2日放送、TBS「S☆1」では、元プロ野球監督の野村克也氏がぼやき解説。北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎に注目し、栗山英樹監督の采配に怒りを見せた。
夏休みをはさみ、1カ月ぶりのぼやき解説とあり、「緊張している」という野村氏は、ここまで4本の本塁打を放っている清宮に「たいしたもんだよ」と賛辞を寄せた。
かつての高卒1年目のスラッガーでは、松井秀喜氏が11本のホームランを打ったが、筒香嘉智は1本、大谷翔平は3本のみ。野村氏自身は、1年目に本塁打0本に終わっている。だからこそ、「自分の1年目を考えたら、すごい。すごいよね」と、清宮をたたえた。
その清宮の第1打席、徹底したインコース攻めを見て、野村氏は「インコースに強くないとプロじゃ生きていけない」とコメント。「『弱点はインコースにあり』、そういうスコアラーの評価」と、清宮が分析されていると話す。
続く第2打席もインコース攻め。野村氏は「普通は1打席目にインコース中心に攻めたから、2打席目は外角中心なんだけどな。よっぽどインコースに弱いという評価」とコメント。「インコース攻められて凡打している間はどんどん来ますよ」と、今後も清宮はインコース攻めに遭うと予想した。
第3打席で清宮が三振に倒れると、野村氏は「まだ速い球についていけないのかな」とコメント。「手玉に取られている」「見下されているよね。お前まだ早いよって」と、厳しくぼやいている。
しかし、同点で迎えた8回表、無死1、2塁というチャンスで清宮に代打が送られると、野村氏は「こんなところで代えるか?何やってるんだよ。オレなら代えない。これからの選手だから。まず経験を積ませる意味でね」と苦言を呈す。
さらに、野村氏は「お客さんが期待しているよ。客商売だよ。お客さんが悲しむ、がっかりするようなことはしちゃいけない」と、観客の期待を裏切ることはプロとしてあるまじき行為と非難した。
野村氏は「彼を本当に育てようと思ったら、ああいうチャンスで打席にどんどん送らなきゃ。あんなところで代えられたら…今日の一番の不満」「中心選手に育てたいなら、苦労させなきゃ」と、最後まで栗山采配に怒りを隠さなかった。
(引用元:livedoor news)