キャッシュレス戦争「マイナポイントの陣」中間発表、「普段使い」ができるPayPayに軍配

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マイナポイント制度により登録した決済サービスの利用によるマイナポイントの付与が2020年9月1日から始まった。制度の本格的な開始を受け、株式会社ICT総研は2020年8月31日、マイナポイント利用状況に関する調査の結果をまとめた。
マイナポイント制度は総務省が推進する事業・制度であり、マイナポイントの活用により、消費の活性化、マイナンバーカードの普及促進、官民キャッシュレス決済基盤が構築されることを目的としている。

■マイナポイントの認知度がアップ
マイナポイントの認知度に関する質問では、「内容を把握している」と「聞いたことはあるが、内容把握していない」の合計が8割を超えた。前回調査と比較すると「聞いたことがある」という人は実に3割程度増えている。内容まで把握している人の割合は2倍以上となった。

■今後も各社競争の余地あり
マイナポイントの登録者については、「7月1日にマイナポイント制度が開始されて以降、実際にこの制度に登録したか」について聞くと、約17%が「登録している」と答えた。一方で「登録していない」と答えた上で、「今後、登録・利用したいと思う」と回答している人は約28%いた。つまり、既に登録した人の約1.7倍の人数が未登録の状態にあることになる。

前回調査での利用意向者の割合は約34%であった。今回「登録している」と「今後、登録・利用したいと思う」と答えた合計の割合は約44%となり、登録意向者は10ポイント程度増加していると言える。今後も各社競争の余地がある。

■PayPayが大きく差をつけて1位
キャッシュレス決済サービスの登録先だが、既にマイナポイントに登録した回答者に「どのキャッシュレス決済を登録したのか」を質問すると、PayPayが22.3%で他の決済サービスに大きく差をつけて1位となり、前回調査での登録意向トップの座を渡さなかった。登録意向では約7%で3位となっていたWAONは、前回2位であった
楽天カードと僅差ながら今回は2位まで追い上げている。

続いて「登録した決済サービスを選択した理由」を聞くと、「ふだん利用しているから」が7 割を超え、最も多い回答となった。 3 位の「多くのお店で使える」と合わせ、使いやすさが重視されていることがうかがえる。還元特典は 22.3% で 2 位につけた。
選択した決済サービス別の特徴としては、PayPay を選択した回答者で「多くのお店で使えると思ったから」を挙げた比率が 27.5 %と、全体の割合よりも高くなった。また、マイナポイントによる還元に加え、特典として 10% のポイントが付与される WAON を選んだ回答者では、「国からの還元以外の特典が魅力的だから」と答えた比率が 41.3 %と他のキャッシュレス決済と比較して多くなっている。

マイナポイント登録先上位3サービスを比較してみると、圧倒的な認知度・利便性を誇るPayPay が、生活者の最も求めていた「普段使いできる」というポイントを押さえることで 1 位の座を勝ち取った形だ。また、 8 月末まで実施していた「マイナポイントペイペイジャンボ」は総額 1 億円相当が当たる破格のキャンペーンとなっており、独自の還元策への期待も大きかったと考えられる。

1位 PayPay
特徴:QR コード決済の中で登録者数、加盟店数ともに No.1 の QR コードキャッシュレス決済サービス
特典:期間中にマイナポイントに PayPay を登録すると、抽選で 1 等
  100万円相当が当たる「マイナポイントペイペイジャンボキャンペーン」を実施(8 月 31 日終了)

2位 WAON
特徴:イオンが提供するIC カード型前払い式電子マネー
特典:対象期間中にチャージすると国からの還元に加え、WAON 特典 10 %分も付与される「 WAON でマイナポイント」を実施中(2021 年 3 月 31 日まで)

3位 楽天カード
特徴:楽天グループが提供する年会費永年無料のクレジットカード
特典:なし(8 月 31 日現在)
※「マイナポイント × 楽天カード 丸わかりクイズ」実施中

本調査の結果について、登録先1位となったPayPayは以下のようにコメントしている。
「マイナポイント事業の登録に関する事前の調査などを踏まえ、多くの方にPayPayをご利用いただけるのではと考えておりました。
今後も、使える店舗の多さや登録までの簡便さ、即時付与などといったPayPayのメリットを、PayPayユーザのみでなくPayPayをご利用でない方々にもお伝えする事で、マイナンバーカードの普及の後押しをしたいと考えております。」

今回の調査結果では、圧倒的な認知度・利便性を誇るPayPayが1位の座を勝ち取った。
生活者の最も求めている「ふだん使いできるかどうか」がキャッシュレス決済を選ぶカギとなりそうだ。

調査概要
2020年8月 マイナポイント利用状況に関する調査
実査期間:2020年8月19日(水)〜2020年8月20日(木)
サンプル数:10,708人
調査手法:インターネット調査
https://ictr.co.jp/report/20200831.html

■2020年8月 マイナポイント利用状況に関する調査

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(引用元:livedoor news)

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