フラガールも登場!東日本大震災から7年経ち、復興の「支援」から「協創」へのフェーズ移行が強調された…

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震災後全国各地を巡ったフラガールも登場!


NTTドコモは8日、2011年3月11日に起きた「東日本大震災」以降に毎年開催し、今年で7回目となる「NTTドコモ東北復興・協創の会2018」を同社東北ビル14階大会議室にて開催しました。

NTTドコモは同震災以降、2011年12月に東北復興新生支援室を立ち上げ、自治体などと連係し、同社のICT技術を利用した街づくりの支援活動を行っており、毎年その報告会を震災が起きた3月11日の前に行っています。当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」でも昨年の東北復興支援の会2017を紹介しましたが、今年から会の名称が「東北復興・協創の会」に変更になりました。

震災から7年を経過し、震災を振り返り、復興の支援をしていくフェーズから、NTTドコモとともに新しい東北を創り出す「協創」のフェーズに入ったということが強調され、防災対策の話よりも、被災地を舞台にした新しいまちづくりの試みの紹介に時間が割かれ、今後は東北をモデルケースとしたICT技術を生かしたまちづくり事例を全国展開していきたいとのことでした。

また会の後半では、東日本大震災後フラガールの全国キャラバンを展開するなど、震災復興に尽力したスパリゾートハワイアンズの運営会社の方による講演や、フラガールのフラダンスで盛り上がりました。そんなイベントの様子を紹介します。


今年もみちのくマルシェを開催!

2014年から始まり、今年で5回目となる被災地の物産品を販売する「みちのくマルシェ」が会の前後に行われました。毎年恒例ということもあり、近隣のオフィスの方々も多数足を運ばれていました。


NTTドコモ執行役員東北支社長 藤原道朗氏

始めにNTTドコモ 執行役員 東北支社長の藤原道朗氏より「NTTドコモ取り組み状況報告 〜復興・創生、そして未来への協創」と題した取り組み状況報告がありました。


「協創」のフェーズへ入ったことを強調

まずはこれまでのこの会の歩みを振り返り、震災直後から3回は震災時の振り返り中心、その後の3回は復興支援活動の紹介が中心となっていた点の説明があり、震災から7年を経過し、これからはNTTドコモがICT技術を生かし、東北の自治体やさまざまな団体と共に、新たな東北を創り出す「協創」のフェーズに入ったという認識が強調されました。


仙台市・東北大との連携協定によりドローンの実証実験が進む

一昨年8月の仙台市との連携協定締結や昨年3月の東北大学との連携協定締結により、仙台市のまちづくりに学術的な知見を採り入れることになりましたが、ドローンの実証実験が本格的に進んでいます。

この場でもリリースがありましたが、3月19日(月)にセルラードローンを活用した津波避難広報の実証実験が震災遺構・仙台市立荒浜小学校にて行われることになりました。Jアラートのメールによりドローンを自動的に離陸させたり、遠隔地からの避難呼びかけを行ったりと、これまで以上に本格的な実証実験となります。この実証実験は昨年11月に行われる予定でしたが、機材の問題等で延期となっており、ようやく行えることになりました。


NTTドコモ東北復興新生支援室担当部長 福井克彦氏

その後、NTTドコモが震災後に立ち上げた東北復興新生支援室の担当部長福井克彦氏により「NTTドコモ東北復興新生支援室活動報告〜みらいのふるさとをつくるために〜」という活動報告がありました。


ICT技術を駆使し無肥料・無農薬の米作りを実現

宮城県南三陸町などで行っているICT技術を用いた米作りでは、IoT技術を用いて水田の状況をスマホやタブレットでモニタリングし、無農薬のみならずなんと無肥料、すなわち土と水だけでの米(ササニシキ)作りを実現したとの報告がありました。普通の米と比べて非常に高値で売れたとのことで、みちのくマルシェでも販売され、好評を博していました。


福島県相双地区のタブレットでのコミュニティ支援

福島県相双地区でのタブレットを使ったコミュニティ支援は、原発事故の影響で町から離れた場所へ避難を余儀なくされている方々へタブレットを配布して、コミュニティのつながりを維持しようという試み。利用者から「魔法の黒い板」と呼ばれ、感謝の手紙をもらった時は感激したとのこと。

また新しいタブレットへ交換しようとした際、古いタブレットに利用者が愛着を持たれていることから、古いタブレットのレアメタルを東京五輪のメダルに活用する試みも進めているとのこと。今後こうした試みはさまざまな分断されたコミュニティ支援で利用できるのではないか、と東北以外の地域にも展開していきたいとの意向が語られました。


AIを駆使した石巻市の観光支援

また、この日リリースがありましたが、宮城県石巻市ではAIチャットボットの仕組みを使って、LINEによって石巻市の観光情報を発信し、石巻市へ行って観光地などの建物の写真を撮影してLINEで写真を送ると、建物の写真をAIが認識しスタンプがもらえるスタンプラリーも実施。スタンプが溜まれば石巻市の物産と交換もできるとのことです。3月12日〜8月31日に行われます。


常磐興産株式会社顧問 坂本征夫氏

今年の特別講演は福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズの運営会社常磐興産株式会社顧問坂本征夫氏による「スパリゾートハワイアンズの挑戦〜炭鉱から観光へ:復興の歩み〜」。炭鉱の閉山により、観光業に転換し、常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズの前身)を立ち上げ、震災後被害の少ない建物への被災者の受け入れや、フラガールの全国キャラバンなど震災復興へ尽力した話が語られました。


フラガールが会を盛り上げた

会の最後にはスパリゾートハワイアンズのフラガールが登場し、見事なフラダンスを披露。会場を盛り上げ、会は終了となりました。


出席者にプレゼントされたNTTドコモ移動基地局車のチョロQ

なお、今年は出席者に配られたお土産の中にNTTドコモの移動基地局車のチョロQが入っていました。昨年のトミカに続き、マニアにはたまらない逸品です。

記事執筆:こば

■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
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・災害 関連記事一覧 – S-MAX
・石巻市においてAIサービスを活用した観光客誘致施策を開始 -対話AI(チャットボット)及び画像認識AIを活用した見込み客および来訪客に向けたAIスタンプラリーのトライアルを実施 | NTTドコモ(PDF)
・「東北応援社員募金」の寄付先自治体を募集 | NTTドコモ
・ドコモ東北ビル1階において、「みちのく☆マルシェ」を開催 -復興支援の取組みを「復興ギャラリー」にて発信します- | NTTドコモ
・docomo東北復興・新生支援「笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト」

(引用元:livedoor news)

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