グーグルの廉価スマホ「Pixel 3a」と「Pixel 3a XL」が分解! |
Googleから5月7日(現地時間)に発表された最新スマートフォン(スマホ)「Pixel 3a」および「Pixel 3a XL」。日本でも公式Webショップ「Google ストア」にて予約販売が実施されており、最速で5月16日(木)にお届けとなっていたのに加え、SoftBankから5月17日(金)に発売され、現在予約受付中となっています。
Googeの「Pixel」シリーズやAppleの「iPhone」シリーズなどのメジャーなグローバルモデルでは発売直後の恒例ともなっているiFixitなどの修理業者を中心にPixel 3aとPixel 3a XLについても分解が行われていますのでどういった部品が使われているかなどを紹介したいと思います。
Pixel 3aの分解後の各パーツ
PixelシリーズについてはiPhoneシリーズと違って公式な製品情報にかなり詳細な仕様が掲載されており、特に分解によって不明なスペックが判明するといったことはありませんが、例えば、Pixel 3aとPixel 3a XLではディスプレイの有機ELパネルがSamsung Display製であることが明らかになるなど、使われいてるパーツが判明しています。
有機ELパネルはPixel 3およびPixel 3 XLではLG Display製で、iFixitによると問題があったとしており、Pixel 2およびPixel 2 XLで用いていたSamsung Display製に戻したのではないかということです。また修理する際には有機ELパネルは非常に薄いため、折らないように気をつけるべきだとしています。
またディスプレイは1本のリボンケーブルでマザーボードに繋がれていたり、同社が用いている器具「iOpener」を使わずに分解できるような簡単に剥がせる発泡性タイプの接着剤でディスプレイが固定されているなど、最近の製品としては分解しやすく数年前を思い出すような設計になっているとのこと。なお、開けやすいのは完全防水に対応してないからというのもありそうです。
機種 | Pixel 3a | Pixel 3a XL | Pixel 3 | Pixel 3 XL |
画面 | 5.6型FHD+ OLED (441ppi) |
6.0型FHD+ OLED (402ppi) |
5.5型FHD+ OLED (443ppi) |
6.3型QHD+ OLED (523ppi) |
大きさ | 151.3×70.1×8.2mm | 160.1×76.1×8.2mm | 145.6×68.2×7.9mm | 158.0×76.7×7.9mm |
重さ | 147g | 167g | 148g | 184g |
SoC | S670 | S670 | S845 | S845 |
RAM | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB | 64・128GB | 64・128GB |
背面カメラ | 12MP | 12MP | 12MP | 12MP |
前面カメラ | 8MP | 8MP | 8MP+8MP | 8MP+8MP |
イヤホン端子 | ○ | ○ | ー | ー |
防水/防塵 | IP52 | IP52 | IP68 | IP68 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ | ○ |
電池容量 | 3000mAh | 3700mAh | 2915mAh | 3430mAh |
メイン基板には表側にQuacomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 670(SDM670)」(オクタコアCPU+Adreno 615 GPU)やMicron製「MT29VZZZAD8DQKSL」(64GB Flashストレージ+4GB LPDDR4X DRAM)、フロントエンドモジュールと見られるAvago製「AFEM-9046」、電圧制御発振器と見られるQorvo製「QM78035」、Qualcomm製パワーマネージメントIC「PM670A」が搭載。
また裏側にはGoogle製Titan Mセキュリティーチップ「H1C2M」やSTMicroelectronics製ARMセキュアコアマイクロコントローラー「ST33J2M0」、Qualcomm製ワイヤレスコンボSoC「WCN3990」、Qorvo製RFフュージョンモジュール「QM78012」、Qualcomm製RFトランシーバー「SDR660」、NXP製NFCコントローラー「81B05 38 03 SSD902」、村田製作所製「SWUA 370 90」とQualcomm製「PM670 」が配置されています。
基板正面。レッドがSDM670、オレンジがMT29VZZZAD8DQKSL、イエローがAFEM-9046、グリーンがQM78035、ブルーがPM670A
基板裏面。レッドがH1C2M、オレンジがST33J2M0、イエローがWCN3990、グリーンがQM78012、ライトブルーがSDR660、ブルーが81B05 38 03 SSD902、パープルがSWUA 370 90およびPM670
修理のしやすさは10段階中6となっており、多くの部品がモジュール化されており、標準T3トルクスネジのみが用いられ、ディスプレイを外せば簡単にパーツ交換ができ、ディスプレイも簡単に剥がせる接着剤が用いられているため、比較的用意に分解できる一方、部品を繋ぐリボンケーブルが長くて薄いため、誤って切断してしまいやすいので注意が必要だとしています。
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(引用元:livedoor news)