NTTドコモとソニーが「おサイフケータイのタッチレス対応」の実用化に向けた実証実験を実施!FeliCaやUW…

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タッチしなくて良くなる!?スマホをポケットやかばんなどに入れたままで使えるおサイフケータイへ


NTTドコモおよびソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ(以下、ソニー)は5日、高精度な測距技術の1つである「UWB」や従来からスマートフォン(スマホ)に搭載されているBluetoothなどの無線通信規格とキャッシュレス決済などで利用されるソニーの「FeliCa」技術方式を組み合わせることによってかざさなくても決済などを行える「おサイフケータイのタッチレス対応」の実用化に向けた実証実験を実施すると発表しています。

実証実験は2019年12月10日(火)から2020年1月末(予定)まで実施され、2020年1月23日(木)から2020年1月24日(金)の期間に東京ビッグサイトで開催されるNTTドコモのイベント「DOCOMO Open House 2020」にて一般公開するとのこと。なお、UWBの導入においては世界的な半導体メーカーのNXP Semiconductorsの技術協力を得ているとしています。


導入事例1

導入事例2

NTTドコモは2004年よりFeliCaを搭載したスマホなどの端末を読み取り機にかざして利用する「おサイフケータイ」の利用拡大を推進してきましたが、新たにタッチレスに対応したおサイフケータイの開発を行うことでこれまでの“かざす”という利用方法に加え、ポケットやかばんに入れたままでの利用を可能にし、キャッシュレス決済をより使いやすく、スマートに行える機能を実現するとしています。

一方でソニーは、FeliCaを通じて「NFC」による“かざす”体験の普及に貢献しており、本実験を通じて多様な通信規格との融合による新しいユーザーエクスペリエンス(UX)の提供に取り組むとともに認証をキーとした“ヒト・モノ・サービス”をシームレスにつなぐソリューションの提供によってFeliCaの使用事例のさらなる拡大をめざすということです。本実験に当たって今後普及が見込まれる高精度な測距技術の一つであるUWBを採用したAndroid搭載機器を用意し、以下の3つの使用事例についてタッチレスでの利用を想定した実験環境を構築しています。

1. キャッシュレス決済
2. スマートフォンを使ったデジタルキーでの車の開錠/施錠
3. デジタルサイネージからの広告・クーポン配信


システムイメージ

両社では実験を通じて安全かつ便利にタッチレス対応のおサイフケータイを利用できるよう機能性の検証、業界の標準化動向との整合性の検証およびユーザビリティの検証を行うほか、今後、決済にとどまらずおサイフケータイのタッチレス対応をさまざまな分野や業態で活用する実証実験を進め、パートナー企業を拡大し、将来の実用化と普及拡大をめざしたいとのこと。なお、各社の役割は以下の通り。

NTTドコモ
・スマートフォン試作機およびアプリ開発
・実験装置の仕様を検討
・実験実施

ソニー
・読み取り機器の試作機およびソフトウェア開発
・読み取り機器と対向デバイス(モバイル、カード)の認証
・実験装置の仕様を検討
・実験実施

NXP Semiconductors(技術協力)
・UWB向けICチップ、および関連技術の提供
・UWBに関連する開発環境提供

なお、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が11月28日に改札の天井からミリ波を照射することで「タッチレス改札」を開発していることを明らかにしており、現時点では詳細な仕組みや導入時期、導入駅などは決まっていないとしていましたが、今回のNTTドコモやソニーが開発するタッチレス対応のおサイフケータイも候補として検討される可能性もありそうです。


JR東日本の経営ビジョン「変革2027」より
記事執筆:memn0ck

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・Sony Japan | ニュースリリース | 「おサイフケータイのタッチレス対応」実証実験を開始
・「おサイフケータイのタッチレス対応」実証実験を開始-スマホをポケットやかばんに入れたままで、キャッシュレス決済を可能に-(PDF形式:335KB)
・NTTドコモ ホーム
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・JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社

(引用元:livedoor news)

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