「技の順番が違えば…」平野歩夢とショーン・ホワイトの間に生まれた2.5点差の理由

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14日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)で、プロスノーボーダーの成田童夢が、平昌(ピョンチャン)オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプ決勝で、平野歩夢とショーン・ホワイトの間に2.5点差が生まれた理由を解説した。

番組では、同日に開催されたスノーボード男子ハーフパイプを取り上げ、トリノオリンピック日本代表の成田が解説していった。成田はまず、平野の2本目の滑走について「1番最高の演技。非の打ち所がない」と絶賛した。

ハーフパイプ決勝では、各選手が3本滑走し、3本の中で最も高い点数がスコアとなる。平野は決勝の2本目で95.25点という高得点を記録した。成田によると、フロントダブルコーク1440(後ろ2回転、横2回転)とキャブダブルコーク1440(後ろ2回転、横2回転)の連続技を成功させた時点で「金メダル間違いないといっても過言じゃない」「(95.25点は)優勝を狙える点数」だったという。

だが、ショーン・ホワイトが3本目に97.75点をたたき出し、平野は銀メダル、ショーンが金メダルを獲得した。これに成田は、平野とショーンの間に生まれた2.5点差について「カラクリがありまして…」と解説し始めたのだ。

成田によると、ハーフパイプには「いろいろなバリエーションを含めた総合得点」が必要で、「横回転、後ろ回転、斜め回転、前回転」の4種類を「うまく組み合わせることによって高得点につながる」という。そのため、「3発連続で後方宙返りの技」を成功させた平野には、同じような技が続いたため加点につながらなかったのだ。成田は、もし技の順番が違えば「(結果が)違っていた可能性も高い」と推測した。

一方、ショーンは3本目で1440(横4回転)、キャブダブルコーク1440という高難易度の技を連続で成功させ、ロデオ540(斜め1回転半)も決めたことで、バリエーション豊かな技を組み合わせていることになる。さらに、ショーンしかできないダブルマックツイスト1260(前2回転、横1回転半)も繰り出し、これが加点の決め手となった。つまり、「(ショーンの技は)難易度がさらに(平野よりも)上だった」といい、4つ目以降の技でショーンが逆転したというのだ。

コメンテーターのメディアプロデューサー・西園寺薫氏は、平野の点数に納得がいかなかったという。だが成田の解説を聞き、「2.5点の差っていうのは合理的なジャッジだったんですね」と納得した様子を見せていた。

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(引用元:livedoor news)

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