新タブレット「Apple iPad mini 5」が分解でより詳細な仕様が判明! |
日本を含む1次販売国・地域で3月末に発売された最新タブレット「iPad mini(第5世代)」および「iPad Air(第3世代)」。発売直後の恒例とも言えるiFixitなどの修理業者を中心に分解が行われており、内蔵メモリー(RAM)や電池パックの容量などの詳細なスペックが明らかにされています。
iPad mini(第5世代)は従来までの「iPad mini」シリーズと同様に7.9インチサイズで、画面の下中央にホームボタンを搭載したクラシックデザインのタブレットとなっており、スペックアップ以外にも新たにペン入力「Apple Pencil」に対応しました。
一方、iPad Air 3は従来までの「iPad Air」シリーズの9.7インチではなく1.05インチサイズですが、ホームボタンを搭載したクラシックデザインは継承しつつ、スペックアップとApple Pencil対応となりました。今回、分解したことによってAppleが公開していないスペックが判明しているので紹介しつつ、過去の製品と比較したいと思います。
iPad mini 5の分解した状態
iPad mini 5は約7.9インチQXGA(1536×2048ドット)Retinaディスプレイ(326ppi)を搭載し、指紋認証「Touch ID」を兼ねたホームボタンを画面の下中央に搭載しています。本体カラーはシルバーおよびスペースグレイ、ゴールドの3色展開。
前機種「iPad mini 4」からはサイズやデザインはほぼ変わりなく、チップセット(SoC)が最新の「iPhone XS」などと同じ「Apple A12 Bionic」になり、最大2.49GHzのヘキサコアCPUやApple独自開発のGPU、AI処理に特化した「Neural Engine」が内蔵されています。
iPad mini 4(左)とiPad mini 5(右)の比較
またフロントカメラも約700万画素CMOS/F2.2レンズに向上しました。これらに加え、分解によってRAMが3GB LPDDR4Xであることが判明し、iPad mini 4の2GB LPDDR3から強化されています。なお、iFixitが分解した個体ではRAMはサムスン電子製「K3UH4H40AM-MGCL」とのこと。
SoCのApple A12 Bionicは「APL1W81」で、RAMが重ねて搭載されています。また内蔵ストレージ(Flash)は64GBと256GBのモデルがありますが、iFixitが分解したのは64GBモデルで東芝製「TSB3243VD1190CHNA1」となっています。
機種 | iPad mini | ||||
第5世代 | 4 | 3 | 2 | 初代 | |
画面 | 7.9型QXGA 326ppi |
7.9型XGA 163ppi |
|||
大きさ | 203.2×134.8×6.1mm | 200×134.7×7.5mm | 200×134.7×7.2mm | ||
重さ※ | 300.5g 308.2g |
298.8g 304g |
331g 341g |
308g 312g |
|
SoC | A12 Bionic | A8 | A7 | A5 | |
CPU | 6コア 最大2.49GHz |
2コア 最大1.5GHz |
2コア 最大1.3GHz |
2コア 最大1.0GHz |
|
GPU | 4コア Apple独自 |
4コア PowerVR G6450 |
4コア PowerVR G6430 |
2コア PowerVR SGX 543MP2 |
|
RAM | 3GB LPDDR4 |
2GB LPDDR3 |
1GB LPDDR3 |
512MB LPDDR2 |
|
ストレージ | 64GB 256GB |
16GB 32GB 64GB 128GB |
16GB 64GB 128GB |
16GB 32GB 64GB 128GB |
16GB 32GB 64GB |
電池容量 | 19.1Wh | 19.32Wh | 23.8Wh | 16.3Wh | |
背面カメラ | 8MP | 8MP | 5MP | 5MP | 5MP |
前面カメラ | 7MP | 1.2MP | 1.2MP | 1.2MP | 1.2MP |
指紋認証 | ○ | ○ | ○ | ー | ー |
気圧計 | ○ | ○ | ー | ー | ー |
ペン入力 | ○ | ー | ー | ー | ー |
※ 上段はWi-Fiモデル、下段はWi-Fi+Cellularモデル
一方、バッテリーは容量としてはiPad mini 4の19.32Whから19.1Whに若干減っていますが、電池持ち時間としてはSoCの省電力化などによって良い、もしくは同程度となっています。なお、iFixitが分解したのはWi-Fiモデルの「A2133」。
最後に分解して修理する難易度は10点満点中2点と低くなっており、その理由としては多くの部品はモジュールとして独立して交換できますが、Lightning端子がロジックボードにはんだ付けされているほか、電池交換は可能なものの、非常に困難で接着剤が多くの部品とケーブルを固定しており、修理を複雑にしているなどとしています。
iPad Air 3は約10.5インチ1668×2224ドットRetinaディスプレイ(264ppi)を搭載し、Touch IDを兼ねたホームボタンを画面の下中央に搭載しています。本体カラーはシルバーおよびスペースグレイ、ゴールドの3色展開。SoCはiPad mini 5と同様にApple A12 Bionicとなり、Apple Pencilに対応します。
Apple A12 Bionicは「APL1W81」、RAMはSK Hynix製「H9HKNNNDBMMUYR」で3GB LPDDR4X、ストレージは東芝製「TSB3243V40755TWNA1」で64GB NAND Flash、バッテリー容量は30.8Whとなっており、分解・修理のしやすさはiPad mini 5と同様に10点満点中2点と低くなっています。
機種 | iPad Air | iPad Pro | ||||
第3世代 | 2 | 初代 | 11インチ | 10.5インチ | 9.7インチ | |
画面 | 10.5型QXGA+ 264ppi |
9.7型QXGA 264ppi |
11型QXGA+ 264ppi |
10.5型QXGA+ 264ppi |
9.7型QXGA 264ppi |
|
大きさ | 250.6×174.1×6.1mm | 240×169.5×6.1mm | 240×169.5×7.5mm | 247.6×178.5×5.9mm | 250.6×174.1×6.1mm | 240×169.5×6.1mm |
重さ※ | 456g 464g |
437g 444g |
469g 478g |
468g 468g |
469g 477g |
437g 444g |
SoC | A12 | A8X | A7 | A12X | A10X | A9X |
CPU | 6コア 最大2.49GHz |
3コア 最大1.5GHz |
2コア 最大1.5GHz |
8コア 最大2.48GHz |
6コア 最大2.39GHz |
2コア 最大2.16GHz |
GPU | 4コア Apple独自 |
4コア PowerVR GXA6850 |
4コア PowerVR G6430 |
7コア Apple独自 |
12コア PowerVR Series 7XT |
|
RAM | 3GB LPDDR4 |
2GB LPDDR3 |
1GB LPDDR3 |
4GB・6GB LPDDR4 |
4GB LPDDR4 |
2GB LPDDR |
ストレージ | 64GB 256GB |
16GB 32GB 64GB 128GB |
16GB 32GB 64GB 128GB |
64GB 256GB 512GB 1TB |
64GB 256GB 512GB |
32GB 128GB 256GB |
電池容量 | 30.8Wh | 27.62Wh | 32.9Wh | 29.4Wh | 30.4Wh | 27.5Wh |
背面カメラ | 8MP | 8MP | 5MP | 12MP | 12MP | 12MP |
前面カメラ | 7MP | 1.2MP | 1.2MP | 7MP | 7MP | 5MP |
指紋認証 | ○ | ○ | ー | ー | ○ | ○ |
気圧計 | ○ | ○ | ー | ○ | ○ | ○ |
ペン入力 | ○ | ー | ー | ○ | ○ | ○ |
※ 上段はWi-Fiモデル、下段はWi-Fi+Cellularモデル
iPad Air 3の分解した状態
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(引用元:livedoor news)