Google、スマホなど向け最新プラットフォーム「Android 10」を正式発表!すでにPixelシリーズ向けに提供…

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Googleが最新OS「Android 10」を正式リリース!


Googleは3日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の最新バージョン「Android 10」( https://android.com/9 )を正式に発表しています。すでにバージョン番号が「10」であることが明らかになっており、今回よりお菓子の名前による開発コード名は廃止されたため、正式名称は「Android 10」となりました。

同社では「Pixel」シリーズ向けに同日よりネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)が順次配信開始され、ビルド番号はPixel・Pixel XL・Pixel 2・Pixel 2 XL・Pixel 3・Pixel 3 XL・Pixel 3a・Pixel 3a XLともに「QP1A.190711.019」および「QP1A.190711.020」が公開されているため、恐らくより新しいQP1A.190711.020となると見られます。

これらの各Pixelシリーズの8機種については筆者の手持ちの製品ではまだネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)は行えていませんが、すでに開発者向けのファクトリーイメージ( https://developer.android.com/about/versions/o/download.html?hl=en )は公開されており、その他にもAOSP(Android Open Source Project)でもオープンソースで公開されています。また日本で法的に使える機種としては「Essential Phone PH-1」にもすでにAndroid 10の正式版がリリースされています。


ダークモード

これまでβ版「Android Q Beta」として提供されてきましたが、ついに正式版のAndroid 10がリリースされました。Android 10では折りたたみ型の“フォルダブル”や次世代ネットワーク規格「5G」などの新しい技術をサポートするだけでなく、スマホなどの機器における機械学習(ML)を活用した機能を使ってより日常生活を楽にすることに重点を置いているということです。

同時にプライバシーとセキュリティーに関連する約50項目の変更を行っており、Android 10ではデータの保護や透明性、権限などの制御を強化し、Androidがスマホなど向けのプラットフォームにおいて業界をリードするセキュリティーとプライバシー保護を提供するというGoogleの継続的な取り組みによってもたらされています。

またあらゆる人々に力を与え、テクノロジーとの適切なバランスを維持できるのに役立つ新しいツールを導入しており、ここではセキュリティーやプライバシー、イノベーション、デジタルウェルビーイングを中心に10つの新機能を紹介しておきます。


スマートリプライ

1. スマートリプライは次のアクションを提案し、住所やYouTubeビデオを含むメッセージが送信された場合、コピーや貼り付けは必要なく、Googleマップで開いてナビゲートしたり、YouTubeでビデオを開いたりすることができます。またお気に入りの標準アプリだけでなく、すべてのメッセージングアプリで利用できるようになりました。

2. ダークモードが導入されます。これにより、スマホやタブレットの画面は写真やカレンダーなどの特定のダークモードに対応したアプリでは暗い画面となり、目に優しいだけでなく、特に有機ELディスプレイを採用した製品におけるバッテリー持ちも良くなります。

3. 新しいジェスチャナビゲーションが導入され、利用すれば画面下部のナビゲーションバーが表示されないため、より画面を大きく端から端まで活用可能です。ジェスチャナビゲーションは簡単なスワイプで、以前の画面に戻ったり、ホーム画面を表示したり、アプリ切り替えを行ったりできます。

4. ライブキャプションは1回タップするだけですべてのアプリでビデオやポッドキャスト、オーディオメッセージに字幕を付けてくれます。なお、ライブキャプションは今秋にPixelシリーズから利用可能になります。

5. 使用中のアプリでのみ位置情報のデータを利用することができるようになります。これまでは位置情報の権限をアプリごとにONまたはOFFのみでしたが、Android 10ではONの場合にも使用中のみか、バックグラウンドでも利用するかを選べ、積極的に使用していないアプリが現在地にアクセスしているときに通知を受け取れるため、共有を続行するかどうかを決めることができます。

6. 設定に新しく「プライバシー」の項目ができ、Webとアプリのアクティビティーや広告設定などの重要なコントロールが1ヶ所にまとまり、わかりやすくなりました。

7. Google Playの更新によってアプリの更新と同じように重要なセキュリティーとプライバシーの修正をGoogle Playからスマホなどに送信できる「Project Mainline」(正式には「Google Playシステムアップデート」)が導入されました。つまり、Android 10からはセキュリティーアップデートはOSの更新して再起動をすることなく、手軽に行えるようになりました。

8. 通知する場所とタイミングをより詳細に制御できるようになり、通知に「サイレント」マークがある場合に音が鳴ったり、ロック画面に表示されたりすることがなくなり、通知が必要なときにのみ通知されるようになりました。

9. 子どもが利用する場合の機能「ファミリーリンク」がAndroid 9(開発コード名:Pie)およびAndroid 10を搭載したすべての製品では「ペアレンタルコントロール」としてOSの標準機能となり、デジタルウェルビーイングの機能のひとつとなりました。親などの保護者はこれらのツールを使って毎日の画面制限時間や就寝時間、特定アプリの制限などのルールを設定できます。また子どもがスマホなどにインストールするアプリや使用状況を確認することも可能です。

10. デジタルウェルビーイングにて新たにフォーカスモードが追加され、メールやニュースなどの気が散るアプリを選択すると、フォーカスモードが終了するまでそれらのアプリは一時的に利用できなくなります。現時点ではベータ版として提供されるため、サインアップして試してください。


ジェスチャナビゲーション

位置情報の権限設定

その他、Android 10には個人用プロファイルと仕事用プロファイルに異なるキーボードを使用したり、Webでの時間のバランスを取ることができる新しいエンタープライズ向け機能や特定のWebサイト用のアプリタイマー、新しいヘアカット、重量挙げ、サウナなどのジェンダーを含む65個の絵文字、直接サポートなど補聴器への音声ストリーミングなどのさまざまな機能が追加されています。

もちろんこれまでのβ版でも紹介してきた無線LAN(Wi-Fi)ではWPA3やWOEに対応し、QRコードによるWi-Fiアクセスポイントの共有、マルチメディアではオープンソースのビデオコーデック「AV1」や音声と音楽のストリーミング用に最適化されたコーデックである「Opus」をサポートし、ネイティブMIDI APIが追加されます。さらにANGLE on Vulkanがサポートされたりします。

加えて、個人的にはすでにGalaxyシリーズなどでは先行して導入されていますが、.heic形式の画像の保存がサポートされるため、カメラで撮影した画像が.heic形式で保存できる機種が増えそうです。さらなる新機能や変更点の詳細は公式Webページ https://www.android.com/android-10/ をご参照ください。下の方の「Plus a whole lot more.」のところに項目別にまとめられています。

記事執筆:memn0ck

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(引用元:livedoor news)

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