの更新をより簡単かつ迅速に展開できるようにすることに重点を置いており、実際に最新OSがメーカーによって早期に採用され、利用者に多く提供されてきているということです。
Android 11がリリースされた時点で、Android 10には6億6700万人のアクティブユーザーがおり、その82％がネットワーク経由によるソフトウェア更新（OTA）を介してAndroid 10にOSバージョンアップし、最新のAndroid 11についてもすでに多くのメーカーがプリインストール製品を発売したり、ソフトウェア更新を提供開始したりしています。
そうした中でGoogleはQualcomm Technolgiesと協業してProject Trebleの機能拡張を行い、新たにAndroidのOSフレームワークがメーカーなどが独自に機種ごとに実装する部分との下位互換性を保証し、OSバージョンごとのメーカー独自実装を再利用しやすくなるだけでなく、異なるメーカーによる独自実装の間でも同じAndroidのOSフレームワークを利用しやすくなるということです。
またProject Trebleによって新しい要件が過去に遡ることがないため、下位互換性の保証と合わせることで、メーカーはOSバージョンアップをより迅速にサポートするための柔軟な選択肢ができ、古いバージョンへのメーカー独自実装に触れる必要なくOSフレームワークのみを更新可能となります。
一方、これらはSoCベンダーからすると問題が複雑化することになり、SoCの製品への採用から3年後にはOSフレームワークとメーカー独自実装の最大6つの組み合わせをサポートする必要が出てしまいますが、今回、GoogleとQualcomm Technologiesではこの問題を解決したとのこと。
これにより、SoCの非再帰性原則を利用したSnapdragonシリーズでは4世代のOSバージョン（製品の発売時に搭載するバージョンに加えて3回のOSバージョンアップ）と4年間のセキュリティーアップデートをサポートするようになるということです。
さらにQualcomm Technologiesでは同社の複数のSoCで同じOSフレームワークを利用するようになり、サポートするOSフレームワークとメーカー独自実装の組み合わせが劇的に減り、開発コストが大幅に削減されるとしています。
これらの変更はAndroid 11以降に発売されるすべてのSoCに適用され、GoogleではQualcomm Technologiesと連携してOSバージョンアップやセキュリティーアップデートの提供期間をより長くし、ユーザーがより長く最新のAndroidを利用できるようになることを望んでいます。
■関連リンク
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・Qualcomm and Google Announce Collaboration to Extend Android OS Support and Simplify Upgrades | Qualcomm
・Android Developers Blog: Treble Plus One Equals Four
（引用元：livedoor news）
