シャープの5Gフラグシップスマホ「AQUOS R5G」を総括!気に入った点・気になった点をまとめて紹介 |
NTTドコモおよびau、SoftBankの移動体通信事業者(MNO)の大手3者から販売中のシャープ初の「5Gデータ通信(第5世代移動体通信システム)」に対応した記念すべきスマートフォン(スマホ)「AQUOS R5G」はフラグシップに位置付けられるモデルとして申し分ない高性能機となっています。
筆者も購入し、これまでに開封と外観、同梱品のチェックやベンチマークを交えた先代モデル「AQUOS R3」との比較をお送りしてきましたが、本記事では実際にAQUOS R5Gをしばらく使っていて「気に入った点」と「気になった点」をまとめて紹介したいと思います。
【AQUOS R5Gの気に入った点】
まずはAQUOS R5Gを実際に使っていて「気に入った点」や「オススメできる点」を挙げていきます。
・国内向けAndroidスマホにおける頂点に立つ基本性能
チップセット(SoC)はQualcomm製のハイエンド向け「Snapdragon 865(SM8250)」を搭載し、さらに内蔵メモリー(RAM)の容量は12GB、本体ストレージの容量は前モデルとなるAQUOS R3の倍の256GBと現時点での国内向けAndroidスマホとしては最上位のものとなっており、動作面については文句のつけようがありません。
・指紋センサーの読み取り精度がさらに前モデルから向上
AQUOS R3のものと比べ、指紋センサーの横幅が大きくなり、筆者の体感ではありますが、読み取り精度が向上しているように感じました。ディスプレイ下部に指紋センサーがあることで、カメラと指紋センサーによるダブルノッチ(切り欠き)となっていますが、実際に本機を使っていて気になることはありませんでした。
左側がAQUOS R5G。専用センサーを独立して搭載するメリットとして画面内指紋センサーよりも読み取り能力は高いと思われます(もちろん、画面内指紋センサーを搭載することによるメリットも無視はできないのですが)
・カメラ機能は動画に強く、静止画撮影もさらに美麗になった
これまでもAQUOS Rシリーズは“動画に強い”を特徴としていましたが、AQUOS R5Gのカメラは8K・4K解像度での動画撮影はもちろん、AIが被写体を判別して追いかけズームをしてくれる「フォーカス撮影」機能を搭載するなど、動画の撮影機能がさらに強化されています。
カメラの基本的な機能としても4つの画素をまとめて1画素として撮影することで、より多くの光を取り込んで明るく撮ることができるようになる最近のスマホカメラのトレンドもキチンを抑えています。例えば、以下の3枚の画像は1200万画素設定のフルオートで撮影したものをリサイズのみ行っています。
十分な明るささえあれば、驚くほど鮮やかな写真が撮れます
・ゲーミング関連メニューも完備
ゲームプレイ中の画面録画機能や通知のカットなどのゲームのプレイ動画配信などをされている人には特に便利な機能も一通りサポートされています。ただし、Black Shark2やAQUOS zeroなどのゲーミングモデルスマホではないので、オーバークロックモードなどは搭載されていない点はご注意を。
プルダウンメニューから簡単に録画の開始ができる。設定項目もちょっとしたゲーミングモデル並みに充実しています
・放熱性能が非常に優秀
先代のAQUOS R3から搭載されていたサーモマネジメントシステムがアップデート(さらに効率化)して放熱性能が強化されています。さらにAQUOS zeroシリーズが採用していた充電用ICを2つ搭載することで、熱源を分散する仕組みも採用しました。
これにより、充電しながらゲームや動画を楽しんでも本体が熱を持ちにくくなり、実際に高負荷なゲームを走らせてみてもこれまで以上に本体が熱を持ちにくくなっているように感じます。
また排熱がしっかりしているということは製品寿命も延びることになると思われるので、本機の最大2年のアップデート補償期間が活きるポイントとなることでしょう。
【AQUOS R5Gの気になった点】
続いて、逆に「気になった点」や「改善して欲しい点」をまとめます。
・ワイヤレス充電非対応
これまでの記事でも触れましたが、先代モデルのAQUOS R3で対応していたワイヤレス充電(Qi)が今回のAQUOS R5Gでは省かれた機能のひとつとなっています。筆者はAQUOS R3などでは置くだけでサクっと充電していただけにその手軽さは代えがたいもので残念に思います。
・暗所撮影はやっぱり苦手
AQUOS R5Gの写真撮影機能は十分な明るさの撮れる場所での撮影は期待十分な画像となまりすが、光量の少ない夜間や暗所の撮影はかなり厳しいです。以下の2枚の画像も1200万画素設定のフルオートモードにて撮影し、リサイズだけしたものとなります。
暗い場所での撮影はかなりノイズがでてしまいます
・「なめらかハイスピード表示」利用時に正常に動作しないアプリがある
特に2D描画を多用するゲームアプリに見られる傾向があります。主な不具合としては「アプリ全体の動作速度そのものが倍となり、操作しづらくなる、もしくはゲームの難度が極端に上昇する」といったものです。
これは先代のAQUOS R3にも見られたもので、製品の仕様(?)によるものと思われ、「なめらかハイスピード表示」の機能をオフにすることで、これらの動作は回避されますが、2D系のゲームこそ、なめらかな表示が映えるんですよね……。
・AQUOS R3に搭載されていた「アシスタントキー」(サイドボタン)が削除された
Googleアシスタントをワンボタンで呼び出すことのできる本体横に設置されていた物理キーがAQUOS R5Gではなくなっています。カスタムキーとして指定したアプリを登録して起動ができたり、カメラアプリでのシャッターキーとしても利用できたため、AQUOS R3で筆者は非常に重宝していました。この点が今回一番もったいないと思った部分です。
代替えのボタン操作を割り当てられることができますが、カメラのシャッターキーとしては位置の関係上非常に使いづらいのです
・AQUOS R3と比べると本体カラーのバリエーションに乏しい「今回、赤なくて悲しい」先代AQUOS R3では本体カラーのバリエーションが「プレミアムブラック」と「プラチナホワイト」、「ラグジュアリーレッド」(NTTドコモ専売色)、「ピンクアメジスト」(au専売色)、「エレガントグリーン」(SoftBank専売色)と各者限定のものを含めると全5色あったのが、今回のAQUOS R5Gでは「オーロラホワイト」(NTTドコモ・au専売色)、「ブラックレイ」(NTTドコモ・ソフトバンク専売色)、「アースブルー」(au・ソフトバンク専売色)と3色しかありません。個人的には色を選ぶ楽しみももう少し欲しかったなー、と個人的には思いました。もちろん、5G対応の初モノなので冒険できない部分もあったのは承知していますが……。
【まとめ:AQUOS R5Gを勧めたい人・勧めにくい人】
ズバリ、今回のAQUOS R5Gを特にオススメしたい人は、
・現行のAndroidスマホの最上位スペックが欲しい人
・動画撮影機能を重視したい人
・おサイフケータイや防水防塵などの機能を持つ、Androidでスマホ向けゲームをバリバリ遊びたい人
・夜間の撮影機能はあまり気にしない人
です。
逆にオススメにくい人は、
・夜間や暗所での撮影機能にこだわりたい人
・Xperia 1 IIのような「カメラ全振り」なスマホが欲しい人
・豊富な周辺機器(本体カバーなど)を一緒に選んで使いたい人
といったところでしょうか。
AQUOS R5Gを使っていて個人的に感じた点としては、
・AQUOS R5Gは「AQUOS R」シリーズの5GモデルであってAQUOS R3の直接の後継モデルではないと感じた。
・R3と比較して大型化したけど、本体重量は微増(約185g→約189g)のため気にならなかった。
・純粋に本機単体の評価としては文句がほとんどつけられない超優等生スマホ。
・IGZOディスプレイは非常に鮮やか。IGZOを磨き続けたシャープは間違ってなかった・カラバリに赤がない
というものでした。
実際の動作は非常に軽快で操作性も上々ですし、スペックは文句なしの高性能で、今後広がっていくであろう5G対応であり、今後の活躍にも期待できます。
また機能の修正や追加、セキュリティーアップデート、OSバージョンアップも保証(発売から最大2年間)もあるので、長く使っていける安心感もあります。
総評としては「ちょっぴり足りてないと感じる部分もあれど、広く多くの人に勧めやすいハイスペックスタンダード」な1台ではないでしょうか。正直、買って損なしなスマホだと思いますよ!
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(引用元:livedoor news)