不定期連載“彼女と鉄道”。彼女と一緒に鉄道へ乗りに行くならどこに行くのか、またどのようなことで楽しんでもらえればよいのかを考える連載です。今回はSLパレオエクスプレスに乗りに、秩父鉄道まで行ってきました。
池袋駅。時間は午前10時半。西武池袋線を走る特急レッドアローに乗ってまずは西武秩父を目指します。まだ秩父には行ったことがないという彼女。ここは旅のアレンジ力を試されますね。今日一日楽しい日になるといいのですが。
レッドアローが発着するホームはきれいに整備されており、「秩父」の文字があしらわれた灯籠なども飾られています。「これとってもかわいい」と彼女。
西武秩父駅に併設されているショッピングモールで、めざとくジェラート屋さんを見つける彼女。私は気づきもしませんでした。ピスタチオとほうじ茶のジェラートをダブルで。「甘さ控えめでおいしいよ」。
ここから徒歩で、秩父鉄道の御花畑駅にまずは向かいます。「芝桜駅?」。不思議に思う彼女ですが、ここで鉄道ウンチクを。この駅には「副駅名」というのが設定されていて、御花畑駅の副駅名が芝桜駅なんですね。これは秩父市の羊山公園芝桜の丘に一番近い駅であることから付けられました。
さて、まずはSLの出発場所である三峰口を目指します。買ったきっぷを見て「あれ?このきっぷ何?段ボール??」。最近はIC乗車券の普及に伴って、きっぷすら見ることがなくなりましたが、厚い紙に文字が印刷されているこのタイプのきっぷを「硬券」とよびます。筆者が子供の頃は結構いろんなところで硬券が発売されていましたが、自動発売機の普及に伴って薄いロール状の紙が用いられるようになり、硬券は次第に姿を消していきました。自動券売機もあるので、その薄い紙の切符も買えますが、ここはマニアックに硬券で乗っていきましょう。
さて三峰口駅です。ここでSL整理券を購入してSLに乗ります。今日は日曜なんだけど、あまり人が多くないようですね。
改札が始まったのでSLに乗車。せっかくだからSLと記念撮影をしましょうか。
三峰口を14時3分に出発したパレオエクスプレス。ゆっくりと秩父路を走ります。このスピードがなんとものどかでいいんです。これがパレオエクスプレスの魅力ですね。
はい、目的地の長瀞駅に到着しました。まずは玄関でパチリ。
「これからどこに行くの?」。ふっふっふ。これからが恐怖体験の始まりですよ!って何をしようとしているんでしょうか。
向かったのは長瀞駅近くにある「岩畳」。自然が作り上げた景観です。まるで石が畳のように折り重なっているのでこの名前が付いた模様。「不思議な感じ」と彼女。しかしここが目的地ではありませんよ。これからは長瀞の「ライン下り」を体験します。結構な急流を下るのでそれなりのスリルを味わえるはず!
いざ乗船。なんか彼女は心なしか楽しそうです。「初めて乗ったー」。はしゃぎながら自分のインスタ用にスマホを取り出してムービーを撮っていました。流量はそれなりにあったものの、ちょっとスリルに欠けたかな? 本気モードを味わいたい場合は、台風が過ぎ去ったあとに来るといいそうです。「ほんとに楽しかった!」。よかったよかった。今度は台風のあとに来ましょう。
そこからまた秩父鉄道を使って、御花畑駅に戻ります。ショッピングモールでお土産もしこたま買いました。帰りのレッドアローの中で、戦利品を並べてみました。
さて、次はどこに行きましょうか。
(モデル:水林香澄)
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(引用元:livedoor news)
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