ワイモバイル初のかんたんスマホが登場! |
既報通り、ソフトバンクおよびウィルコム沖縄は1日、携帯電話サービス「Y!mobile(ワイモバイル)」において「“ワイモバイル”の新商品に関する記者説明会」を開催し、通話ボタンなど3つのハードキーを搭載したシニア向けスマートフォン(スマホ)「かんたんスマホ(型番:705KC)」(京セラ製)を発表した。
すでに8月9日に発売されており、ワイモバイルショップなどのY!mobile取扱店や公式Webショップ「ワイモバイルオンラインストア」にて取り扱われている。価格(金額はすべて税込)は本体代60,156円(頭金540円+分割2,484円/月×24回)で月額割引が新規契約および他社から乗り換え(MNP)なら-1,620円/月×24回、機種変更なら-1,080円/月×24回となっている。
これにより、実質負担額は新規・MNPなら21,276円(頭金540円+846円/月×24回)、機種変更なら34,236円(頭金540円+1,404円/月×24回)となる。さらに利用料は月額1,598円となるほか、60歳以上の人が購入した場合に他社宛も含めたすべての携帯電話・PHS(スマホ含む)または固定電話への国内通話が無料になる「60歳以上 通話ずーっと無料キャンペーン」も実施されている。
今回はそんなかんたんスマホの外観および機能について発表会終了後のタッチ&トライコーナーでの実機展示の様子を交えて写真と動画で紹介していく。
これまでSoftBankやNTTドコモ、auなどといった大手移動通信体事業者(MNO)ではお馴染みのシニア向けのスマホをワイモバイルでも取り扱うことになった。
ワイモバイルがシニアに向けたスマホを発売する“ワケ”は、60歳以上のスマホ所有率が半分以下の45%であり、まだ伸びしろがあるという点に目を付けたためだという。
とはいえ、スマホを使っているシニアユーザーも「スマホは難しい」と考えていることから、新規獲得のためには「難しい=わからない」という問題を解決し取り扱うためのハードルを低くする必要がある。
そんな中でかんたんスマホの開発は京セラが担当しており、同社はau向けの「[[BASIO3 KYV43]]」なども開発しているため、それらに似ている部分もあるが、ハード面ではシンプルにその代わりにソフト面でワイモバイルらしさを提案するモデルとなっている。
主なスペックとしてチップセット(SoC)にはQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 430」、3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大256GBまで)、防水(IPX5およびIPX7準拠)、防塵(IP5X準拠)、耐衝撃(MIL規格準拠)、2.4GHz帯におけるIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2などだ。
難しいのではないかという障壁に対し、かんたんスマホではホーム画面はフィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」)のようなわかりやすいアプリ画面と、よく通話する相手を表示。大画面でわかりやすく、便利に使えることをコンセプトしているようだ。
そして、電話ボタン、ホームボタン、メールボタンの3つの独立したボタンを搭載。着信時には電話ボタンが光るので、押して通話が開始される。着信時に慌てずに、ボタンを押してすぐに電話を受けることができる仕組みを取り入れている。
さらにサイドキーにはGoogleの音声検索を呼び出すボタンを用意。難しいキー操作なしで音声による検索ができるよう配慮している。
これによって「どうやって調べれば良いのだろう?」と悩まずにボタンを押して話しかければ、結果を知ることができる。こうした使い方に慣れることで、スマホの便利さを実感できるようになるのではないだろうかというわけだ。
こうした利用方法に関する部分は、機能として簡単に実装できても利用者が困っている部分に関しては別のアプローチを取る必要がある。
例えば、なんらかの拍子にマナーモードに“なってしまった”ときに「突然スマホから音が出なくなった」と思ってしまいサポートセンターに電話する。
こうした問い合わせの積み重ねがサポートセンターへの繋がりにくさを生む原因にもなっているのだろう。
もちろん、音が出なくなって心配になっているにもかかわらず、電話が繋がりにくいとなるとサポートに対してマイナスに感じることにもなりかねない。
そこでかんたんスマホには「押すだけサポート」アプリを導入している。このアプリはユーザーが今困っていることを分析し、問題点を画面に表示する。
その中にいま困っていること、例えば「インターネットがつながらない」や「着信音が鳴らない」という項目があれば、それを選ぶだけで端末が機内モード解除やモバイルデータ通信の設定、マナーモードの解除、音量などを最適に調整してくれるという仕組みだ。
もし、該当する項目がなければ専用のカスタマーセンターへ電話で問い合わせすることができる。どんなことで困っているのかを伝えれば、リモートで端末の状態をチェックして問題を解決する。
シニアがスマホに対して難しいと感じる“理解できないトラブル”に対して使いやすいハードと自己解決するためのソフト、そしてカスタマーサポートでフォローするという仕組みを盛り込んだ三位一体のスマホなのである。
一方、ハードウェアとしては画面サイズがフィーチャーフォンよりも圧倒的に大きくて見やすい約5.0インチHD(720×1280ドット)TFT液晶となっており、シニアには嬉しい見やすさとなっている。
さらに下部のボタンは押した感触があるハードキーを搭載。メールの確認もフィーチャーフォンのようにすぐに呼び出せるのは便利だ。Androidの操作やアプリの終了方法などがわからなくても真ん中のホームボタンを押せばホーム画面に戻ってこれるというわけである。
本体カラーは「ライトブルー」と「ライトピンク」の2色が用意。サイズは約147×71×9.2mm、質量は142g。
カメラは背面のリアカメラが約1300万画素CMOS、前面のフロントカメラは約500万画素だ。高音質通話サービス「VoLTE」や「VoLTE(HD+)」、「HD Voice(3G)」、Massive MIMOに対応する。
このため、携帯電話ネットワークでは下り最大112.5Mbpsおよび上り最大37.5Mbpsをサポート。応周波数帯は4GのFDD-LTE方式でBand 1および3、4、8、AXGP/TD-LTE方式でBand 41、3GのW-CDMA方式でBand IおよびII、IV、VIII、2GのGSM方式で900および1800、1900MHzだ。
電池は2600mAhバッテリー(取外不可)で、連続通話時間は4Gで約1010分、3Gで1360分、2Gで780分、連続待受時間は4GのFDD-LTE方式で約640時間、AXGP方式またはTD-LTE方式で約620時間、3GのW-CDMA方式で約720時間、2GのGSM方式で680時間、充電時間は約140分(別売のアダプター「Y1-AC17-TCQC」利用時)。
右側面(写真=上・上段)には、音声検索キー、電源キー、ボリュームキー、左側面(写真=上・下段)にはSIMとmicroSDスロットがある。
上面(写真=下・上段)には3.5mmイヤホンマイク端子、下面(写真=下・下段)にはストラップホール、通話用マイク、USB Type-C端子がある。
OSはAndroid 8.1(開発コード名:Oreo)を採用。Google Playにも対応しており、Playストアアプリからアプリを追加可能だ。最後にかんたんスマホの外観や実際に操作しているところを動画で紹介しておく。
動画リンク:https://youtu.be/NZHaWQWjmDE
かんたんスマホの機種代金は一括払いで60,156円、24回払いの場合は頭金540円と月々2,484円の支払いとなる。ワンキュッパ割(12ヵ月基本使用料から最大1,080円割引)とスーパーだれとでも定額無料(使用者が60歳以上)のキャンペーンなどの適用で、スマホプランS契約の24回払いでも月々3,002円(12か月間)から利用可能である。
シニア向けのスマホの場合、機能を理解して貰えるようソフトウェアを作り込むには限界がある。機能を理解しても、どうやって操作するのかを覚えるのはまた難しい。
そこで、スマホの操作を覚えて貰うより、もっと直感的にやりたいことを検索する、トラブルと感じたら診断する、わからない場合は問い合わせるというという導線をつくったのがかんたんスマホなのである。
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(引用元:livedoor news)
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