アップルがスマホなど向け次期プラットフォーム「iPadOS 14」を発表! |
Appleは22日(現地時間)、アメリカ・カルフォルニア州クパチーノにある同社本社から開発者向けイベント「WWDC 2020(Worldwide Developers Conference 2020)」の基調講演「Apple Special Event
June 22, 2020」( https://www.apple.com/apple-events/june-2020/ )をオンライン中継にて開催しました。なお、WWDC 2020は現地時間(PDT)の2020年6月22日(月)から6月26日(金)までオンラインにて実施されます。
その中でタブレット「iPad」シリーズ向けのプラットフォーム「iPadOS」の次期バージョン「iPadOS 14」を発表し、同時に発表したスマホなど向け次期プラットフォーム「iOS 14」の機能にはもちろん対応するほか、さらにiPadOS 14ではiPadに適したデザインとなり、通話への対応やペン入力「Apple Pencil」による新機能で手書きノートをが使いやすくなったりしています。
iPadOS 14もiOS 14と同様に開発者向けベータ版が同日から提供開始され、一般ユーザー向けベータ版が7月から、正式版は今秋に提供予定で、アップデート対象機種は現行のiPadOS 13と同様にすべてのiPad ProおよびiPad(第5世代)、 iPad Air 2以降、iPad mini 4以降の15機種にて無料でOSバージョンアップが可能となっています。
iPadOS 14の特徴をまとめたインフォグラフィックス
iPadOS 14の対象機種
iPadOS 14は現在のiPad向け最新プラットフォームであるiPadOS 13の次のOSバージョンです。プレゼンテーションには同社Software Engineering担当のSenior Vice PresidentのCraig Federighi氏を中心に登壇して説明し、iPadOS 14ではさらにiPadに適したデザインに改善されているということです。
特に検索はiPadOS 14でいちから再構築され、アプリの検索や起動から連絡先、ファイル、クイック情報へのアクセス、人や場所に関する一般的な質問への回答を得ることまで事実上あらゆるものを素早く見つけるために1つのツールバーが導入されます。
よりiPadに適したユーザーインターフェース(UI)に
新しいコンパクトなデザインによってアプリを離れることなく、どこからでも検索を開始でき、Web検索はさらに強力で洗練されており、検索項目を入力するとより関連性の高い提案が表示され、検索結果にアクセスできますタップするだけになっています。
写真やファイル、メモ、カレンダー、アップルミュージックなど、多くのアプリでサイドバーが再設計され、ナビゲーションが1か所に統合され、コンテンツを前面と中央に保ちながらアプリ内を簡単にナビゲートできるようになり、合理化されたツールバーと新しいプルダウンメニューによってすべて1か所でアプリのコントロールにアクセスできます。
新しいサイドバーとツールバー
新デザインの写真アプリやファイルアプリ
電話とFaceTimeの着信は小さなバナーとして表示されるため、画面全体に表示されることはなく、素早くタップして電話に出るか、フリックするだけで簡単に終了して仕事に戻ることができます。またSiriがアクティブ化されると画面の右下に表示されるようになり、リクエストを行っているときに画面上の情報をシームレスに参照でき、他のアプリを起動したり音楽を制御したりするとすぐに邪魔になりません。
電話アプリを紹介するCraig Federighi氏
着信はiPhoneと同時も可能
Siriが右下に表示
Apple Pencilを使用した新機能「Scribble」が提供され、任意のテキストフィールドに書き込むことができるようになり、テキストフィールドは自動的に入力されたテキストに変換され、iMessageへの返信やSafariでの検索などのアクションをすばやく簡単に実行できます。
手書きとテキストへの変換はすべてiPad上で行われるため、プライベートで安全に保たれます。またスマートセレクションはメモを取るときに機械学習(ML)を利用して手書きと図面を区別するため、手書きのテキストを簡単に選択や切り取り、入力したテキストとして別のドキュメントに貼り付けることができます。
さらに形状認識によって幾何学的に完璧な形状を描画してノートに便利な図やイラストを追加するときに正しい位置にスナップでき、データ検出機能は手書きのテキストを処理して電話番号や日付、住所を認識し、書かれた番号をタップして電話をかけたり、イベントをカレンダーに直接追加したり、マップに場所を表示したりするなどのアクションを実行できるようになります。
なお、Scribbleは最初は英語および繁体字中国語、簡体字中国語、中国語と英語の混合をサポートし、言語を切り替える必要なく、英語と中国語の単語を一緒に書くことができます。
Scribble
ARKit 4では開発者がiPad Proの新しいLiDARスキャナーによってキャプチャーされたさらに正確な深度情報にアクセスできるまったく新しい深度APIを提供します。このDepth APIを使用してアプリで強力な新機能を実行でき、例えば、より正確な仮想試着のために身体測定を行ったり、部屋を塗装する前に塗装色がどのように見えるかをテストするなどです。
またARKit 4はではiOSおよびiPadOSアプリ用のロケーションアンカーを導入し、利用可能な場合にはマップアプリの新しい地図の高解像度データを活用してARエクスペリエンスを世界の特定のポイントに固定します。
ARKit 4
すべてのアプリは追跡する前に利用者の許可を取得する必要があり、今年後半にはアプリ配信マーケット「App Store」のページに開発者の自己申告によるプライバシーに対する概要がシンプルで理解しやすい形式で表示され、既存のアカウントをAppleでサインインするようにアップグレードし、アプリの位置情報へのアクセスを許可するときに正確な位置ではなく、おおよその位置をアプリデベロッパーと共有することを選択できます。またアプリでのマイクとカメラの使用に対する透明性をさらに高めることができます。
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(引用元:livedoor news)