葛藤抱える藤田菜七子、女性騎手ゆえのフィーバーに疑問も 「そんなんでいいのか」

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15日放送、テレビ東京「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」では、女性として歴代最多勝利を更新した騎手の藤田菜七子を特集した。

小学6年生から騎手に憧れていた藤田は、高校に進まず、競争率20倍以上の難関をくぐり抜けて騎手学校に進学。だが、厳しい環境の中、相談できる女性もおらず、地元の友達と遊んだ時は「高校生楽しそう」「ちょっとうらやましい」と感じたという。

特に筋力では男性との差が否めない。もともと瘦せ型の藤田は、自分だけが馬に乗れず、悔しい思いをし、「このまま騎手になれないんじゃないか」と悩むこともあったそうだ。

苦労の末に2016年にデビューを果たすと、競馬界はフィーバーとなった。だが、藤田は「女性だからという理由で取り上げられている」と心中を明かす。

藤田は「まだ大きいレースを勝ったわけでもないですし、成績を挙げているわけでもないのに、その中で注目していただけることは、すごくうれしいことですし、ありがたいことなんですけど、そんなんでいいのかって思うところもあって」と、複雑な想いを口にした。

葛藤を抱える藤田は「もっともっとたくさん勝ちたいと思っているので、満足はしていない」「いつかは成績でしっかりと注目してもらえるような騎手になる」と、さらなる向上を目指している。

そのために、群を抜く騎乗回数をこなしてきた。師匠である調教師の根本康弘も、レースや普段の調教で藤田が「騎手になったな」と感じると明かす。「性格も体格も持っているものが違う。自分なりの騎手として、レースなり、騎乗フォームなり、どんどん確立していければいい」と応援した。

藤田が憧れる騎手は、一人は武豊、そしてもう一人がリサ・オールプレス。43歳の今も現役を続けるニュージーランドのトップ騎手だ。

出産で一度は辞めながらも復帰し、2人の子供を持つ母親ながら成績を残しているオールプレスについて、藤田は「気持ちが強くて、カッコいいんですよね。私もリサ騎手みたいになりたい」と、先輩女性騎手への憧れを語った。

G1挑戦の権利となる31勝を記録し、女性騎手の歴代記録も更新した。だが、藤田は「一鞍一鞍大事に乗って、目標は次の1勝をすることで、それを積み重ねていきたい」と話す。

藤田は「今シーズンというよりは、ずっと騎手をやっていく以上、同じ目標でやっていきたい」と、記録更新が通過点に過ぎないかのように、さらなる成長に向けて努力を続けると意気込んだ。

(引用元:livedoor news)

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