iPhone 8s的なAppleの小型&廉価なスマホが2020年春に登場か?写真はiPhone 8 |
日本経済新聞は4日、Appleが2020年春にスマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズにおいて小型で価格を抑えた新製品を発売することが明らかになったと伝えています。現在、Appleでは2017年11月に発売した「iPhone X」から続く大画面なフルスクリーンモデルを展開していますが、高価なこともって販売台数が落ち込んでいます。
そこで、現行の「iPhone SE」の後継機種として「iPhone 8」や「iPhone 7」、「iPhone 6s」、「iPhone 6」の4.7インチとほぼ同じ画面の大きさで、高価な有機ELではなく、安価な液晶を採用することで価格を抑え、ライバルのサムスン電子が販売している「Galaxy A30」などの競合商品に対抗するとしています。
Appleでは現地時間9月10日(日本時間9月11日)に発表会「Apple Events – Keynote September 2019」を開催し、次期スマホ「iPhone 11」(仮称)シリーズなどの新製品を発表すると見られていますが、恐らくこれまでの噂などからiPhone Xから続く価格の高い高級機種になると予想されています。
一方で世界的に経済が減速しているほか、日本ではスマホなどの携帯電話販売の施策が総務省の方針で大きく変わり、通信料金と製品価格の分離によって特に高級機種は販売しにくくなっていることもあり、高級機種は販売台数が伸び悩んでいます。
世界的には販売台数シェアでは2019年第2四半期(4〜6月)にAppleはサムスン電子やファーウェイに続いて3位となっているものの、Gartnerの調査では前年同期比でサムスン電子が+1.1%、ファーウェイが+2.5%とシェアを伸ばしているのに対し、Appleは-1.4%とシェアを落としており、4位のXiaomiが+0.2%、5位のOPPOが同率と上位5社の中で唯一マイナスとなっています。
Gartnerによる2019年Q2のスマホメーカーシェア上位5社(「Gartner Says Global Smartphone Sales Continued to Decline in Second Quarter of 2019」より)
そうした中で日本でもauなどがGalaxy A30を発売したほか、SIMフリーでも「HUAWEI P20 lite」などの“lite”シリーズや「OPPO AX7」などの低価格モデルが人気となっており、Appleでもそれらに対抗するため、旧機種のiPhone 8やiPhone 7、iPhone 6sなどを現在も販売しており、現時点では日本ではまだこれらの旧機種が人気で販売ランキングでは上位に並んでいます。
これらの旧機種をいつまで販売するかにもよりますが、そろそろiPhone 6sは発売から4年経っており、機能的にもiPhone 7から対応している防水・防塵やおサイフケータイ(FeliCa)にも対応しておらず、Appleの直販によるSIMフリー版はすでに販売終了しているため、そろそろ携帯電話会社での販売も終了しそうです。
また小型かつ低価格なモデルとして2016年3月に発売したiPhone SEも同様で、AppleとしてはiPhone Xから続く大画面かつ高価格な製品とは別にiPhone SEやiPhone 8の代わりになるような小型かつ低価格な新製品を投入する戦略は大いに有り得そうです。なお、日本経済新聞では「複数の関係者が日本経済新聞の取材で明らかにした」としています。
BCNランキングの直近の週間売れ筋ランキング(2019年08月19〜25日)では1位がauのiPhone 8 64GB、2位がSoftBankのiPhone 8 64 GBに(「スマートフォン 週間売れ筋ランキング – BCN+R」より)
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・iPhone廉価版、20年春にも発売へ 米アップル :日本経済新聞
(引用元:livedoor news)